ヴェルディ等サッカー、漫画、アイドル 他
’21.1月期の地上波アニメ
2021年02月12日 (金) | 編集 |
純粋な新作(で見ているの)は一つしかないんですけど、一つだから無視していいということも無いですし一方で続編ものの方もスルーするには多過ぎるので、やっておきます。
・・・やっておかないと、後で"歴史"をたどる時めんどくさいんですよね。(笑)


新作

『怪物事変』 (Wiki)

原作 - 藍本松
監督 - 藤森雅也
シリーズ構成 - 木村暢


"けもの"事変と読みます。
原作は漫画。なんか絵に見覚えがある気がしたんですが、過去作に聞き覚えは無いですね、集英社系の人だし(僕は講談社の犬(笑))。単に特徴的なだけかな。



・・・『怪物王女』のアンドロイドメイド"フランドル"を連想したのかもしれない。

怪物王女 フランドル

目を"見開いて"いる感じが。(笑)
まあ同タイプと言えば同タイプの、機械的で従順な感情反応を示すキャラですけどね、この主人公は。
それがいいんですけど。

監督は『トライブクルクル』『終末のイゼッタ』の人ということですが、全く知りません。原画マン/作画監督としての実績は、豊富そうな人。
構成は『刻刻』の人。他にも『ガンダムビルドダイバーズ』や谷口悟朗原作の『スケートリーディング☆スターズ』と、僕は見てませんが最近活躍の目立って来ている人のようですね。

いかにも集英社(ジャンプ系)らしい、"少年少女妖怪バトル"ものですが、ある種の"被虐待児童"である主人公(本人は自覚が薄いようですが)の自己発見自己解放、それを通じた人間の"感情反応"自体の再チェックみたいな作者特有だろう問題意識・センスが面白い作品。まあ普通に妖怪バトルものとして、ツボを押さえていて楽しいですけどね。


続編

『進撃の巨人 The Final Season』 (Wiki)

原作 - 諫山創
監督 - 林祐一郎
シリーズ構成 - 瀬古浩司


スタートは去年の12月なんですけど、12月スタートの作品を『'20."10"月期のアニメ』エントリーでは掬い切れなかったので、こちらで。
原作は・・・まあいいですね。(笑)
監督はこのシーズンから新しく、『ドロヘドロ』『賭ケグルイ』の人に。なるほどドロヘドロね。
構成も代わっていて、『呪術廻戦』『ドロヘドロ』『ヴィンランド・サガ』『BANANA FISH』と立て続けに話題作有名原作のアニメ化作品を担当している近年屈指の売れっ子の人に。『賭ケグルイ』でも脚本に参加していますし、監督とのつながりも深い模様。まあ"万全"を期した体制?(笑)
話の方は、前シーズンの終わり("海"に出てその向こうにみんなで思いを馳せる)からかなり内容が飛んでいるので、しばらくよく分からなかったですし、やはり"巨人"が出て来ないと興趣半減なので(笑)、このままショボショボ終わるのかなあと思ってたらどっこい「居住区に突然巨人出現」のやり返し倍返しで、なるほどと。(笑)
ただその後の陰惨さはそう易々とカタルシスに浸らせてもくれない感じで、特に"それぞれの立場""それぞれの生存権"の構図がかなり極限まで並び立たされていて、どう収拾するのかなという感じです。エレンの行動原理は、どちらからも乖離気味ですし。
それにしても、原作読者じゃないとなかなかアニメだけで設定を飲み込んで覚えておくのは難しい作品ですね。


『約束のネバーランド』(S2) (Wiki)

原作 - 白井カイウ[原作]、出水ぽすか[漫画]
監督 - 神戸守
シリーズ構成 - 大野敏哉、白井カイウ


監督は変わらず。息長く活躍しているベテラン監督で、近作だと『すべてがFになる』とか。
構成には今期から原作者の白井カイウさんも参加。引き続きの大野敏哉さんは実写とアニメ両方やる人のようですが、アニメの代表作は『宝石の国』『ガッチャマン クラウズ』、それから神戸監督の『すべてがFになる』
内容的には・・・どうなんでしょうね。正直1期の時の"名作"感は、だいぶ色あせて僕には見えますが。正直期待外れ。
牧場/園という閉鎖的極限状況での駆け引きや心理描写の精度は物凄かったですが、一方でそこから出た後の「世界」や展開の構想力は割りと普通だなと。戦略名人だけど戦術やマネジメントは・・・みたいな感じ?(笑)
まあ最後までは見ますけど。
・・・そうそう、普通か非凡かといったレベルの問題とは別に引っかかっているのが、園の「食用児童」の描写が要するに「人間」と「食肉用動物」の関係のメタファーになってるのかなと思っていたんですが、

蓋を開けてみたらただの"民族"対立みたいな話になっていて、随分スケールダウンしたなと。そこまで切り込む気は無いのかなと。
ひょっとしたら、"これから"なのかも知れませんが。


『Dr.STONE ~STONE WARS』(S2) (Wiki)

原作 - 稲垣理一郎[原作]・Boichi[漫画]
監督 - 飯野慎也
副監督 - 川尻健太郎
シリーズ構成・脚本 - 木戸雄一郎


割りとついこの前1期を見たような感覚ですが、'19年の7月か。ふむ。まあその時も2クールやってますしね。その終わり(12月)からは、1年しか経ってない。
監督は変わらず。『メイドインアビス』のテレビ・映画両方で助監督を務めている他は、これの1,2期の監督のみ。それを補助する副監督が交代していますが、こちらもこのDr.STONEの演出スタッフの一人であるという以外には大きな実績はなし。なんか"ファミリー"でやってる?(笑)
構成も引き続きですが一応他の実績もある人で、『Infini-T Force』『ひかり ~刈谷をつなぐ物語~』『ガッチャマンクラウズ インサイト』でメインに近い役割を果てしているようですが、作品自体は僕は見ていません。
作品の方は、いい意味で何も変わらずに、相変わらず文句なく面白いです。"劇"としてはかなり単純化された、ギャグっぽいと言えばギャグっぽい大雑把な作りですけどそれが効果的ですし、勿論何よりも"科学"のアイデアに圧倒されますね。


『ワールドトリガー』(S2) (Wiki)

原作 - 葦原大介
シリーズディレクター - 畑野森生
シリーズ構成 - 吉野弘幸


1stシーズンは'14年に日曜朝の子供用アニメの枠でやっていたものが、土曜深夜で望外の続編登場。
当時は僕も今よりもっと丁寧にアニメの新作チェックしていたのでキャッチ出来ましたが、今ならスルーしてたかも。キャッチ出来て良かったあという(笑)、見逃せない傑作。
まあそもそも子供向け勧善懲悪とは程遠い複雑微妙な倫理観の作品だと思いますが、当たりは確かにソフトなので、こういうのを見て子供が育つのも悪くないかもという気も。(笑)
基本的にはジャンプらしい能力バトルものですが、そこに"ボーダー"という人類側組織の妙に実体のある「組織」性が加わっているのが特徴かなと。「仲間」という素朴なレベルを遥かに越えた、「ユニット性」「組織戦術」が戦いの重要な要素になっている、なかなか珍しい少年(バトル)漫画かと。
「監督」表記は無く「シリーズディレクター」表記の人が、今期から新しい人になってますが、演出的文体的変化は何も感じないので本当に調整役程度の役割なのかも。
構成は実績のある人ですが、僕がちゃんと見たのは『アクセル・ワールド』『マクロスF』あたり。"代表作"は多分、『舞-HiME』『ギルティクラウン』とかなのかな?


『ログ・ホライズン 円卓崩壊』 (Wiki)

原作 - 橙乃ままれ
ストーリー監修 - 桝田省治
監督 - 石平信司
シリーズ構成 - 根元歳三


こちらも2014年の2ndシーズン以来の復活。主要スタッフは全く同じですね。
原作はラノベで、『まおゆう魔王勇者』の人。『ログ・ホライズン』同様に異世界への"社会学"的な視点が面白かった作品で、そういうのが得意な人なんでしょうね。
"ストーリー監修"の人の役割はよく分かりませんね。学者さんかなと思ったら、ゲームデザイナー、シナリオライター。
監督は『FAIRY TAIL』や『無能なナナ』の人。どちらも作品としては悪くないと思いますが、特徴と言われても(共通点が無さ過ぎるのもあって)ぴんと来ませんね。この作品での演出も無難の一言で、NHKアニメらしい丸みと言えばそうなんですが特に若い視聴者には流されそうな感じ(笑)。内容は鋭いだけに、もうちょっと何か欲しかった気も。
構成は結構キャリア長&多作な感じの人で、過去には『東京魔人學園剣風帖 龍龍(トウ)』『戦う司書』『妖狐×僕SS』『トワノクオン』など。まあ僕はほぼ見てないですけど。
上でも言ったように異世界/ヴァーチャル世界を舞台に社会や人間の集団がどのように成立するのかどのように動くのかを興味深くシミュレートした作品で、主人公は冷血ではないですが完全に"策士"タイプですし、かなり「知性」に寄ったそれゆえ面白いですけど地味でもある作品。でも知的で抑制的なりに人物のタイプ論や感情・行動もしっかりと描いていますし、かなり見応えのある作品だと思います。地味ですけど。(笑)


以上。
"昔ほどはチェックしてない"とは言いましたが、一応21:00以降の地上波アニメの新作は、過去期がつまらなかった作品以外は全部1回は見ている筈です。朝~夕方までのは、ノーチェックですけどね。中にはいいのもあるかも。


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