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女子バレー 2020-21VCup NECレッドロケッツまとめ
2021年03月30日 (火) | 編集 |
V Cup
今年から始まった代表選出選手以外のVリーガーによる、ポストシーズンのカップ戦。
こんなDAZNでもやらない試合について書かれてもこのブログの大多数の読者には何のことやらという話でしょうが(笑)、僕の贔屓チームNECレッドロケッツがあれよあれよと決勝にまで進んだこともあり(結果は準優勝)、書きたいことが沢山あり過ぎてツイッターでは処理出来なさそうだったので、ここを使わせてもらいます。

とりあえずは準優勝おめでとうございます、NECレッドロケッツ。
後で書くように最終結果には微妙に不満足ですが、日本代表等でシーズンのレギュラーを5人(ないし4人)も欠いた、他のチームにも増して露骨な"Bチーム"状態で、決勝まで進んだのは望外の喜びで、"おめでとう"と言ってあげていい戦いだったと思います。
以下その内容について。


金子監督の選手起用の特徴

今季で就任三年目の金子隆行監督
レギュラーシーズン3位に導いたそのチーム作り・采配について、終了当時僕は

1.(意図してかは分からないが)中心選手である古賀紗理那のやり易いような構成を作ってその復活を助けた。

2.ライトの曽我啓菜、セッターの澤田由佳をかなり徹底してレギュラーに固定し、必ずしもそれぞれに力が劣るとは思われない、前年までの主力選手山内美咲と塚田しおりの二人を結果的に"干した"に近い限定的な出場機会にとどめた。


という特徴を挙げました。"2"自体が"1"の中身でもあるので一つのことしか言ってないとも言えるかもしれませんが(笑)それはともかく、おまけ的に取り上げた「内定選手川上雛菜のピンチサーブ重用の謎」も併せると、割りと"決め打ち"的な選手起用をする監督という特徴も、見えて来そうな気はした訳ですが。
結論的に言うとその印象は今回のVCupの采配でますます強くなり、そしてそれこそが実は今回の"Bチーム"仕様レッドロケッツの躍進にも繋がったと、そう僕は考えています。

まず今大会のチーム構成ですが、OH古賀・MB島村・MB山田の3選手が代表に招集されOHネリマン選手が帰国と主力4人が抜けた状態。しかし金子監督はそこから更にレギュラーセッターの澤田選手はおろか第二セッターの塚田選手すら使わず、高卒新人の安田美南選手を主戦セッターとして大会に臨みました。これだけでも思い切った"若手起用"ですが、更に更に"若手"という意味なら十分過ぎる若手である高卒二年目のシーズンレギュラーOHの曽我啓菜選手まで途中までほとんど使わないという、セルフ罰ゲームか?というくらいの徹底的なBチーム仕様を形成。
・・・そういえばネリマン故障時の代替スタメン廣瀬七海選手も、ほとんと使わなかったですね。

元々勝たなくてはならない大会でもないですしそれ自体は大胆ではあっても監督の自由、いいとか悪いとか言う類のことではないですが(またもや出場機会を得られなかった塚田選手の気持ちだけは少し心配でしたが)、驚くべきはその罰ゲーム(笑)メンバーチームが軒並み少なくともNECよりは遥かにAチーム構成だったV1他チームを次々撃破して、すんでのところで優勝というところまで迫ったこと。
NEC"B"メンバーも親心を加味(笑)すればそれぞれにいいところはありましたが、基本はやはりただの"B"チームメンバーであって、かつての久光のように"控えまで代表クラス"みたいなそんな選手層ではない。だからそんなNEC"B"が勝ち進めた理由は・・・驚くなかれ「チーム」としてのまとまりの良さ/総合力ではないかと、自分でも驚くような結論。レギュラーほとんど総とっかえのカップ戦用"即席"チームが。・・・まとまりの良さ、プラスそこからの成長力、かな?

実際ウチが一番いい"チーム"に見えましたね。優勝した上尾のほぼほぼ"正規"チームの当然の完成度の高さは、また別にして。
そしてそれを可能にしたのが金子監督のチームマネジメント、上で言った"決め打ち"の迷いの無さ、目の前の状況にいちいち細かくは反応せず、事前に立てた「計画」通りに粛々と選手を使っていく、そういう特徴だというのが僕の答えです。
「計画」の中身は大胆(↑)でも、「計画」自体は慣れっこなので日常なので不動なので、実績の無いメンバーたちも安心して引け目無くその中に居場所を見つけることが出来、成長の時間を確保することが出来、計画から外されたメンバーもある種"諦め"て大人しく次の"計画"を待つ、待てる、待つしかない(笑)。ドライなような包容力があるような、独特のマネジメント。
なるほどそういうことかと、僕なりに色々と合点のいった、大会でした。


決勝上尾戦の惜敗

そうした金子式(?)マネジメントの下一試合ごとに力をつけた、チームになって行ったNECの即席Bメンバーたちは、総当たりの予選ラウンドで一度今大会"ガチ"度ナンバー1の上尾メディックスに敗れるものの、無事進んだファイナルラウンドでは選手層の厚さには定評のある宿敵久光スプリングスまで0-2からの大逆転で破って、決勝で再び上尾と相まみえます。
そこでも第一セットは接戦からの勿体ないロスト、しかし第二セットはきっちり奪い返し、第三セットも好ムードの中快調にリードします。これは勝ったろ、と、この時点で僕は思いました。単に点数状況がいいだけでなく、相手のモチベーションが低くて相対的に強いことはこの大会でもありましたが、初めて本当にこのチームを、"チーム"として「強い」と感じた時間帯でした。開幕当時の"品評会"状態からここまで、よく"育った"なあと、泣きはしませんが(笑)感慨深くすらなっていました。

それを壊してしまったのが・・・。僕の意見ですが。柳田選手かなと。柳田選手のモチベーションの低いプレーと、その柳田選手を"計画"通りチームにとどめ続けることになった、金子監督の「計画」。計画マネジメント。結果的にね。
そもそもこの大会で柳田選手がレギュラーではないもののそれなりに使われたこと自体、僕は意外だったんですよね。高卒から今年で25歳のベテランに近い中堅どころ、かつ古賀選手不調時には実質的なエースに近い役割さえ果たしたこともあるチーム内実績のある選手で、そういう選手が故障でもないようなのにリーグ戦中盤以降はベンチからも外れ続けていたわけですから、要は構想外なんだろう今オフにはさようならなんだろうと、ほとんど既定事実のように思っていたので。

そういう選手に若手や歴の浅い選手同様に改めてこの大会でチャンスが与えられた、それ自体は悪いことではないわけでしょうが、肝心のプレーは案の定というか、フレッシュなモチベーションも主力の座奪回の気迫も感じられず、さりとてそもそもそういう役割ではない攻撃専門選手ですがキャリアの貫禄でチームを支えるわけでもなく。思うに本人も、使われていることが意外だったのではないかと位置づけが分からないままだったのではないかと、想像しますが。
元々168cmとトップリーグのアタッカーとしては極端に小柄で、さりとて技巧派ではなく気迫と瞬発力である意味無理やり攻撃力を発揮していた選手なので、そこらへんの反応が悪いとほんとただの穴になってしまうんですよね。サーブすら、かつての"ビッグサーバー"の面影は薄くなっていましたし。

更に問題に感じたのは今回の"VCup"チームとの相性で、何度も言いますが基本"B"チーム、完成度の低い若手とレギュラーには足りない選手の集合体で、勝ち進みながらも一つ一つのプレーは結構毎度危なっかしい。ただそういうチームであることを自覚してまた「計画」が許容していて、その前提でチャレンジし続ける、そのモチベーションのフレッシュさと失敗を気にしない回復力が、このチームの生命線だったわけです。そこにモチベーションの低いor曖昧な選手、柳田選手が混ざると、どうにも雰囲気が変になるんですよね。今まで気にしなかった"失敗"が、普通に"失敗"としてのしかかって来る。ちゃんと気落ちする。がっかりする。他の選手はともかく、柳田選手のそれにはそういう印象・嫌な感じを僕は受けました。ムード悪くなるからさっさと外してくれよと。
それでもライトの打ち屋として限定的にチームに関わっているならまだ良かった(普段はその役割が多い)んですが、この試合この第三セットではチームの要であるレギュラーライトの山内選手と同時に出ている時間帯が長かったので、必然役割が広がってチームへの影響も大きかった。そこからの崩れは速かったですね。あっという間に追いつき追い越され、一度もムードが回復しないままセットを奪われ、そのままなすすべなく第四セットも取られて負け。

結果実力通りと言えば実力通りなのかも知れないですけど、それでもこの試合に関しては十分に勝てたという感触が強いので、悔しかったです。この素敵な"Bチーム"に、優勝という結果をあげたかった。
その"敗因"が柳田選手だというのは勿論あくまで僕の意見ですけど、そもそもなぜ今回の徹底育成チームの"計画"に柳田選手が加えられたのかという違和感含めて、やはり疑問はありますね。納得しにくい分、残念感が増すというか。逆に"若手に近い中堅"の第二セッター塚田選手には、ほぼ出場機会が与えられなかったことと比べると尚更。それこそ構想外を疑いたくなるくらいに。(実際には違うと思いますけど)

まあ言いたいのはチームの躍進を支えた金子監督の「計画」マネジメントが、決勝の柳田選手の起用に関してはとなり、優勝を逃す一因になってしまったという、そういう"皮肉"です。
これに限らず、金子式マネジメントは基本中長期に割と極端に焦点が当たっているので、目の前の一点を一勝を、ピンポイントに取りに行く感じではないんですよね。向いてないというか。"弱化"にしか見えない(笑)ピンチサーバー起用や、せっかくいいプレーをしたぱかりの伸び盛りのセッター安田選手を力の分かっている澤田選手に"予定"通り代えてしまったり、1プレー単位だと首を傾げたくなるような采配は結構ありますよね。(笑)
トータルでは勿論、メリットの方が大きいと、僕も思ってますけど。


選手たち

ここからは今大会で新たに出場機会を多く与えられた、愛すべきBチーム選手たちを一人一人。


15 吉田あゆみ選手 OH

今大会僕的に一番の収穫で、すっかりファンになってしまいました。

向かって左側。
"クマちゃん"呼ばわりした山田二千華選手よりも更に"クマ"感ぬいぐるみ感(笑)の強いムクムクした体型ですが、そこからそのイメージに違わぬパワフルなスパイクを繰り出す高卒二年目の選手。
僕がいいなと思うのはその安定感素直さで、まだ"苦手"なトスというものはあるようですし定期的に笑っちゃうような"素直"さ(笑)で敵ブロックに捕まるプレーなどもありますが、決められる形出来るプレーは確実に決めて来ますし失敗の素直さもむしろ"大器"の証明という感じで僕は好感しています。
・・・"フェイント"すら素直ですからね(笑)。可愛いなあ、いいコだなあと思いながらほくほく見ていました。(笑)
こういうと何か大雑把で粗いようにも聞こえるかもしれませんが、いくつかの穴以外はむしろ"堅実"な選手で、例えば比較して悪いですが同じ"パワー"型の(かつての?)廣瀬選手のように、行き先はボールに聞いてくれみたいなプレーは一切しません。スパイクも、(ジャンプ)サーブも。レシーブやブロックもこつこつ真面目にやりますし、このまま磨いて穴を塞いで行けば、それこそ代表にも自信を持って送り出せそうな信頼感のあるタイプの選手だと思います。
ほんといい選手だと思いますね。アジリティも意外と高いですし。身長がもっとあると尚いいんですけどね。(登録176cm)


11 古谷ちなみ選手 OH

この選手はねえ。どう言ったらいいんでしょうね。
NECでの出場歴は浅いですが大卒で間もなく25歳と若くはないですし、それゆえ伸びしろは少ないだろう中スパイクのパワークイックネス共に不足気味なのは明らかに選手としての天井/限界を示しているようには見えますが、一方でそのパワーの不足をいかにも練習した感じのブロックアウトの多用で少なくともこの大会での得点力の問題としてはカバーし切り、またフロントでコンパクトに打つのは苦手な分、バックでは大きく綺麗なフォームで安定感のあるバックアタックを繰り出し(サーブも同様)、更にこれは少し驚いたんですがライト打ちも意外と上手い。要は「フロント、レフトでの強スパイク」という、アウトサイドヒッターの"核"となるプレー「以外」の部分を目一杯頑張ることによって総合点を"間に合わせ"ているという、変則的なバランスの選手。
とはいえ"間に合わせ"られるのはあるレベルまででしょうし、言う程技巧派でもないので特にブロックアウトを交わされ始めたらほぼ打つ手が無くなる感じはしますけど、とにかく努力してるなあというのは伝わって来る選手。全てのプレーを真面目にやるので、今大会そうであったようにそれこそ"あるレベル"でのチームでなら十分に頼りになる"中心"選手でしょうし。あえて言えばエースタイプ。あるレベルまでならね。
まあ端的に筋力が足りないのかなという感じはしますけどね。パワーもクイックネスも両方無いのは。その分フォームは無理なく綺麗ですけど。パワーが無い割に二段打ちが安定してるのも、そこらへんからでしょうか。(むしろ古賀選手あたりより安定している気が(笑))
なんか惜しい選手ですよね。ほんとエース"タイプ"ではあるかと。もう少しだけ迫力が出てくれば、古賀選手のいいバックアップにはなりそうですけど。頭も良さそうですしね。
期待し過ぎないように、期待してます。(笑)


後ろ側。手前は"スター"古賀。
比べるとどうもなんか、"幸薄い"感じに見えるのは気のせいか。(笑)
頑張ってるんだけとねえという。(笑)


14 安田美南選手 セッター

金子監督的には恐らく大会一の推しポイントだったろう、179cmの大型セッター。
あんまり日本では話題になるだけで成功したのを見た記憶の少ないサイズで、塚田はどうすんだよと思いながら割りと疑惑の視線で(笑)見ていたんですが、悪くはない気がしました。
特徴は・・・気の強さかな、とか思いましたが。この身長なのでツーアタックを狙うのはまあ当然なんですけど、それが失敗した後にめげずに二連続で狙って行ったシーンなどがあって、驚きましたね。笑ったというか。ただのスパイカーじゃんよそれという。(笑)
肝心のトスの方でも、スパイカーの打ち易さという意味では平均的にはまだ優れてるとは言えないと思いますが、ただその(仮に)"打ち難い"トスを妙に安定した同じ軌道で連続して上げたりすることがよくあるので、ずれてはいても確信犯(笑)というか、やはり気の強さはうかがえるなという感じ。繊細だけどその分時々目に見えてメンタルの崩れることのある現在の正セッター澤田選手とは、身長(澤田選手は158cm)ともども対照的。(笑)
さすがにこの身長なので、高くて速いトスがミドルのクイックとばっちり合ったりした時は、かなり爽快ですね。数はまだ多くないですけど。
なんかこのまま来季普通にレギュラーになっちゃったりする気はするんですけどね。金子監督の期待の様子からすると。まあ(低身長の)澤田選手を固定したのも金子監督ですから、そんな単純に身長で決めたりしないとは思いますが。


8 野嶋華澄選手 MB

大学出の新人ミドル。
ほぼ出ずっぱりでしたが、山田と島村二人代表に取られて実際問題ミドルは上野と二人しかいないしなあと割と関心薄く見てましたが、この選手も悪くはないなと。
途中まで特徴がよく分からない感じに見えましたが、クイックとブロードをほぼ同レベルでソツなく打ち分け(ややブロードの方が威力はある?)、特に終盤はブロックの堅さの印象も強くなって行った気がします。要はバランスのいい、穴の少ない選手ですね、月並みながら。代表二人と強烈な攻撃力を誇る上野選手を押しのけて使う理由は今のところ余り見当たりませんが、いてくれると安心な選手ではあるかもしれません、新人ながら既に。
・・・でもブロックほんとに強いかもなあという気は、結構してますが。そこは島村あたりになら、勝てるかも知れない。


それで思い出しましたが、"ムード"(笑)以外で今大会のNECの"勝因"を一つ挙げるとすれば、ブロックの平均的な高さ堅さというのは、あるかもしれないですね。誰が出ても、ほぼ満遍なく。主戦セッターが安田選手だったのもあり。
引退した大野選手や今の島村選手を筆頭に、ミドルの"攻撃力"の印象は伝統的に強いチームですが、ブロックが強い印象は少なくとも僕が見たここ6年程には無かったので、結構新鮮でした。普通に止めるなおいという。(笑)
選手スカウティングも含めて、そこらへんが金子監督の一つなのかも知れませんね。

以上、色々な選手が見れて楽しかった、2021年第一回のV CupにおけるNECレッドロケッツの戦いの感想でした。
優勝したかったなあ。(未練)


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テーマ:バレーボール
ジャンル:スポーツ
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