東京V等サッカー、漫画、アイドル、女子バレー 他
明神智和からベルナルド・シルバまでの狭間/仙台-神戸(’21)、神戸-大分(’21)、神戸-清水(’21)
2021年04月13日 (火) | 編集 |
"水を運ぶ"選手としての井上潮音

J1第7節 神戸 〇2-0● 仙台(ユアテックスタジアム仙台)
J1第8節 神戸 〇1-0● 大分(ノエビアスタジアム神戸)
J1第9節 神戸 △1-1△ 清水(ノエビアスタジアム神戸)

各々
 佐々木大樹選手の負傷交代による29分からの出場
 スタメンから84分まで出場しての初瀬亮選手との交代
 90分フル出場


・コンディション不良によるメンバー外2試合から復帰しての、水曜開催を挟んだ3連戦。
・"不良"の詳細は不明ですが、復帰試合でいきなり60分も緊急出動して(させられて?)ますし、その後も連戦の中普通にほぼ出ずっぱりなので、大きな故障ではなかった模様。
・見だ目でも全然分からない。
・元々分かり難い選手ですけど。(笑)

・プレー自体も、離脱前の通常通り。
・もう実に"盤石"の通常通りというか、圧倒的な「日常」感というか。(笑)
・では何も"変わって"ないのかというと、見方によってはそうでもない。
・その「日常」感が、固定した確定したプロセスとも、言えないことはないかなと。

・具体的に言うと、離脱前の5節フロンタ戦で問題にしていた、(特にハイインテンシティ試合において顕著に見られる)「酒井高徳-山口蛍ラインを中心とするチームの既存の骨組みとの関係性」の問題。
・それが"解決"した、具体的には「潮音が完全に"脇役"に回る」という形でという、そういう話。
4節名古屋戦などでは垣間見えた、チームの能動的コントローラーとしての井上潮音の顔、そういう可能性は、ひとまずお預け、倉庫行き。
・いつか状況が変わったら使うこともあるかも知れないねという、そういう位置づけに。
・良くも悪くも(笑)、"葛藤"は消えた。
・見てる側が、それを受け入れさえすればね。
・で、まあ、割と僕は受け入れているという。

・そうなった理由は離脱して少し席を外したこともそうですが、何よりその期間も含めてチームの成績が良いこと、良い結果が続いていること、それが最大の理由かなと。
・離脱直後の6節札幌戦で、(3点取られたのは問題ですが(笑))"井上潮音抜き"で大量4点を取って大逆転勝ちしたのは鮮烈でしたし、その後も潮音自身は"大人しい"従属的なリアクションプレーに終始しながらの、勝ち勝ち引き分けの無敗。
・はっきり言って、変える理由が無い、役割分担を。
・象徴的だなと僕が思ったのは、直近の9節清水戦
・清水のポジショナルな防壁の打開に終始苦しみ、1点先行もされて矢継ぎ早に攻撃的選手が投入される中で、てっきりいつもの終盤のように潮音はお役御免なのかと思いきや交代相手常連の初瀬が投入されても尚潮音自身はピッチにとどまり続け、ボランチに下がってまでフル出場したこと。
・これは(劣勢の試合において)潮音の攻撃力が評価されたというよりも、むしろそもそも"攻撃"の選手として潮音が勘定されなくなった、逆にそれゆえの残留だとそういう風に僕には見えました。
"物足りない"から(交代相手によって)"追加"されていたのが、最初から別枠にされた。
・そういうチーム内地位が、"確定"したことを示す試合というか。

・まあそもそもサンペールがいない試合だったというのも、あるかも知れませんけどね。(それもあって代役的に残された)
・ただしそれを言うには、"ボランチ"としての潮音は冴えなかったというか(笑)、改めてこのチームでのそのポジションでの振る舞いは、模索しないといけない感じでしたけど。
・正直"久しぶり"なぎこちなさもありましたし。今更感(笑)というか。
・ともかくこの試合での潮音は、攻撃は他の選手に任せてその他の仕事をみたいな性格が、今までにも増して強かったと思います。
・ボランチに下がるまでの時間帯全体の中で攻撃的なチャレンジのプレーはほぼ皆無だったと思いますが、それは"消極的"だったとかではなくてそもそもそういう積極消極の"選択"の場面自体に潮音がいなかったということ。
・他のことをやっていて。単純な優先順位の問題。
・チームのプレーの流れ自体が完全にそうなっていて、この試合に限りませんが最近神戸で最も"ラストパス"を狙う立場にいるのは、潮音でないのは勿論サンペールですらもなく、実は山口蛍だと思うんですよね。
・その山口蛍がラストパスを出すそこまでのお膳立てを、潮音(など)がする感じ。そういう役割分担。
・手が空けば潮音にも、その役回りが回って来たり来なかったりという、そういう現況。(笑)

・そういう潮音のプレー、プレス/守備のキーマンとして前に後ろに率先して走り回り、攻める時は誰かの走ったコース走りたいコースに対してあくまで従属的に後追い的にそれをサポートするように自分のコース取りやポジショニングを決め、どこかでパス回しが滞っていれば駆けつけてパスを受けてそれを流ししかしそれ以上のプレーはせず、"黒子"というよりはもっとはっきり「脇役」と割り切ったプレーを淡々とこなすその姿。
雨ニモマケズ風ニモマケズ
・それを見ていてどういう選手とイメージが重なるかと言えば、例えば明神智和
・所謂"水を運ぶ人"の代表選手。
・オシム語録としてこの言葉が一般に登場したのは(代表の)鈴木啓太に対してだったと思いますが、多分に武骨で不器用だった&"守備的MF"という固定ポジションの印象が強い鈴木啓太よりも、その前のトルシエ時代も含めて中盤サイドを中心とした全領域でよりスムーズに広範にその役割を果たしていた明神の方が、潮音との比較においても一般的ロールモデルとしても、相応しいように思います。
・あくまで例えばで、"似てる"とかいう話ではないですけど。
・でもその内本当に、"似て"見えて来るかも知れない(笑)。気がする。(笑)
ソウイウモノニワタシハナリタイ
・と、潮音が思ってるかどうかはともかく。(笑)

・ただ実際、見てて全然ストレスは無いんですよね。
・"葛藤"が無くなって。半端な"色気"が無くなって。
・"チャレンジ"してもいい場面で消極的だとフラストレーションが発生しますけど、そもそも最初からそういう場面がほぼ無いので。
・そして試合は楽しい"水を運ぶ人"としての潮音の存在を、プレーを、その視点を通して見る試合は、チームは、とても味わい深い
・そこにおいて潮音が"目立つ"かどうかは、「井上潮音ファン」という立場を前提とした上でも、綺麗ごとでなく割とどうでもいい
・それによって批判されたり"目立たない"からとメンバーを外されたりしたら、話は変わって来るわけでしょうけど。
・現状確実に頼りにされているし、清水戦のようにむしろプレー時間が増えたりもしているわけですし。
・実際便利ですよね、潮音は。
・プレスはほんと上手いですし。最近つくづく上手いですよね、むしろ攻撃より楽しそうにやってる気が。(笑)
・そして前も言ったかも知れませんが、潮音の一つ特徴的に"便利"なところは、そうした"勤勉"なプレーに無駄な力感が無く、無理してる感じも周りが気が引ける(笑)ような負担がかかってる感じも薄いところ。それはそれで、一つの"貢献"だと思います(笑)が。
・疲れてる様子も滅多に見せないし、実際使い減りもしないし。少なくとも見た目では。
・使い易いし使いたくなる。"そういう"プレーヤーとして。
・今後も重宝はされ続けるでしょうし、そうそう代わりも見つからなそう。
・明神と違って、いざとなれば"攻撃"の駒としても使えるわけですしね。便利だあ。
・..."いざとなれば"というのも本来のイメージからすると変ではあるんですけど(笑)、でも変じゃないんだよなという。

・まあこんななんか能天気結果オーライみたいな言い方で状況を定義出来るのも、繰り返し言っているように潮音の黒子体質、一応"ファンタジスタ"に分類されるような選手としては特異なくらいな"チームプレイヤー"体質が、前提にあるわけですけどね。
・攻撃専の選手になれと言われればなれるでしょうし、元々は"王様"プレーで名を上げた選手ではあるわけですけど、それは全てチームの為チームの機能性の必然との関係の上でであって、何かもうどうしようもなく"チームプレイヤー"であるというのか゜、潮音の本質だと思いますね。
・だから勿論、"目立たない"こと従属的であることをチームが必要としているのならば、迷わずやる。喜んでやる。自分自身の積極的遣り甲斐として。
・逆に苦手なのは、「個人」を要求されることではないかなと。
・「個人」として、もっと積極性を前面に出せとか、「個人」として、個人の単なる適応の問題として、戦術に合わせろと言われたりすると。
・潮音が駄目な時は、概ねこの2パターンかと。
・もっと大きな(非個人的な)ヴィジョンや必然性が見えないと、潮音は反応出来ない、イメージが湧かない。
・「個人」になんかなれない。

・今後の問題としては。
・そうは言ってもやはり"決定的"なプレーも見たいわけですが、それもだからスタイルの"変更"ではなくてあくまで付け足しとして、期待するのがいいのかなと。
・水を運ぶプレーを100%でこなしつつ、そこにより"狙う"プレーを加えて行く。
・明神だって、後年は結構ミドルシュートやスルーパスの頻度が、増えたりしていなくもなかったですからね(笑)。増してや井上潮音。
・あるいは"水"の運び方にも色々あるので、例えば現代を代表する世のサッカー通のアイドル(笑)の一人ベルナルド・シルバは、僕は大きくは"水を運ぶ人"の括りで考えるべき選手だと思いますね。明神の仲間です(笑)。マジで。
・彼もそれこそ、「個人」としてプレーするのは大いに苦手な選手だと思います。だから技術・能力は申し分なくても、新参というのもあってシティでウィング等、スポット的に使われていた時期は、正直パッとしないな、物足りないなと思いながら見ていたものでした。
・"チームプレイヤー"として"献身"して、初めて全能力が開放される選手というか。
・勿論明神もそうですね。そしてそこに潮音も入れたいという、そういう話。我ら水運び人仲間。(笑)
・この中で言えば潮音は、一番"個人"の色合いが強い選手だとは思いますが。
・とにかくだから、潮音なりの水の運び方を、あえて言えば明神よりはベルナルド・シルバに近いような(笑)形のそれを、これから開発して行く未来だってあるかもしれないと、それがもう一つの"+α"プレーの可能性。

・まあ僕も最初からそんな目で今季の潮音を見ていたわけではないですし、繰り返しますが潮音がそういうプレーで落ち着いている前提としては、何よりもチームがそれで上手くいっている成績が上がっているというのがあるわけです。
・だからそれが崩れたらまた話が違って来る可能性は、高いわけですけど。
・ただまあそれはそうなった時というか、その時までにはチームにもより馴染んて具体的な爪痕プレーや実績も重ねているはずですから、"神戸の潮音"としてどうプレーするかはその時また考えればいいかなと。
・このままの調子でチームが最後まで行く可能性も、満更無くはないようにも見えますし。


・おまけとして。
・"個人昇格"の結果実現した、ロティーナ清水との初の"師弟対決"でしたが。
・冒頭言ったように清水の効果的なポジショニングに終始神戸は苦しんでいたわけですが、潮音個人としては、特にそういうこともなかったかなと。
・変な言い方ですけど、(ヴェルディ時代に)"ロティーナのチーム"の一員としてプレーするより、"ロティーナのチーム"を相手にする方がだいぶ楽だったなと。(笑)
潮音vsポジショナルプレー問題という括りで言うと。(笑)
・ただこれはそんな厳格な戦術的問題というわけではなくて、単なるプレースピードの問題、つまり潮音が苦手なのは単純に速い流れのプレーに追われることやせっつかれることなのであって、そういう意味で"効果的"ではあっても基本的に慎重でゆっくりしたロティーナのサッカーのプレーテンポは、敵として特に怖いものではなかったなとそういうとりあえずの結果でした。
・これはいっちゃん最初、5年前に言ったことですが、潮音のプレーの大きな特徴は"時間"把握の柔軟性にあって、逆にそれさえ確保出来れば時間的な余裕さえあれば、"空間"の問題は割とどうにでも解決出来ると、そういうことなのではないかなと思います。
・多少空間的に詰められても、時間的にずらしてすり抜けるから大丈夫という。
・まあ長々述べてきた事情で、さほどビッグプレーが要求されない立場だったというのも、あるとは思いますが。
・それにしても、楽そうに見えました。


以上です。


スポンサーサイト



テーマ:Jリーグ
ジャンル:スポーツ
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック