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若干首筋が・・・笑/湘南-神戸(’21)、鹿島-神戸(’21)、ルヴァン神戸-大分(’21)[潮音in神戸]
2021年04月30日 (金) | 編集 |
J1第10節 神戸 △0-0△ 湘南(レモンガススタジアム平塚)
 [ルヴァン杯Gステージ第3節 神戸 ●0-1〇 徳島(ノエビアスタジアム神戸)]
J1第11節 神戸 △1-1△ 鹿島(県立カシマサッカースタジアム)
ルヴァン杯Gステージ第4節 神戸 △0-0△ 大分(ノエビアスタジアム神戸)

 湘南戦・・・先発。66分、新外国人マシカと交代。
 ルヴァン徳島戦・・・メンバー外。
 鹿島戦・・・先発。71分中坂と交代。
 ルヴァン大分戦・・・先発。81分酒井高徳と交代。

二つのルヴァンの試合、"メンバー外"の徳島戦と"81分間出場"の大分戦。
一見すると重要度が増しているようですが、実際には"盤石のリーグレギュラー"(ゆえにお休み)から"当落線上"へ、チーム内地位が下降している、そちらの方の現れですねこれは。笑

その事情を以下に。


新戦力続々台頭

ケニア人ストライカーアユブ・マシカ
10節湘南戦でデビュー。
"アフリカ人ストライカー"に期待される通りの爆発的なスピード&身体能力と柔軟なテクニック、まだ色々とチームに慣れないところがある中でのしかしいきなり全開での前向きなチーム関与に見られる性格の良さで、あっさりチームの一員になった感じ。自分でガンガン仕掛けるのは勿論、いいタイミングでクロスも上げるしラストパスも狙うしと、正直古橋孤軍奮闘状態だったチームの攻撃に"欠けていたピース"感は鮮烈で、潮音も含めた前目の既存選手たちの尻に大いに火をつけましたね。出て数分間で、「あ、やべ」と思いました。笑

レフトウィンガー初瀬亮選手。
同じく湘南戦で今季リーグ戦初先発、続く鹿島戦では再びベンチスタートとはなりますが、再度潮音と先発競演したルヴァン大分戦では、完全にチームの攻撃の中心として潮音も従える格好に。

ブラジル人FWリンコン
リーグ鹿島戦で79分から初出場。ルヴァン大分戦も71分から途中出場。
シーズン前話題になった補強でしたがコロナでようやくの来日。まだ21歳のブラジル次代のホープ的な触れ込みでしたが、自分でグイグイ行くタイプではなく細かいポストからの捌きでどんどん人を使って行く感じの選手で、球離れが良過ぎて逆に周りもまだ戸惑っている感じではありますが、さすがに能力は低いはずがありませんしプレイスタイル的に潮音と"カブ"る可能性もありますし、難敵には違いありません。笑

高卒新人ボランチ櫻井辰徳
ルヴァン大分戦で先発で潮音と初競演(多分)。こんな選手いたんだと、何より僕が驚きました。
左足のロング展開の足の長さと正確性が強烈で、前へ出ての起点プレーもセンスは十分、178cmとサイズもあるし、これは物が違うわ神戸サポがむしろさっさと海外行ってくれと言うのも分かるわという。これと勝負するという事になると、同型で一歳上の緑の山本理仁も、そうそう"長い目"で見ているわけにもいかないな的な、余剰の感想も。
潮音的に言うならば、仮にサンペールがいない時でもこいつがいるのでは、やはり活路は前だなと現状認識せざるを得ない感じ。(元々そのつもりではありますが)

・・・と、ここ二週間くらいで急に色々来たので、おいおいというか話が違うよというか(笑)。イニエスタはまだ"都市伝説"の闇の中とはいえ。怖いわ金持ちチーム。(笑)

更に細かく比較をすると、マシカは初出場が潮音と交代だったことからも分かるように、サイズが無いせいか(167cm)最初は中盤で使う気だったようですが、特に現チームの生命線のプレス組織への馴染みに大いに問題があって当分の間はFWかスーパーサブ的にのみ使われそうで、直接はかぶらないかなという。
今季最初から"潮音の途中交代要員"として最も直接的にライバル関係にあった初瀬ですが、ガンバユース出身という割には緑の安在あたりと比べても妙に職人的なサイド専業選手で、"中盤"として潮音と先発を争うには余りにタイプが違うというか、もっとはっきり言うと能力範囲が狭過ぎて現状のチームでは機能的に問題があるだろうなという感じ。突破とクロスの能力自体は高くても。ではなぜルヴァン大分戦では・・・という話はまた後で。
リンコンは正直まだよく分かりませんし、見た目通りの"チームプレイヤー"だとしても当面その座を争うのは(FWの)郷家選手だろうとは思いますが、逆にそこで機能し出すと中盤での"水を運ぶ"潮音の機能自体の必要性が減る可能性があるので、そういう意味ではライバル。
櫻井選手については既に言った通りですが、"ボランチ"や"ゲームメイカー"としての強力なライバルである一方で、神戸ミウラ男塾チームの中での貴重な"文化系"仲間でもあり得て、ルヴァン大分戦でも一本繊細なスルーパスをくれて久しぶりに"サッカー"してるなという気分を味合わせてくれました(笑)。むしろ味方にしたいですね。


潮音のチーム内役割と神戸サポ間のイメージ

前回の記事では明神やベルナルド・シルバまで引っ張り出して"水を運ぶ"選手、裏方の汗かき役としての潮音のイメージを新たに打ち出してみたわけですが、そこでも書いたようにそれはチーム戦術というよりも既存選手たちとの関係性からある種なし崩し的に落ち着いた結果的秩序であるので、こうしてピース自体の構成が揺れ動くと途端に立場が変わり得る割と危ういものではあって。(笑)
と同時にそうした潮音の機能を良しとする、そこに一定の満足を見るにはそれでチームが上手く行っているという前提があるわけで。9節から数えて△△●△△という戦績、そしてこの間の得点数が1,0,0,1,0となると、当然これは特に攻撃面においての物足りなさは指摘されざるを得ない。水だけ運んでていいのか、酒も必要なのではないのか、はどうしたというような話にも。(笑)
倉庫にはあるんだろ?という。(まあ潮音個人というよりチーム全体の話という面が大きいとは思いますが)

で、そういう事情もあって神戸サポの潮音の評価を改めてツイッター上で色々と見てみると、また微妙に軸が違うというかどこから話を始めたらいいのかなという部分が。
FWポジション起点に同じく"便利屋"的働きをしている郷家選手ともども、「監督が何をさせたいのか分からない」的な同情・擁護も寄せられていたりはするんですが、ただその前提にあるのはあくまで「中盤のゲームメーカー」としての潮音の、より従来的一般的イメージなんですよね。直近の永井ヴェルディでのメインである、守備的ワイドストライカー(?)[左FW]のイメージではなく。そこは思ったよりも知られていない。だから凄く同情されている(笑)、根本的に不本意なプレーをしているように、思われている。それ含みの留保的評価であり、一方で不満・期待でもある。ボランチで使えとかトップ下で使えとか、若干ありがたくも懐かしい(笑)提案などが、されている。
ここらへんは公平の為に、少し神戸首脳陣を擁護しておかないといけないだろうと思いますが。さすがに獲って来た当人たちは直近のプレーをちゃんと見ていて、ポジションはボックス中盤のサイドではあっても、去年のプレーを前提とした大きくは"予定"通りの起用法ではあるんだろうと思います。・・・少なくとも予定の一部。
ぶっちゃけ去年も、それと分かるゲームメイクなんて、ほぼしてませんからね。だからこそ僕の"水を運ぶ人"論みたいな割り切りも、割とすんなり出て来たわけで。(100%本意ではないにしても)

とはいえではどれくらい「予定」通りなのかどこまで明確な指示・サジェスチョンを与えられて潮音がプレーしているのかには、僕も大いに疑問はあります。開幕戦のプレーなどを思い出すと少なくとも最初はもっと盛大に(?)司令塔プレーを期待されていたフシはあるし、そこからここまで潮音が自分を殺す方に殺す方にプレーをまとめていったのには、やはり現場任せのチーム構成の無秩序へのセーフティファーストの結果的対応・適応という面が大きいように、これはまあ何度も言っているように思いますが。
ただ狭義の"ポジション"としては、最初からサイドで使うつもりだったのではないか中央、ボランチなり4-3-3のインサイドで使う予定はほとんど無かったのではないか、そういうようには思います。


潮音が個人として努力すべきこと

とまあ、チームとしての意図のやや不明瞭な中で、出た試合では守備に繋ぎに、それなりに仕事を見つけながら一定水準のプレーをし続けている潮音ではありますが。
その努力や価値を認めつつも、基本デザインは肯定したとしても、それでもやはり不満というか、もう少しやれるのではないかいくら何でも身を引き過ぎではないかという場面は少なからずあって。
やはり選択肢のの中で、安全というか"下限"を選択する頻度が余りに高過ぎると思いますね。前か後ろかだとほとんど100%後ろを選択する印象ですし、逆サイドや一人二人飛ばしたパスが可能な場面でも8割方近くの味方に預けてお茶を濁してしまいますし。
個人的に一番気に入らないのは、そもそも体の向き自体が(後ろ等)一種類のパスしか出せないような方向を向いていることが多いことで、余りにも緊張感無さ過ぎというか、"デザイン"以前に一人の選手としてそれは駄目ではないかと、いらいらしますねそういう時は。

こういう潮音の"遠慮"や"妥協"は、チームの為という基本目的に反してチームメイトとの連携に問題を起こしている面もあって。簡単に言うと、余りにも主張しないので逆に使いづらくなっている。
彼なりに潮音を気遣ってはいるらしい酒井高徳が結局潮音を(軸的に)使うことを断念気味だという話は前にもしましたが、これがまあ、ある種チーム内スタンダードにはなっているわけですね。潮音"から"プレーが生まれることは、ほとんど計算されていない。あくまで途中で関わるだけ。
鹿島戦、マシカ先発中盤起用の影響で右サイドで先発した潮音が前半右サイドバック山川との連携が壊滅的だったのは、そもそも右のプレーの実績が薄くていきなりは無理があったのと"剛直"一本の山川との個人としての相性が最悪だったという問題はありましたが、逆に普段(の左サイド)よりも"任される"立場になった時に堂々と十分な起点/作りのプレーが出来なくなっているという、情けなさはありましたね。
それから直近のルヴァン大分戦。この試合、左サイドバックとして潮音と同時先発起用された初瀬が、盛んな攻め上がりからのクロスで多くの時間帯チームの攻撃をリードしました。そこに潮音も普通に絡んではいたわけですけど、ただ二人の関係性に注目した時に、"初瀬"が起点になって潮音にボールを渡す時よりも、"潮音"が起点になって初瀬にボールを渡す時の方が、明らかに、明からさま(?)に、プレーのスピード感が上がる、攻撃全体のクラス感が上がるんですよね。初瀬"大活躍"の試合だからこそ逆に(それでも)それを強く感じたというか、そこはやはり、ぶん殴ってでも(笑)「起点」の地位は潮音が奪うべきだろう、"チームの為に"と、見てて強く思いました。遠慮している場合ではない。改めて「起点」としての、(あえて言えば)「司令塔」としての潮音の良さを実感したというか。現在のチーム構成の中で、潮音の"司令塔"要素が増した場合の、チームの可能性が改めて垣間見えたというか。

とにかく監督が何を考えているかは置いておくとして、やれることやるべきことはまだまだあるよなと。・・・やらないと生き残れない感も俄かに出て来ましたし。(笑)
そうですね、例えば"ミドルシュート"や"ドリブルで切り込む"的なプレーは、試合状況やメンバー編成によって多くはないにしてもたまに出したりはするんですよね。だから"ハイライト"的な見方だとそこまで消極的に見えない可能性がありますが、それよりも"普段"の日常のパスワーク内での消極性がかなり酷いんですよね。多分そこの匙加減の方が、たまにやる"思い切った"プレーよりも難しいんだろうと思いますが。
あ、そうそう、そう言えば何人かの神戸サポが(最近の)潮音の「不調」について言及されていましたが、ぶっちゃけこの選手、「好不調」ってほとんど無いんですよね(笑)。見かけによらずタフですし、そこらへんは何か機械みたいな選手。問題が生じてるのはあくまでプレーの「方針」や「デザイン」のレベル、その選択や調整自体に、問題があったり評価が分かれたりという、そういう感じだと思います。まあそれを不調と言えば不調なのかもしれないですけど。狙ったプレーは今でも基本的には出来てる筈。ただその狙いがどうなのかという話。


もう明日試合ですか。
明日の潮音はどうなる。(先発じゃないとベンチにも入らない可能性はある気が)


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テーマ:Jリーグ
ジャンル:スポーツ
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