ヴェルディ等サッカー、漫画、アイドル 他
’21.7月期の地上波アニメ
2021年08月31日 (火) | 編集 |
そう言えばやってなかった。
もう8月も終わりですが。


『ピーチボーイリバーサイド』 (Wiki)

原作 - クール教信者、ヨハネ
監督 - 上田繁
シリーズ構成 - 大知慶一郎


原作は元々は2008年のweb漫画らしい。
そのリメイク版が2015年から月刊少年マガジンRで連載されていて(珍しいパターンだなあ)、その雑誌自体は僕も読んでいるんですが読んだ記憶が無い(笑)。多分一回だけチェックしてスルーしてる。
・・・タイトルが悪いと思うんですよね。"ピーチ"ボーイを"ビーチ"ボーイと空目して、最近よくある海orプールで"男の裸が沢山出て来る"タイプの漫画かと思って、その時点で読む気が削がれる。多分"引っかけた"タイトルなんでしょうけど、僕には逆効果。(笑)
実際は"ピーチボーイ"、"桃太郎"の話。
大きくは「人間」と「鬼/妖怪」のコンタクトもので、その延長で"差別"感情とはどういうものかというテーマを結構シリアスに追求している作品ですが、ヒロインとあともう一人いる鬼退治の専門家の異能人"桃太郎"がそもそも何なのか、人間なのかあるいは鬼との混血だったりするのか、正体が分からないままなのでなかなか構図が見え難い。(他にもいそうな気もするし)
とりあえずは"恐れから(鬼を筆頭とする)異種族を無暗に差別する人間たち"と、鬼らしいと言えば鬼らしいてずが人間を殺すことを何とも思わない、どうも蔑視しているようにも見える鬼たちのどちらも道徳的に正当化されないぴりぴりした状態のまま進んでいる、難しい作品。
人間の"愚かさ"は既にだいたい描かれたので、今後は鬼の"動機"や"起源"が描かれてそれによって作品の意図が見えて来る感じなのかなあと。
監督は30年以上のキャリアのある古い人で、でもこれが初監督のよう。特に"ベテラン"感は感じないですけどね。良くも悪くも。(笑)
構成は『ヒナまつり』『五等分の花嫁』『安達としまむら』等の人。


『ぼくたちのリメイク』 (Wiki)

原作・シリーズ構成 - 木緒なち
監督 - 小林智樹
助監督 - 山中祥平


挫折したアニメ業界人がタイムスリップで過去に戻って大学時代からやり直す話。
大学にいる未来の業界花形の卵たちに、主人公が業界経験からの世知を提供して創作活動を助ける、未来において憧れていたクリエーターたちの"仲間"になる逆転ストーリーで、「映画」「アニメ」「ゲーム」等の映像メディア製作の工程の描写がかなり詳しくて面白いけど、他の部分はどうでもいいなと思って流して見てましたが、ここ1,2回で急激に未来改変/過去干渉の問題がシリアス化して来てあれれという。なんかまどマギの"キュゥべえ"みたいな邪悪キャラも出て来たし。(笑)
あれはもう一人のタイムスリッパーなのかな?これからラストスパートで更に面白くなるのか。
原作は小説で、構成も兼ねている原作者は基本はゲームシナリオライターのよう。
確かにアドベンチャーゲーム的な"選択"の物語。
監督は『セイレン』『アカメが斬る!』等の人。


『かげきしょうじょ!!』 (Wiki)

原作 - 斉木久美子『かげきしょうじょ!!』
監督 - 米田和弘
シリーズ構成 - 森下直


原作は漫画。集英社の雑誌でスタートして途中移籍して講談社漫画賞にノミネートという、変わった経歴。(笑)
監督は『暁のヨナ』『カブキブ!』等の人。
構成は基本実写の人で、アニメは他に『暁のヨナ』ということですから、この監督とは特別の絆があるんでしょうね。
宝塚(を擬した「歌劇」界)の養成学校の話。
大器だけれど問題も大ありのド天然のヒロインも、サブ主人公的な元一流アイドルのコミュ障少女も、どちらも描写が極端過ぎて正直感情移入は難しいんですけど、それ以外の"普通"の候補生たちは凄くリアルで彼女たちを通して宝塚の魅力や厳しさがよく伝わって来ます。並行して歌舞伎の世界も描かれているのも、お得感があります。(笑)
ヒロインに感情移入出来ると、もうちょっと熱くなれるんでしょうけどね。あんまり笑えないタイプの天然で、割と普通にいらつくことも多くて。(笑)


『平穏世代の韋駄天達』 (Wiki)

原作 - 天原クール教信者
監督 - 城所聖明
シリーズ構成・脚本 - 瀬古浩司


遅れて始まりましたが今期一番面白いかな?
原作は漫画。"クール教信者"というのは『ピーチボーイリバーサイド』と共通ですが、あちらは"原作"担当でこちらは"作画"担当という、ややこしいというか珍しいというか。ともかくだから、そういう意味で2作の直接比較は意味が無いので注意という。
こちらの原作は性的な内容でアニメが一部で話題になった(そして放送中止になった)、『異種族レビュアーズ』の人。なるほどねえ。
この作品も"輪姦されるシスター"や"性感を刺激されて屈服する魔族"のような結構過激な"性的"描写が出て来ますが、タッチがそこまでシリアスではないのでポルノちっくかと言えば特にそうは感じない。内容的にも強調されているのは「戦争にレイプはつきもの」(兵士たちの一番の楽しみはそれ)「人間(含む生物)は苦痛には耐えられても快感には耐えられない」という、ある種"科学"的な冷徹さがメインというか本意というか。
更に主人公たちは"韋駄天"という「神」なので、人間界の倫理や人間同士の争い("戦争"含む)には無関心で、より広い「世界」というスケールでの問題として魔族と戦っているだけで、そういう意味でも冷徹。(正確には"冷淡"か)
というわけで一応"主人公たちに感情移入する"という普通の見方で見てはいるわけですが、いずれより「人間」が絡んできた時にどういう見方になるのかは、な部分もあります。(笑)
そういう意味では上では"クール教信者"という共通項で(彼?個人の作家性で)の比較には意味が無いと言いましたが、「人間」の愚かさ自体は既に断罪済み切り捨て済みという突き放した距離感という共通項は、やはり(『ピーチボーイリバーサイド』と)あるにはあるようですね。鬼/魔族の味方ではないけれど、人間の味方でも必ずしもない
当面は韋駄天と魔族たちとの、異能バトルものとして楽しんではいますが。基本一方的に韋駄天が強くはあるんですけど。(笑)
策謀も入り組んでますし、どういう話なのかまだまだよくは分かりません。何か着地点があるのかな?みんな糞野郎だで終わる予感も無くは無いですが。(笑)
監督はテレビアニメの監督は初めての人で、他に『劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~』(2018)の監督経験のある人。
構成はとりわけ尖った作品の担当の多い印象の売れっ子の人。『呪術廻戦』『進撃の巨人 The Final Season』『ドロヘドロ』『モブサイコ100』等。


以上です。
他にEテレ『不滅のあなたへ』も引き続き見ています。
内容/コンセプトは面白いんだけどなんかだるくて、見る前のワクワク感が無いんですよね。多分真面目過ぎるんですね、作りが。見てますけど。
ああ、あと『キングダム』か。4回に1回くらい、"戦略"性が強い回は面白いかな?"少年漫画"色が強い時はどうも駄目。早く進撃の続きが見たい。


スポンサーサイト



コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック