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「ギャルサー」
2006年04月16日 (日) | 編集 |
ギャルサー

特にクレジットがないけどオリジナル脚本なのかこれ。ほんとに?
日テレ土曜21:00の新ドラ。(公式

勿論目当ては鈴木えみのみだったんですが、意外とイケました。
・・・・少なくとも同時放映(?)の『マトリックス:リローデッド』よりは。金と手間だけかかって哲学と美意識のないアクション映画だこと。アクション・シーンになるたびに「頼むから先に進んでくれ、なんならじゃんけんで決着つけろ」と泣きそうになってましたが。一応話題作は(タダなら)見る自分のさもしさを呪いました。アクションなら東洋、現状。

話戻してギャルサー。おじさん初耳でしたが、こういう意味の言葉だそうです。ふーん。
この現象自体僕の目には「今時の若いモンの保守化」の一例にも見えますが、ドラマのテーマはむしろ今時ギャルの”退廃””虚無”に、インディアン&カウボーイの山だし純粋培養大時代な自然主義的良識をぶつけて糺すというそういうもののよう。

ゲーッという感じですが、よく出来ています。
まず藤木直人が意外と好演。純粋だけどそれゆえに骨太で時に残酷なくらい大胆という、主人公のキャラをしっかり表現しています。元々浮き世離れしたところがあったのがハマったのかなというそういう部分もありますが。

対する”ギャルサー”構成員のヒロイン戸田恵梨香、初めて見ましたが上手いコですね。大したもんだ。セリフにもありましたがちょっとエビちゃんに似てるし。興味ないけど。(笑)
佐藤隆太の警官や矢口のちょい意地悪ギャルもハマってる。
そして”ギャルサー”リーダー役のえみちぃは、出番は少なかったですが存在感・リアリティがありました。文学少女系(?)の僕の他のご贔屓美少女モデルに比べて実際問題俗っぽいというか保守的というか、「普通」なところが特徴だと思うので適役かなと。
他にも三浦理恵子が”メガネブス”な役で出ていたり、センスを感じるキャスティングです。
そして内容ですが、冒頭で驚いているようにエピソードに結構説得力というか迫力感じるんですよね。いかにも原作漫画がありそうな。過剰な深みというか。テレビ屋さんがいきなりこんなの書くかあ?
初回は「ウザい、死ね」という言葉の破壊力がテーマでしたが、結構本気で怖かったです。

つまりはアンチテーゼとしての主人公の”自然主義的良識”に一定の説得力・異化効果があるということでもあるんですが、ただしあんまりまともに受け取らない方がいいとも思います。あくまでアンチテーゼという役割の枠内でのリアリティだと抑制しておかないと、せっかくのドラマとしての面白いバランスが壊れてしまう。

ドラマの意図としては割りとはっきりとテーゼとしての温故知新、失地回復的な方向性があると思うんですが、何か原因や欠陥があったからこそ失地して”退廃”や”虚無”になり代わられたわけで、同じプロセスをもう一回やっても。
・・・・と、思わずシリアスに入りかけましたが(笑)。心持ち「キャプテン」の項参照。

鍵は戸田恵梨香のヒロインの抵抗のしかたで、それ次第によってはちゃんとアウフヘーベンしてジンテーゼに化けるかもしれません。乞ご期待(?)。

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