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"美し過ぎるロック評論家" ケイト・モスマンさん(’21)
2021年11月10日 (水) | 編集 |
kate_statesman


ケイト・モスマン[Kate Mossman]さん。
なんかよく似た名前のスーパーモデルがいましたがそれとは関係なく、上のスーパーにも出ているように"New Statesman"というイギリスの総合誌を中心に今も活動しているらしい、ジャーナリスト/音楽評論家

僕が目に留めたのはスカパー"ミュージック・エア"チャンネルの「ロック・レジェンズ」というレジェンドアーティストを各々30分ずつで紹介するシリーズ(新しくやっている"ロック歴史秘話 Rock Legends"とは別ものなので注意)、その2013年の1stシーズンの出演/解説者として。(IMDp)
この番組は2016年頃にBS日テレでもやっていたらしく、日本でも一部では評判になっていた様子がうかがえる(参考1参考2)、"美し過ぎるロック評論家"。(笑)
まあ"音楽評論家"でもいいんですけど、彼女の場合はむしろ"ロック"評論家である事が本質であり、チャームポイントだと思うので、後で書くように。


とりあえず番組中のモスマンさんの発言を、魅惑の笑顔(笑)と共に。

ピンク・フロイドの回。フロイドに代表される"プログレ"のような、リスナー側に覚悟を要求するタイプの音楽が受け入れられていた60年代末~70年代の音楽状況について。

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そうそう。僕も滅多にやらないですけど、"部屋でじっと座って音楽だけを聴く"という体験は、"歩きながらヘッドフォンで聴く"という体験とかなり違うというか、聴こえ方が変わって来るんですよね。
一番変わるのは・・・やはり"忍耐力"ですかね。(笑)
部屋で没入してる時は最高だったのに外だと聴いてらんないという事は、実際にある。(逆も無くはないですけど)


エルトン・ジョンの回。「70年代の彼の曲はアメリカへのラブレターだった」という振りに続いて

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割とここらへんが典型的な顔、雰囲気かな。
良家の子女風というか結構コンサバというか。
ちなみに服装的に同じ日に収録したと思しき冒頭の画像のコメントは、サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンの子供時代についてのもの。


エリック・クラプトンの回。クラプトン(&クリーム時代の同僚ジャック・ブルース)とミック・ジャガーのブルース"ヴォーカル"の特徴について。

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一方ででもこの黄色T&ジャケットというカジュアルスタイルも、凄く似合ってる。
リラックスしてて、でもやはりナチュラルに上品でもある。


ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの回。

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上二つ同じセリフですが、どちらも可愛くて捨てられないので両方載っけました。(笑)
再び良家の子女風ですが、この回妙に子供っぽく見えて可愛い。
内容的には"アンダーグラウンド"のカリスマの一人ルー・リードが、本質的には職業作曲家であったという話。僚友の"現代音楽"家ジョン・ケールとは違って。そのバランスが、ヴェルヴェッツだと。

他に"デヴィッド・ボウイ""クイーン"の回に出演しています、僕の確認出来た限り。
このシリーズ以外の主な出演映像作品については、こちら
年齢は・・・ポール・サイモン『グレイスランド』('86)の中のある曲を聴いた時に5歳だったと言ってましたから、今年でちょうど40歳くらいなのかな?
ジャーナリストですがSNSもやらずパーソナルはほとんど公開してない人なので、あちらのサイトでも推測情報がメイン。(笑)


さてそのケイトさん。
というわけ(笑)で僕もいつにも増して推測メインにはなるんですが。
パッと見て感じる印象はを一言でまとめれば、"豊かさ"、かな?
恐らくそこそこのクラスの家の生まれで、それなりにきちんと育てられて、学歴も教養もひと通り積んで、そして見ての通り、女優ばりの品のある美人で。(若干鼻の穴が大きめなのはご愛嬌)
そのままエスタブリッシュメントなカルチャー/業界の方に行っても成功した、十分に魅力的な人だったろうと思いますが、それがあえてポップ・ミュージック、シンプルに「ロック」と言った方が良さそうですけどとにかくそういう大衆的で下世話なジャンルに腰を落ち着けて楽しそうに活躍している、その感じが更に魅力的だと思います。

そこに至るまでに例えば親世代/家のカルチャーへの反抗みたいなものがあったりしたのかもしれませんが(特に聞きませんがパターンとして(笑))、例えば"出自を恥じて左翼になった金持ち娘"的な緊張感があるかというと、そういうものは全然無い。どちらかというと鷹揚か何なら友達的な両親だったのかなという気もしますが、とにかく特に何も"捨て"ずに、すんなりカルチャーを横断している感じがある。
ある意味"ずるい"んですよね(笑)。どっぷり"ど真ん中"なロック娘の雰囲気を濃厚に漂わせながら、しかしそんじょそこらのロック娘には到底無理な教養感、文化・伝統の"厚み"感みたいなものも、全く同時に感じさせる。
ハイカルチャー的な"豊か"さと、ロウ/ポップカルチャー的な"楽しさ"を、両方自然に感じる事の出来る人というか。

滅茶苦茶会話楽しそうだなと思います。正直好きです(笑)。ある意味理想です。話してるのを永遠に見てられる感じです。(笑)
"美人"性自体もそうですよね。ショートの少年ぽい感じとしっとり女らしい感じが、矛盾なく同居してる。むしろ引き立て合ってるというか。ずるいです。(笑)

・・・書いてて気づいたんですけど仮に1981年生まれだとして、ロックどっぷりというのは若干不自然というかむしろ珍しい感じもしないではないです。たいていはもうヒップホップがどうとかEDMとかクロスオーバーとか言ってロックは古いか少なくとも相対化した形で語る方がむしろモードな世代で、それをオタクのタコツボor懐古語りではなく、それなりのメジャーカルチャー誌を舞台に評論活動が許されるような形で語れるのは。
"良家"のイメージとの連想としては、むしろ最初から「教養」としてそうしたものを(潤沢に)与えられていた娘さんだったのかなとか。つまり親自体もそれなりに"新しい"世代に当たる年齢な訳で、階級的な教養主義はあってもその"教養"の内容に、既にクラシック・ロックが含まれているような、そういう世代なのかも知れないなと。そうした育ちが、ディープだけど"とんがらない"ロック娘(笑)評論家ケイト・モスマンさんを生んだのかもとか。


よりヴィジュアルに特化した印象としては、クリクリと悪戯っぽくよく動く大きな瞳

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と、一方でその瞳を伏せた時に醸し出される独特の優しい空気感(それはそれでくすくす笑ってる感じなんですけど(笑))

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の二極が特徴的な人かなと。


瞳はほんとにせわしなくよく動いて、これは同時期にこのシリーズによく出ているこちらは本当に女優でもあるらしい"Kim Taylor Bennett"さん

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似た印象で、思うにこれは"ロック"の好きな特に女の人(非オタク)の特徴的な表情なのかな、そこに"ロック"という音楽の一つの重要な本質が含まれているのかなとか。

つまり(笑)"目がよく動く"というのは脳の色々な機能部位に代わる代わる接続を繰り返してるということで、何か一つの思考や感情や態度に固着しないで精神が動き続けているということ、例えば何かの教義や思想に変にはまっている人の所謂「目が"据わった"」状態とは、対照的な表情な訳ですね。
ツェッペリンは「to be a Rock and not to Roll」("天国への階段")と歌ったけど、むしろ"Roll"の方がより重要なロックの本質だろうと僕などは。(ロック?Rock?ややこしい)
所謂メッセージソングが嫌いなのは、ミュージシャンが"政治"的な事を歌うのが駄目というよりも"政治"的メッセージがどうしても「Rock」を要求して、「Roll」を妨げてしまうからだと、まあそんな感じの話。(笑)


とにかく色々含めて、"ロック"の楽しさ、"ロック"的知性のあり方の心地良さ、更にはロックの「教養」化している部分もあえて含めての楽しさを、しみじみと感じさせてくれる素敵な人です。
イギリスにもファンは多いようですね。なんか特化したyoutuberみたいな変な人も。(笑)

残念ながら"Rock Legends"シリーズには、2014年の2ndシーズン以降は出ていないようですが。
とりあえず2013年の
「ピンク・フロイド」
「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」
「クイーン」
はYoutubeに上げてくれている人がいるので、興味がある人はどうぞ。ちなみにKim Taylor Bennettさんも、全て一緒に出ています。(やんちゃそうなハスキーボイスが魅力(笑))
"ミュージック・エア"の方ではほぼエンドレスで再放送してるので、他のもいつかはまた見れる筈。


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テーマ:洋楽
ジャンル:音楽
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