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Mリーグ2021-22感想 : 全体編 ~特にサッカーとの比較において
2022年05月03日 (火) | 編集 |
mleague8


先週4/26に、KADOKAWAサクラナイツの初優勝で4年目の幕を閉じた、Abema主催のプロ麻雀リーグ"Mリーグ"(公式)

人気上昇中の噂はまま聞くんですが、僕のtwitterのTL上だと今いち見られている手応えはさほど無いんですよね。
漠然とした想像としては、学生時代に雀荘に入り浸っていたようなアナログ世代と、オンライン麻雀やMリーグの普及・影響によって新たに増えて来たファン層の、ちょうど中間くらいが僕のTLの主体なのではないかなと何となく(笑)。言わば"谷間"のTL。(笑)

ただたまにタグで見てみると、twitter観戦自体がそんなに盛況でもない(コメント内容も"応援"中心のライトなものがメインに見える)感じなので、「ウィークデイの19:00から23:00頃にかけて2試合」というレギュレーションが、"雀荘"世代の社会人にとっては生観戦の難しい環境だと、そういう影響もある気はします。
僕も正直、楽しみではあった反面フル参戦はきつい、そんなに毎日ゴールデンタイムを潰してらんない、2試合とか見た日には夕方から何も出来なくなるという困難はありましたから。
割と暇人の方ではある筈ですけど。(笑)

だから(Amebaプレミアムで)見逃し配信で見ている人はもっと多いのかなとは思いますが、Mリーグ以前からCS各局(モンド、エンタメーテレ、テレ朝チャンネル2等)での放送対局自体は浴びるように見て来た身からすると、"ライブ"であるということはそれらの"収録"番組とMリーグとの大きな違いであるので、僕自身は割と万難排して見る時はライブで見るようにして、見逃したら諦めるというスタンスで見ていましたがそれはともかく。


Mリーグの競技特性 ~Mリーグの現在と"未来"

"麻雀"が"麻雀"であるアドバンテージ

というような難点(?)はありつつ、ただ面白いか面白くないかということで言えば、とんでもなく面白かったです。
そして恐らく来年も再来年もその後も、基本的には常に同じように、"とんでもなく"面白いのではないかと思います。
時間を潰されて迷惑ではあるけれど(笑)、出来ることならひたすら潰していたくもある、面白さ。
フル参戦はしていない、観戦数は意図的に絞っていた僕ですが、予定外の試合でもうっかり見てしまうと、結局終わるまで容易に席を離れられない、そういう麻薬的な性格のエンターテイメントではありました。

簡単に言えば、麻雀が好きである程度以上の理解力がある人にとっては、面白くない訳が無い、つまらない試合などほぼ皆無に近いだろう、そういう鉄板打率の"リーグ"。
例えばサッカーが好きだとして(実際好きですけど(笑))、リーグやカードをある程度厳選して、具体的にはその国のトップかそれに準じるリーグの贔屓チームの試合/カードという条件で1シーズン見続けたとして("クラシコ"とか"ダービー"みたいな年2試合程度しかない特殊なカードは置いておいて)、こんな"鉄板"性を期待するのはまず不可能なわけで。凡戦駄戦はむしろ日常、贔屓チームが勝てば結果は嬉しいけれど、その中に"内容"的に満足の行く試合の割合まで考えてしまうと、(贔屓チーム贔屓選手が)負けてすらも試合自体はほぼ常に楽しい、"内容"も充実して感じられるMリーグの確度からは、更に遠く遠ざかる。

ではそれはサッカーが麻雀よりつまらないからなのかと言えば、現実/現象としてそうでないとも言い切れない(笑)ですけれど、本質的にはそれは競技特性の違いで。
スポーツ/集団スポーツと、ボード(テーブル)ゲームとの間の。
論理性が高く、インプットとアウトプットとの関係が安定していて、上手い人どうしがやれば上手い試合、緻密で緩みの無い試合にしか、ほとんどなりようがないボードゲームと、その国のトップレベルの選手たちの対戦であっても、ミスや凡プレーが当たり前に起こり意思のコントロール下にない無秩序や緩みが試合のあちこちで絶えず発生し、体力面の不可避的影響も常在し、更にそこに集団競技として「監督」の指揮の当たり外れがそれ自体決定的に近い比重で関与してアウトプットを乱高下させるサッカー(その他類縁競技)と。
今更ですがスポーツ、特に集団競技は、本当にクオリティが不安定ですよね、これが個人競技になるとだいぶ紛れは減る気がしますが。僕自身は興味ないですが、大相撲ファンとかは平均してかなり満足度が高いのではないかなとか。(でも総合格闘技とかになると別の難しさもあるか)

だから応援とか情熱とかそこらへんの嵩上げ要素を別にして、受動的な「観客」としての満足度の平均で言えば、恐らくそもそも(集団)スポーツはボードゲーム系競技にはなから太刀打ちは出来ないのだろうと思います。ここら辺は囲碁や将棋のファンなども、同意してくれることだろうと思いますが。
勝てるとすれば厳密でない故の部分、上手い下手と言ってもやれることはツモって切るだけの(笑)例えば麻雀に対して、運動能力的技術的(&ヴィジョン的に)に結構とんでもない幅の表現が可能なそういう部分かなと。そういう意味では回り回ってやっぱり監督より選手が大事だとも、言えるかも知れない。大きな視野では。僕自身ファンでもありますが公平に見てペップシティの"商品"クオリティが長期安定的に殊更高いのも、ペップの構築する組織の安定性を前提にして、スーパープレイヤーたちの競演による"ディナーショー"(参考)の提供確実性が、試合内容の乱高下とは別に保証されている、そういう構造になってるからではないかなと思っていたりしますがまあそれは余談。


"麻雀"が"麻雀"である限界

今後も向上することはあっても逆は無いだろう日本の(世界の?)プロ麻雀プレーヤーたちの競技能力を考えても、このように目の前の一戦レベルの満足度で言えば現在も未来もほとんど不安は無いように思えるMリーグですが。(少なくとも今季のレベルを是とする立場から言えば)
しかしその将来性特に発展性変化可能性については、構造的な疑念も無くは無いんですよね。
それはつまり他ならぬMリーグの、上でも言った既存の放送対局一般と一線を画する特徴である筈の、「チーム競技」「団体競技」(公式)の部分。

"KADOKAWAサクラナイツ"に"セガサミーフェニックス"に"渋谷ABEMAS"に"KONAMI麻雀格闘倶楽部"に。(以下同様)
4年前の発足当初は正直何じゃそりゃという印象も無くはなかった(笑)Mリーグの各"チーム"(クラブ)たちも、2年目にサクラナイツが加わった以外は大きな変更も脱落も無く、予想外(?)に堅実な活動ぶりで、「チームを応援する」という習慣も満更絵空事でないレベルで根付いて来たようには思います。

ただその一方でそれらのチームの勝ち負けや"優勝"に関しては、4年間各チーム大部分のメンバーが変わらない中でしかし優勝チーム上位チームは毎年変わり、正直運不運というかたまたまというか、玄人好みの"連軸"的な強いチームはいくつか挙げられたとしても(具体的には渋谷ABEMASやEX風林火山)、その時々勝ったチーム/優勝したチームにさしたる"勝因"があるのか勝ったから"強い"と言えるのかについては、個々の選手の技量については心からの敬意を捧げつつも、正直少なからぬ疑問は感じざるを得ません。
"愛着"というレベル以外で、"チーム"競技として本当に成立しているのかという。それこそサッカーなどと比べて。

そもそもチームに何人いたとしても、一戦一戦については各チーム一人ずつお行儀良く対戦するしかない形態の競技において、所謂集団的な"戦術"のようなものが存在し得ない、その事自体は自明ではある訳ですが。・・・せめて武道のチーム戦的に先鋒~大将戦のような総当たり形式でもあれば、多少は変わって来るとは思いますがとりあえず今はそれは無い。
ただ僕が問題にしたいのはそうした本格的な団体"戦術"要素の不在などではなく、もっとシンブルなチーム編成、選手の能力の足し算レベルの話。(実際は"足し算"ですらもないと思いますけど)

つまりあるチームがあるシーズンで(または連続したシーズンで)不成績だったとして、それに対して"けじめ"的な選手の入れ替えを行った(&行おうとしている)例はMリーグでもいくつかありますが、しかしそれが例えば世界中の(プロ)サッカークラブが毎年行っている「補強」や「再編成」、それに比較し得るような規模や本気度や効果の期待のかけられたものであるかというと、到底そうは言えないと思います。サッカーのそれに比べれば気休めに近いというか、なぜ入れ替えるのか入れ替えたら何が期待できるのか、具体的な理由が乏しい。それこそ"けじめ"くらいしか。

それは一つには上でも言ったように"チーム"とは言っても試合に出るのは一度に一人であり、そこでするのは常に同じ"麻雀"であり、得意不得意とか"タイプ"の違いとか、増して"ポジション"の違いのような要素は無いに等しい
つまりサッカークラブがやるように、昨季はCBの弱さが目立ったからCBを補強しようとか、ドリブラータイプに人材を欠いたからそういう選手をとか、そういう具体性個別性がMリーグの場合無い訳ですね。言わば"サッカー選手"("麻雀選手")という一つのざっくりしたカテゴリーしかないというか。
これに関しては例えば公式ルールが複数あれば、つまり今の「一発裏あり赤あり」ルールだけでなく、一発裏無しの純競技ルールや極端に言えば東風戦とか、そういうものでも混じっていれば、そこで初めて得意不得意タイプの違い、それによる「補強戦略」のようなものが、いくらかでもサッカー等のプロスポーツチーム競技に近い形で発生するかもしれません。それが無い現状だと、要は"麻雀"が強いか弱いかというざっくりした基準しかない。

そしてまたそれこそが、"強いか弱いか"こそが、実に麻雀の場合悩みの種というか、これは囲碁や将棋に比べてもはっきりしないという競技特性を持っている訳で。俗に"初心者がプロにも勝ち得る"競技ということで。
長く見ていればこの人は凄いなとか、いつも安定しているなとか計算出来るなとか、この人は少し力が落ちるな家賃が高めかなとか、そういう感想や主観的な優劣の印象はあるにはあるわけですけど。ただもしその印象が正しかったとしても、その印象を抱いている本人であったとしても、それをもって本気の優勝予想が出来るかというと、まあ難しい。せいぜいがセミファイナル進出の(8チーム中の)6位以内くらいですかね、ある程度以上自信を持って、メンバーから予想出来るのは。
結局は運不運やたまたまの(結果的)好不調で結果が決まると、そうとしか言いづらいここまでの4年間だったと思います。特に"優勝"に関しては。

あるいはこんな想定はどうか。
どこかの大富豪なり大資本なりが、Mリーグに投資してクラブオーナーになろうとしたとする、それで新チームを作るのか既存チームを買収するのかは別の問題として、とにかくいざ金に物を言わせようとしたとして、どうしたらいいのか。
金に糸目はつけないとして、では誰を買えばいいのか、麻雀界にメッシクリロナはいるのかファン・ダイクはいるのか。・・・藤井聡太でもいいですけど(笑)。11人ならぬ4人しか枠が無い訳ですから、"最強の4人"(と思うメンバー)を揃えるのは比較的容易な筈ですが、仮に揃えたとしてそれでどれくらい成果が期待出来るのか。例えば多井白鳥勝又二階堂亜樹とでも揃えれば、強いは強いでしょうし玄人目線での一戦一戦の納得感は保証されるでしょうが、それでどれだけ金をかけただけの勝ち目が期待出来るのか。
・・・ぶっちゃけそれこそ前年度最下位チームと、どれほど優勝確率が違うかというと、ううむという感じになります。

つまりそれくらい麻雀プロの勝ち負け強い弱いは当てにならない、"チーム"編成に現状さしたる意味は無い効果の狙いは持ち難いということです。
だからMリーグに投資価値は薄い・・・なんてことはまあ別にいいんですけど(笑)、要は長く見れば見る程"毎年"の違いは無いことに気が付くあるいは毎年毎年いちからサイコロを振るだけになるその年その年どのランダムが出るか出ないかだけの"チーム競技"になる、そういうことが予想される訳で。

それでも前の項で言ったように麻雀自体は安定して面白いでしょうし、個別選手に対する贔屓やそれきっかけのチームへの肩入れなどで"チーム競技"としてのドラマ性もその都度生まれなくはないだろうとは思いますが。ただ構造的には、変化発展、特に意図目的性を持ったそれは、基本的にかなり生まれづらい"リーグ"であると、それは言えると思います。そしてそれを大きな理由とする、将来的な観客の"飽き"の可能性も。

まあ変化発展の"ある"プロサッカーリーグでだから飽きが生まれ難いかというと案外そうでもなかったりする(むしろチームの継続性の無さに嫌気が差すパターンも多い)ので、現時点では余計な心配かも知れませんが。比較の問題としては、こういうことも考えてしまうということです。
とりあえず今は、個人的に実は初めて通年でちゃんと見た昨季は、無茶苦茶楽しかったですけどね。こんな幸せが今後10年20年続いたりするのだろうかと、そんな上手い話があるのかと、逆に疑わしくなるくらいに。(笑)

幸せなんて、信じない!(笑)


今日はここまで。
個別の選手に対するコメントは、記事を改めて書きたいと思います。
今週は各漫画雑誌も軒並みお休みですし。

(個別感想編:"女流とMリーグ")


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テーマ:麻雀
ジャンル:ギャンブル
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