2022年05月07日 (土) | 編集 |

今週はお休みかとも思いましたが、かき集めたらそれなりにありました。(笑)
『異世界車中泊物語 アウトランナーPHEV』
新連載。
「異世界」と「アウトドア」(+「サラリーマン」?)の順列組み合わせですけど、悪くないかも。
まず"異世界転生"の微妙なルーティン感がいいですね。そのシステムが初回では明かされないのは、なろう系っぽい設定ではあってもそこまでどっぷりではないというか、そこまで"急いで"はいない感というか。
"アウトドア"(キャンピングカー?)も無駄にディテールに浸ってるだるさがなくて、そこらへんの「抑制」感は異世界の件と共通する作者のいい意味での体質だろうと思います。
更にそのアウトドア(カー)の性能と、異世界の道路事情モンスター事情が変なリアリティで組み合わさって・・・。(笑)
期待して良さそうな気がします。
『図書館の大魔術師』
敵ながらいい奴?な謎の新キャラ登場。
いつも思いますが、新しいキャラや設定が出て来る度に、作品の風景ががらりと変わって今まで理解していたつもりのものがそうでもない不安な感じになる作品だなと。
作者自身の人格が、相当ややこしいんだろうと想像しますが。(笑)
『おとなりに銀河』
アニメ化と言われても来年ではね(笑)。いつまでたっても『虚構推理』はお目見えしないし。
先にドラマ化されそうな気もしないではなかったり。
「彼氏をつまみに酒を飲む」って、その時点で"大酒飲み"体質決定という、感じはしてました。(笑)
『週末芸人』
M-1一回戦てそんな大変なのか。
一方でそんな大量出場のイモ洗い状態でも、出て「勝ちたい」とある意味無心に言えるのは、芸人たちがそれなりに審査員を信用しているということなのかなと。
正直決勝だけ見てても、人それぞれ運不運感はかなり強い気はしちゃうんですけどね。一方で(敗者復活の)視聴者投票みたいなのはもっと信用ならないですし。
「審査」で決められるの好きじゃないなあ。(笑)
『羅刹花』
読切。
割りと良くある中世(前近代)地獄絵巻タイプの作品ですが、いいですね。
何がいいのか説明するのが難しいんですけど、男も子供も基本は類型的なキャラなのに、その組み合わせでリアリティが出ているのは作者の何かが優れているということ。その何かが分からないんですけど。(笑)
「御家人」云々のくだりを見ると、そもそも歴史/日本史自体への入り込みが、人並み以上に深い人のような気はします。だから"それ風"でとどまっていないと、そういうことは一つ言えそう。
『Jack o’Lantern』
読切。
これもいいなあ。
"薄幸の子供とアウトローおじさん"という組み合わせは、『羅刹花』とも同じで要するにパターンですけどね。
しかもこれはハロウィン伝説の怪奇ものと言う、もう一つの"パターン"がかぶさってるわけですが、全然ありきたりには感じませんでした。元の伝説を知りませんが、"Jack o’Lantern"の人物(?)像・物語自体が、魅力的に感じましたし。
神に逆らう妖怪?『羅刹花』はいかにも読切っぽいですが、こちらは連載の絵も浮かびやすい、キャラの立った作品かなと。

『サンダー3』
新連載。
うわ面白い。ストーリーが設定がというより、作者のセンス・表現力が、ちょっと並じゃない。
妹の"近親相姦"的なブラコンが、何を表現しているのかは今いちよく分かりませんでしたが(笑)。ストーリー上重要なのかな。
基本的には「異世界転生」ものと言ってもいいんでしょうね、そして初回の描写からすると、多分"2次元"が"3次元"に転生する時に、何か情報量(ビット数?)の過剰みたいなものが存在していて、それが3次元世界を危機に陥れる(だから排除を狙われる)みたいな設定がありそう。
楽しみです。
『フェルマーの料理』
店のボスの"海"は名前が『てんまんレストラン』の朝倉海と同じだけど、見た目もキャラも違い過ぎるからセルフオマージュ的な遊びだろうと思ったら、本当に本人らしい。
いやあ、違くねえ?「天才」「料理人」という記号的属性以外別人にしか見えない。(笑)
ただこれが朝倉海であるならば、"天才"ではあってもそれなりに話せば分かる理の人ではあるんだろうなという感じ。
主人公(岳)の"天才"は、(数学という理は駆使しつつも)圧倒的に情動的なタイプに見えますが。
最後は「三品」を一品で表現した的な場面に見えましたが、それでパーティー料理の用が足りるともなかなか思えないので、さてどんな仕掛けがあるのやら。
『空のグリフターズ ~一兆円の詐欺師たち~』
「信託」ねえ。知らなかった。
ただ金持ちが汚いことをしても、それは金持ちだから(その人たちだから)ではなくて人間だから、たまたまその立場にいただけだからとしか僕は思わないので、あんまり気にならないんですよね。同じ立場なら君もやるでしょとしか。
問題は自分が暮らせるかどうかで、公平かどうかではないというか。
ただ"公然の法律違反"は駄目ですよ、それを許すと本当に世界が壊れるから。見つかったら、罰しないと。
『夜子とおつとめどうぶつ』
"心無い一言"は沢山ありましたけど、兄によるこれ

が一番悪質というか、陰湿な気がします。"敬意"を装って逃げ道を用意している分。悪気は無いと、本気で自分を騙してるかも知れないし。
どの程度悪意があるかはかなりケースバイケースで、目の前で顔を見てみないと分からないですけど。
エピソード全体としても、"動物に癒されたんで良かった"でまとめていい内容なのかどうか。(笑)
虐待"されてない"と思い込みたい虐待被害者のようで、結構もやもやした後味が。

『好きなオトコと別れたい』
うん、なんか良かったなと。
何が良かったかというと、"やっぱり好きだ"というところに落ち着いて。
復縁できるかどうかは分からないし(まあするでしょうけど(笑))、青山も悪い男ではなさそうだけど、でもやっぱり"本物の好き"が見つかったならそれに殉じるべきだと思いますね、とりあえずは。じゃないと自分を下げる/汚す/陳腐化する気がする。
それで最終的に気が済んだら、後はどうしてもいいんですけど。青山でも誰でも。
特別なものは特別なんですよ。まあ読者の立場として、そうあって欲しいというのもありますが。(笑)
『デキる男女のデキない恋』
勃つ為に"リラックス"するのは大事ですけど、それが"素"になることなのかというとちょっと違う気はするんですよね。基本はやはり、ファンタジーな訳で性は。
本当に"素"だと、それは兄弟や友達的方向になっちゃって、それはそれで勃たない感じに。
まあ言葉のあやという面はあるでしょうが、でも本気でそう思っている描き方にも見える。そもそも女に「今"素"か?」と問われるというシチュエーション自体が、既に白ける気がしますし。(笑)
"何らかの"リラックスは必要ですけど、リラックスにも実は色々な種類があって。一見"リラックス"には見え難い「興奮」も、実は"迷いが無い"という意味でのリラックスではあって。それが心地いいから性犯罪者もあえて法を犯すので。(笑)
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