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’22.7月期の地上波アニメ
2022年08月03日 (水) | 編集 |
新作

異世界おじさん (Wiki)

原作・シナリオ監修 - 殆ど死んでいる
監督 - 河合滋樹
シリーズ構成 - 猪原健太


原作はweb漫画。"殆ど死んでいる"というのが作者名な訳ですが、アニメでパッと見た時はこれが"原題"でそれがアニメ化にあたって分かりづらいので"異世界おじさん"にしたのかなと一瞬思ってしまいました。まさか人の名前だとは。(笑)
内容は正に"おじさん"の異世界転生の話な訳ですが、絵づらは汚いし"おじさん"自虐とかも好きじゃないし、習慣だから一話だけねと思って見たら取り込まれてしまいました(笑)。やはり"綺麗"な作品ではないですし、異世界メタもおじさん自虐も"狙い"丸出しではあるんですけど、端的に分析と調整が上手い感じで、"好感"や"感情移入"に頼らずに脳の"上"の方だけできちんと完結できる面白さを作り出しているという感じ。どこをくすぐろうとしているのか分かっているのに笑ってしまうというか。
中心となっているのは17年間異世界に行っていた"おじさん"の現代との情報/常識ギャップで、特にもし"ツンデレ"概念普及前の人がツンデレありきの異世界ファンタジーの世界に行ったらどういう反応になるのかという、ある種"思考実験"的な描写は面白いですね。・・・連載(配信)開始が2018年だそうですからその17年前というと2000年ちょうどくらい、僕自身が"ツンデレ"概念を体得(笑)したアニメ『灼眼のシャナ』のスタートは2005年ですが、僕は漫画は読みますがアニメもゲームも勿論ラノベもある時期までは疎遠、決してそういうカルチャーに敏感な人ではなかったので、その遅さを考えるとまあそれくらいかなという。
もう一つの柱の"セガサターン"ネタは、単にサターン好きの人というよりそれをフックに、当時の"ゲーマー/ゲーム好き"の人の生態を描いている感じなんでしょうね、特に現代の"甥っ子"との対比で。
今後はどうなるのか、別のネタで更に"メタ"をやるのか、そこまでの時間は無いようにも思うので、今やっている甥っ子と幼馴染女の仲の取り持ち(?)が中心になるのかな?
監督は初監督作品。構成は『幼女戦記』『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』の人。ただいかにも原作が"強"そうな作品に見えるので、特に脚本は誰が書いてもそんなに変わらないかなという印象。


5億年ボタン【公式】~菅原そうたのショートショート~ (Wiki)

原作・監督・シリーズ構成・脚本 菅原そうた


元は短編読切漫画。
結果結構面白いと思いますけど、よくこんな大した実績も(分量的な)根拠も無さそうなアニメ化企画通ったなという感じ。
地上波だしなあ。金出してるの作者なのかな?(笑)
・・・なるほどね、ネットではカルト的な人気があって、作者自身もそれなりに有名な人なんですね。(菅原そうたWiki)
人は(後に記憶は消されるとはいえ)5億年の時間を一人で目覚めて過ごせと言われたらどうするのかどう過ごすのかがテーマなのかと思いきや、毎話宇宙論哲学のワンテーマがラップでダイジェスト的に展開されるので、そういうものを一つ一つ披露する為のフォーマットなのかなと。ちょっと飛び過ぎな例えかもしれないですが、京極夏彦の京極堂シリーズのような。
主演が野沢雅子でナレーションが銀河万丈というクラシックなキャスティングは当然作者のこだわりなんでしょうが、正直野沢雅子の方はやっぱり古く聴こえるというか存在が作品の"雑音"に感じます。野沢さんがある種の"イメチェン"に努力しているのも分かりますけど、聴き辛いものは聴き辛い。とりあえず次の"テーマ"が何かなという楽しみはあるので、見続けるとは思います。


異世界薬局 (Wiki)

原作 - 高山理図
監督 - 草川啓造
シリーズ構成 - 渡航


これ前にもやってなかったっけ、再放送かな?と思ったくらいにありふれた題材・タイトルですが、新作でした。(笑)
原作は小説。この作品の内容的にも想像はつきますが、科学系SF系の話が得意な人のよう。
監督は『魔法少女リリカルなのは』シリーズや『艦これ』アニメの人。・・・『艦これ』は実は気に入って劇場にも見に行ったんですけど、余り他のこの人の作品で映像的鋭さを感じたことは無いので、誰か別の人の手柄なのかなと想像。
構成は『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の"小説家"の人ですが、アニメ脚本家としても『ガーリッシュナンバー』の原案・シリーズ構成や『聖女の魔力は万能です』の構成もやっていて、今作は原作には関与してませんし、これからそっち方面に活動の重点を移すのかなという。『ガーリッシュナンバー』は面白かった。感謝感謝。
『艦これ』の監督で『ガーリッシュナンバー』の脚本と言われるとテンション上がりそうですが(笑)、それは字面だけでやはりこれは"高山理図"さんの作品と普通に考えた方が良さそうですね。
現代の薬学知識を持って中世的世界(の薬師)に転生する定番の設定ですが、"薬師"自体の神話性伝承性がそこに重なって来るのと、その薬学知識の利用に具体的な「化学式」が関わって、それがこの世界の"魔法"ともリンクしている、設定の数枚重ねなところが面白そう雰囲気を作り出してますね。そういう"仕掛け"を剥いだ時に何か見るべきものが残っているのか、そこまでの期待感はまだ無いんですけど。薬師の職業倫理の描写とかは結構面白いと思いますが、それも現代の薬剤師(時代)のものがストレートに反映してるだけにも感じますし。"準備"はある、ただ"実力"やセンスはまだ分からない。
妙に辛い気もしますが(笑)、やはりそこらへんは、タイトルの余りにありきたりな印象が後を引いてるんでしょうね。そのセンスが信用出来んというか。


続編

メイドインアビス 烈日の黄金郷 (Wiki)

原作 - つくしあきひと
監督 - 小島正幸
副監督 - 垪和等
シリーズ構成・脚本 - 倉田英之


1stはもう5年前になるのか。
その間の映画化作品とかは追ってませんが。静かな立ち上がりからなんか二足飛びでいきなりメジャーになったような印象。
メインスタッフは同じで、"助監督"と脚本の補佐の名前だけが消えています。1stが衝撃的だっただけになんか軽い2nd開幕にも見えましたが、作りは特に変わってないようですね。・・・実は最近2話をうっかり見逃してしまって、無料配信も無いのでキャッチアップ出来てない状態で書いてるので多少自信がありませんが。(笑)
とりあえず5年前の評文を再録。

>「イマジネーション」とはこのことかという感じの作品でした。
>"ジブリ"や"ハンターハンター"といったクラシックとの類似は容易に認められますが、
>そんなことが一切気にならない、イメージの豊かさ、自然さ。
>音楽なんかでも感じることですが、見かけの"オリジナリティ"が気になるのは、
>要するにその人の個人としての才能が大したことが無いからなんですよ。
>本当に才能がある人は、何をやっても"オリジナル"になるんです。真似してもオリジナル


果たして作者(アニメスタッフを含めて)は、過去の自分たちの作品という"オリジナル"に、負けずにいられるか。それが2ndの注目点?(笑)


シャドーハウス -2nd Season- (Wiki)

原作 - ソウマトウ
監督 - 大橋一輝
シリーズ構成 - 大野敏哉


こちらは去年の作品で、スタッフはこちらも変わらず。WOWOWが見逃し配信してくれなくなったのが変化(笑)。放送同時配信だけするって何その未練がましいの。前の権利が一部残ってたのかな。
ダブル主演の反逆の"シャドー"ケイト役には鬼頭明里さんが配されてますが、唯一無二の凛とした落ち着きボイスで最近やたら目にする名前に思えて、特に『まちカドまぞく』の"千代田桃"役が好き過ぎて効き過ぎて(あのじわじわ真実を突きつけて来る感じ(笑))結構僕はたまらなかったので、他にどんな役をやっているのかチェックしてみたところ・・・

 まちカドまぞく(2019年 - 2022年、千代田桃) - 2シリーズ
 虚構推理(2020年 - 2023年、岩永琴子) - 2シリーズ
 シャドーハウス(2021年 - 2022年、ケイト) - 2シリーズ
 BIRDIE WING -Golf Girls' Story-(2022年 - 2023年、イヴ) - 2シリーズ


役名見てはっきり演技を思い出せるのは、この4つだけでした。あれ?そんなもんか。
ちなみに鬼滅の"禰豆子"役は、ちょうど禰豆子が出て来たあたりで僕はアニメを脱落してるので、カウント出来ません。(笑)
『虚構推理』の"岩永琴子"も言われてみれば鬼頭さんらしい役ですけど、当時は特に声優は意識してなかったな。
『BIRDIE WING』の灼熱爆弾娘"イヴ"役は意外性がありますが、こちらは声の低さというよりも"太さ"を活かした役ということでしょうね。どちらのパターンでも、「鉄の心臓」という印象は同じですけど。(笑)
でも"鈍感"という意味ではなく、自分や事態に逃げずに常に正面から正対して向き合う、性根の真っ当さ論理性があるという、そういうタイプですね。そこから少し揺れる時がまた面白くて、『シャドーハウス』で言えば自分に求愛しているジョンの、愛すべきではあるけれどあまりなお馬鹿さ加減にガチギレする時とか凄く可愛いと思います。(笑)
ただもう一つくらい僕に名前の印象を付けた作品がある気がするんですけど、分からないなあ。『トニカクカワイイ』とかも作品は印象に残ってるんですけど、演技の印象は特になあ。"鬼頭"姓の別の人の印象と混ざってるのかな。(誰だ?)


とりあえずは千代田桃との再会を心待ちにして(笑)、今期の分は終わりです。
岩永琴子は来年らしい、ずっと言ってるけどほんとに来るのかな。(心配笑)


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