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ナビスコ第3節磐田戦(2)
2003年04月10日 (木) | 編集 |
「ピラミッド崩壊」。サカダイの試合評ならこんなタイトルになるか。ただしこれはヴェルディ中心で見た場合で、実際には十中八九ジュビロ側から試合評は書かれるだろうけど。・・・・ったく、注目度低いんだから。
それはともかく試合の途中、まあだいたい前半30分過ぎくらいからテレビをつけて、ヴェルディのフォーメーションが4-3-2-1だとすぐに分かる人は少ないだろう。4-3・・・3・・・・・0?みたいな。この”0トップ”状態はジュビロに押しこまれたから発生したのではなくて自壊によるもの、むしろそれが一方的な劣勢を挽回不可能にしてしまったという順番だと思う。

つまり当初チャンスメイクに有効だった平本のサイドに流れるプレー、それがあくまで基本は1トップで真ん中で張りつつその変化技として行うというイメージがピッチ上の敵味方の間で保持されていた内は良かった。飯尾や平野が空いたスペースに出て行くプレーも十分な脅威を与えていた。しかしある時間帯以降明らかに平本はサイド”から”プレーを始める、もしくは単にボールを追いかけてフラフラするだけの存在と化してしまい、そうなると前述の2人も剥き身ではジュビロのDF陣を引っ張ることが出来ない。縦への圧力がかからなければそれを前提とした2列目以降の飛び込みも出来なくなり、必然的にゴール前は常に人数不足の状態になる。「シュート2本」というのは積極性の問題ではなくて単にシュートを打てるポジションにそのタイミングで人がいなかったから。

1トップというのはそれを頂点とする縦の中心線がビシッと決まっていれば、左右それぞれのサイドでの縦のポジションチェンジは比較的容易で、京都がよくやるように連鎖的に数的優位を作ることも出来る。しかしいったんそれが崩れると言わば一本しかないつっかえ棒がカックンと外れたような状態になって、これまた連鎖的にほとんど退却も間に合わないような勢いで敵の侵入を許してしまう。機能すると鮮やかだけどあんまり遊びのないシステムという感じ。熟成していない場合特にそう。で、正にそういう状態だったヴェルディはゾーンとかポジションという概念がほとんど崩壊して、マンツーマンですらない地獄絵図のような本能のディフェンスをそれぞれがそれぞれの局面で強いられることになり、そりゃ相手も相手だし4点ぐらいとられるって。

・・・・と言いたいところだが実際に取られた点はほとんどがジヴコヴィッチや前田の個人的な技術・センスによるもので、いかにもやられそうな場面は結果的にしのいでいるから不思議だ。FC戦の守勢の時間帯といい、なんか妙なチームになってきた(笑)。

まあしかし、どうなるんでしょうねこのチーム。平野が使えることは分かったしロリの得意分野であるいいグループの形成もそれなりに順調に出来ている。サイド攻撃が巧くいったことと最初から緩やかにワイドに人が配置されている4-3-2-1の基本形との間にも密接な関係があると思う。サイド攻撃という課題と鋭角や直線とは無縁なヴェルディのサッカー文化との落としどころとして、それなりの妥当性は感じる。
取りあえずもう少しやってみたらいいと思う。大敗したからっていきなり捨てる必要はない。要は1トップの動きのメリハリとラインコントロールがきっちり出来さえすれば・・・・てまあそれが一番の不安なんだけど。あと少しの約束事で、多分。(でも本気で期待しているのか?俺。)


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