ヴェルディ等サッカー、漫画、アイドル 他
書くことねえなあ
2003年05月16日 (金) | 編集 |
清水戦。知っての通り(?)割りと歴史主義的で流れを大切にする人なので、こうあからさまに期間限定のチームだとどう感情移入していいか分からん。あんまり1試合単位でああだこうだ言いたくないし。せめて飾りででもレアンドロがライセンス持っててくれればね。
選手たちもそういう部分が皆無というわけではないと思うが、それでも戦わなくてはいけないし目の前の勝ち点の価値は残留へ向けて容赦無く1つ1つ重い。そういう意味でレアンドロのいうように「技術や戦術より精神力が重要な試合」であるわけだ。レアンドロ自身決してモチベーションの上げやすい立場とはいえないだろうが、まあ何というかいい漢っぷりの人で見てて救われる。

選手たちも頑張った。空回りでもなかった。その頑張りの質はチームのためにとかどうとかいうよりも、自分のプライドの為にというニュアンスを強く感じた。エムボマ、桜井、ラモン、林・・・・残留争いするには随分豪華なメンバーだ。若手の質も高い。冗談じゃない、こんなところでグズグズやってられるか。監督が代わって一区切りついたところで、改めてそういうプライドが目覚めている感じはあった(だから勝てるというわけでもないのだが辛いところだが)。
特にエムボマは噛み合わない時は軽く見えがちなプレースタイルの選手だが、コンディションの上昇と共に何というか人柄の良さというか真面目さがヒシヒシと伝わって来るようになった。後半バテたがバテたことが悔しくてならないという様子。やっぱりうまいしね。こんなレベルの選手を抱えて降格なんてしたくないものだ。ファンとして、というより物事の成り行きとして気持ちが悪すぎる。

試合内容としては中盤の形は違うがFマリ戦とよく似た感じ。とりあえず安定感はあるがあまり狙いとしての面白味はなく、変化やアクションは選手個々の頑張りで起こすしかないサッカー。で、頑張りはするんだけど弱いチーム負け癖のついているチームならではの非力さ、詰めの甘さでモタモタしているうちに、前がかりになった隙を突かれて失点して負けるという。失点場面だけ見るとたるんでるようにしか見えないのが辛いところ。

位置付けとしてのレアンドロは、本来ロリの片腕として連帯責任で一緒に退くべきところを他にいないから何となく監督代行に収まった、不条理だがJリーグではよくある不透明人事の体現者。ただこのパターン意外と面白くて、片腕なんだから論理的には前任者と同じようなことをするはずなのだが案外反対方向にいくことが多い。それはつまり、いつも横にいたからこそ強く感じていた前任者に対する不満・不信の表現なわけで、結構解任されたばかりの元上司はそれを見てあっと思うことが多いのではないかと思うのだが。ブルータスよ、おまえもかというのも含めて(笑)

で、この試合に臨んでレアンドロがヴェルディに持ちこんだのは簡単に言うと「オーソドックス&セーフティ」ということで、具体的には2トップ(+1トップ下)にしたこととかサイドバックの役割とか既に他の人が言っているそういうことだが、とにかくつまりはこれがロリに欠けていたとレアンドロが認識していたものであるということ。案外こういうのは衆目とも一致するもので、逆に改めて監督というのは孤独なものだな、当事者/責任者ならではの視野狭窄に陥りがちなものだなという感慨も。

まあ僕としてはオーソドックス&セーフティを越えた面白味のあるサッカーの可能性をロリの試行錯誤の過程で見ないこともなかったので、物足りないといえば物足りないのだがそういうことを言ってられる状況でもない。ましてや期間限定の体制なんだし。次も頑張ってもらいたい。長いスパンのことは新体制が固まってから考えることにしよう。

・・・・こぼれ話。会見を見るとレアンドロはブラジル人にしてはコメントが細切れで、通訳がやりやすそうだ(笑)。いい人だなあ。


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テーマ:Jリーグ
ジャンル:スポーツ
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