2022年11月23日 (水) | 編集 |
『不滅のあなたへ』S2が10/23~、『艦これ』2ndが11/4~、更に『万聖街』が11/11~と、イレギュラーな"開始"が相次いであったので、今期はこんな時期にまでこれがずれ込んでしまいました。
正直新作が僕的に極度の不作だったので、今期はやらないでいいかとも思ってましたが最後に登場した『万聖街』が良かったので、一応書いておくかと。
新作
虫かぶり姫 (Wiki)
絵柄も内容(特に人間関係)も由緒正しき「少女漫画」という感じですが、原作は「小説家になろう」サイト掲載の小説で意外。逆に内容の「少女漫画」感に、アニメスタッフが奮い立って"少女漫画"を実現している感じか。(笑)
極度の本好きの女の子が主人公ですが、他の本好き/司書系作品のような"オタク"の卑下感は無く、ヒロインの家が正にそうであるように時流に左右されずに古からの知恵を伝える"古典"性という風格が、それも自然に醸し出されているユニークな作品。披露される"知恵"の本物感含めて、何かしら作者さん自身にバックボーンがありそうな雰囲気。(まだ正体不明の人ですが)
そのヒロインの古典性・浮世離れ性が周囲・雑事への"無関心"一本で表現されていた時は、無関心のまましかし"知恵"の力で世の中や人々と絶妙に的確に噛み合う感じが面白かったんですが、関心を持ち出してから、特に王子への"恋心"を自覚し出してからはだるい部分も増えて来て、当初の好きはだいぶ薄れている現在。(笑)
何で好きなの?理解出来ん。そんな俗な気持ち持ってたの?もう少し説明が欲しい感じ。
基本的にはでもいい作品だと思います。特に社会やその仕組みへの視線が繊細かつ鋭くて、作者自身は全然天然でもオタクでもなさそうというか結構周到に仕組んだ作りの作品に感じるというか。
監督は『宝石商リチャード氏の謎鑑定』の人で、そう言われればある種の"歴史"もの"社会構造"ものという共通点はあるかなと。他に『甘々と稲妻』『一週間フレンズ。』なども。
構成はその『甘々と稲妻』の人。その他に特に記憶に残っている作品はありませんが、『おとぎ銃士 赤ずきん』なんかはある意味同系の"歴史"ものなのかなと。
ぼっち・ざ・ろっく! (Wiki)
自称コミュ障の女子高生がバンド活動("ろっく")を通じて成長して行く話。
基本的にはそういう内容から予想されるようなストーリーがそのまま展開されますが、すっかり世代の標準装備というか手垢つきまくりな面もあるコミュ障/"ぼっち"の描写が非常に切実で、定期的にはっとさせられます。
語られていることが必ずしも"症例"として典型的なのか疑問に感じる場合もあるんですが、逆にそれが本物感になっているというかともかく作者は実際に悩んだ、その悩みを経験したんだろうとないう感じで、共感しないまでも頑張れという気持ちには素直になります。(笑)
原作は4コマ漫画。当然の如く(?)『まんがタイムきらら』系。
監督はこれが初監督の人のよう。副監督もこれが初"副監督"(?)の演出家。
構成は向田邦子賞とやらも取っている元は実写の人で、アニメの構成も過去数作経験済みのようですが僕はどれも覚えがありません。
キャラ的にはベースのりょうがいいですね。それありきで見ている感じ。あと妹。(笑)
万聖街[日本語吹替版] (百度百科)
中国製の(ネット)アニメ。"日本語吹替版"とありますが、"字幕版"がその前に放送されたということは特に無いようですね。
日本語公式と中国版Wikipedia・百度百科の表記が微妙に違うんですが、食い違っているところは日本語公式の方に合わせておきます。
特に"総監督"の顧傑が百度の方には全く見当たらないのが謎ですが、とりあえず「総監督」と「監督」は、日本のアニメで言うところの「監督」と各話「演出」の区別と思っていいようです。
"シリーズ構成"という概念も百度の方には見当たらないんですが、そこらへんは日本人スタッフが何らか実質ベースで判断したのかなと。
"総監督"のMTJJは同時期にテレビ版が日本でもやっていた『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』の、原作者(漫画)にして少なくとも映画版の監督の人。TV版のスタッフがどうなっているのかそもそも映画版とは違うものかがどうにも情報が出て来なかったので困るんですが、とりあえずテレビ版で見た時は、内容がちょっとありきたりなエコロジーファンタジーでジブリ系で見飽きてる感じだったので、僕はパスしてしまいました。
監督だけを務めるこの作品も、見た目そこまで"ユニーク"ではないと思うんですが。
・・・「SNSで話題の中国アニメ『万聖街』」のスタッフインタビューより。
そうなんですよね、アメリカ/欧米の方の匂いの強い"アニメ"で、ジャパニメーションの匂いは余り無い。
アメコミの"オールカラー"紙面が動いている感じというか(笑)。(または日本の漫画雑誌にたまに載るヨーロッパのオールカラー漫画)
『フレンズ』形式云々も含めて、どこかで見た感というかオマージュ感満載の様式美作品で、本来は全然僕の好みではないと思うんですが妙にいいです。
中国と欧米の距離感の問題なのか、"寄せ"方に無理が無いというかなぞり方が"無邪気"で和むというか。(笑)
上では否定したジャパニメーションの匂いも、全然無いかと言えばそうでもなくて、無意識かも知れませんが勝手知ったる「カワイイ」カルチャーの匂いもちゃんとあると思います。そういう意味で遠くて近い、「中国」の作品だなあという感じはやっぱりしますね。日本からも、逆に欧米からも、出て来そうで出て来ない作品なのではないかなと。
見続けて特に何か展開があるタイプの作品には見えませんが(笑)、今のところ今期の新作(2020年作品ですけど)では一番好きかも知れないです。
続編
ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン(S2) (Wiki)
同じ"5th"シリーズを二つに割った後半という位置づけのようで、スタッフの変動も無し。
弱虫ペダル LIMIT BREAK (Wiki)
こちらは独立した新作としての5期ですが、主要スタッフの変動は無し。
不滅のあなたへ(S2) (Wiki)
こちらの2期は監督が代わっています。
むらた雅彦さんから佐山聖子さんへ。
・・・うーん監督作複数ありますが、全然知らないな(『ヴァンパイア騎士』『スキップ・ビート!』など)。どちらかというと子供向け女子向け作品が多い印象ですが、ほとんどの場合は"絵コンテ"の人としてかなり大量の作品に参加しています。その割に特に"監督"として出世している感じもしないので、一種のスペシャリストとして業界で重宝されている人なのかなと。
ともかくそれによって作風の変化が感じられるかというと・・・特には無いかな。(笑)
それ以前に今期は、"フシの人間化"とでも言うべき内容の変化の方が大きくて、それとの区別がつかない。
特にここ2回くらいのフシの"恋の目覚め"的なエピソードは、一見するとお決まりの展開のようですが凄く面白いですね。フシ自体が男でも女でもそもそも人間でもないので、対象選択の可能性が無限にある中での"恋愛"欲と、それぞれがフシを自分の理解の範囲にとどめようとする周りの人の反応と、でもそれが単にエゴや差別・偏見には見えない根源的な欲求に見える部分と。
恋愛なんて元々"偏見"だしなみたいな緩い感じで見れます。
不愉快なお調子者キャラに見えたボンの意外というか、実はとんでもないかもしれない人格の奥行き感も面白いですし、今更名作になりそうな予感も。(笑)
・・・アニメで入って原作連載もチャレンジはしてみたんですけど、どうにも読みづらくて結局アニメ待ちで今日に至っている僕ですが。
守護団とは最終的にどうなるんですかねえ、最初気持ち悪いだけでしたが、段々愛着湧いて来た。(笑)
「艦これ」いつかあの海で (Wiki)
2015年(そんな前になるか)の前シリーズは大好きで、映画版も劇場に見に行ったくらい。(ゲームはやってないんですが(笑))
"映像"が好きなのが一番の理由として僕が挙げるテレビアニメって、これと『宝石の国』くらいじゃないですかね。
比べるとこの2期は、踏襲はしているけれど純然たる劣化版という感じ。全てが少しずつちゃちい。馴染みの世界観と再会出来る楽しさで、何となく見てはいますが。
特に許せないのがヒロイン時雨の部隊の旗艦の「山城」役の演技の"強気"のわざとらしさで、同じ声優(藤田咲)の大人しい姉の「扶桑」役の時は特に気にならないし、またその声優さんの過去作の演技(例えば進撃のユミル[クリスタの守護役の巨人化能力者])にも不満を感じた記憶は無いので、演出のセンスの問題かなと。
相変わらず(笑)アニメ声優の演技の責任者が「監督」なのか「音響監督」なのかよく分からないままではいるんですが(笑)、とりあえず監督は作画監督出身者の"絵"の人で、過去作は『宇崎ちゃんは遊びたい!』『旗揚!けものみち』『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』とか。見た記憶はあるけど多分全部1話で切ってる系。脚本のクオリティにもかなり不満で、構成がどうというよりナレーションやダイアローグの言語的なクオリティがシンプルに低く感じる(単純に言葉の意味を取り違えて使ってたりする)んですが、担当しているのはほぼゲーム専門の人で、そもそものゲーム版の作者というか社長?的な人のよう。
多分前作に興味が無い人からすると同じようなもんじゃんという話でしょうが(笑)、まず凛とした緊張感と映像の暗い美しさがあり、そこに艦娘や艦載機ちゃんたちの可愛さや色気が組み合わさるバランスの絶妙さが失われたというかそれぞれがスケールダウンしながらバラバラに存在している感じで、似て非なる感が厳しいです。
草川さん(監督)、花田さん(構成)、帰って来てくれー。(笑)
頭身も少し小さくなってます?なんかみんな子供っぽい。だから逆に艦載機ちゃんも映えない。
まあ7年も経ってるし、そんな何か期待している訳でもなかったですけどね。(笑)
話的には"深海棲艦"(敵)たちの秘密が、もっと明らかになる感じなのかな?一応見るは見る予定。
以上。
今夜はドイツ戦か。
こんなに緊張しないワールドカップは初めてですね。(笑)
見たらやっぱり興奮するのかな。
正直新作が僕的に極度の不作だったので、今期はやらないでいいかとも思ってましたが最後に登場した『万聖街』が良かったので、一応書いておくかと。
新作
虫かぶり姫 (Wiki)
絵柄も内容(特に人間関係)も由緒正しき「少女漫画」という感じですが、原作は「小説家になろう」サイト掲載の小説で意外。逆に内容の「少女漫画」感に、アニメスタッフが奮い立って"少女漫画"を実現している感じか。(笑)
極度の本好きの女の子が主人公ですが、他の本好き/司書系作品のような"オタク"の卑下感は無く、ヒロインの家が正にそうであるように時流に左右されずに古からの知恵を伝える"古典"性という風格が、それも自然に醸し出されているユニークな作品。披露される"知恵"の本物感含めて、何かしら作者さん自身にバックボーンがありそうな雰囲気。(まだ正体不明の人ですが)
そのヒロインの古典性・浮世離れ性が周囲・雑事への"無関心"一本で表現されていた時は、無関心のまましかし"知恵"の力で世の中や人々と絶妙に的確に噛み合う感じが面白かったんですが、関心を持ち出してから、特に王子への"恋心"を自覚し出してからはだるい部分も増えて来て、当初の好きはだいぶ薄れている現在。(笑)
何で好きなの?理解出来ん。そんな俗な気持ち持ってたの?もう少し説明が欲しい感じ。
基本的にはでもいい作品だと思います。特に社会やその仕組みへの視線が繊細かつ鋭くて、作者自身は全然天然でもオタクでもなさそうというか結構周到に仕組んだ作りの作品に感じるというか。
監督は『宝石商リチャード氏の謎鑑定』の人で、そう言われればある種の"歴史"もの"社会構造"ものという共通点はあるかなと。他に『甘々と稲妻』『一週間フレンズ。』なども。
構成はその『甘々と稲妻』の人。その他に特に記憶に残っている作品はありませんが、『おとぎ銃士 赤ずきん』なんかはある意味同系の"歴史"ものなのかなと。
ぼっち・ざ・ろっく! (Wiki)
自称コミュ障の女子高生がバンド活動("ろっく")を通じて成長して行く話。
基本的にはそういう内容から予想されるようなストーリーがそのまま展開されますが、すっかり世代の標準装備というか手垢つきまくりな面もあるコミュ障/"ぼっち"の描写が非常に切実で、定期的にはっとさせられます。
#ぼっち・ざ・ろっく は内容的に少し粗い感じもあるけど、(自称)"コミュ障"の内心の描写はちょいちょい切実でいいなと思う。
— アト (@atosann) October 20, 2022
コミュ障過ぎるだと「断る」ことも出来ないとか。(それでかえって人間関係に巻き込まれる)
"普通"の人の(コミュニケーション的な)「一歩」が自分的には「千歩」だったとか。笑
語られていることが必ずしも"症例"として典型的なのか疑問に感じる場合もあるんですが、逆にそれが本物感になっているというかともかく作者は実際に悩んだ、その悩みを経験したんだろうとないう感じで、共感しないまでも頑張れという気持ちには素直になります。(笑)
原作は4コマ漫画。当然の如く(?)『まんがタイムきらら』系。
監督はこれが初監督の人のよう。副監督もこれが初"副監督"(?)の演出家。
構成は向田邦子賞とやらも取っている元は実写の人で、アニメの構成も過去数作経験済みのようですが僕はどれも覚えがありません。
キャラ的にはベースのりょうがいいですね。それありきで見ている感じ。あと妹。(笑)
万聖街[日本語吹替版] (百度百科)
中国製の(ネット)アニメ。"日本語吹替版"とありますが、"字幕版"がその前に放送されたということは特に無いようですね。
原作 - 零子還有钞(漫画)
総監督 - MTJJ、顧傑
監督 - 阿根、呆尾、栗子、小榕
シリーズ構成 - 徐碧君
脚本 - 徐碧君、黄麗瑛、卡兹比
日本語公式と中国版Wikipedia・百度百科の表記が微妙に違うんですが、食い違っているところは日本語公式の方に合わせておきます。
特に"総監督"の顧傑が百度の方には全く見当たらないのが謎ですが、とりあえず「総監督」と「監督」は、日本のアニメで言うところの「監督」と各話「演出」の区別と思っていいようです。
"シリーズ構成"という概念も百度の方には見当たらないんですが、そこらへんは日本人スタッフが何らか実質ベースで判断したのかなと。
"総監督"のMTJJは同時期にテレビ版が日本でもやっていた『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』の、原作者(漫画)にして少なくとも映画版の監督の人。TV版のスタッフがどうなっているのかそもそも映画版とは違うものかがどうにも情報が出て来なかったので困るんですが、とりあえずテレビ版で見た時は、内容がちょっとありきたりなエコロジーファンタジーでジブリ系で見飽きてる感じだったので、僕はパスしてしまいました。
監督だけを務めるこの作品も、見た目そこまで"ユニーク"ではないと思うんですが。
海外ドラマ『フレンズ』のような性格の異なる仲間同士の同居生活を描く物語にしようとしていた
クリエイターたちが大好きな欧米ファンタジーの要素を加えた
・・・「SNSで話題の中国アニメ『万聖街』」のスタッフインタビューより。
そうなんですよね、アメリカ/欧米の方の匂いの強い"アニメ"で、ジャパニメーションの匂いは余り無い。
アメコミの"オールカラー"紙面が動いている感じというか(笑)。(または日本の漫画雑誌にたまに載るヨーロッパのオールカラー漫画)
『フレンズ』形式云々も含めて、どこかで見た感というかオマージュ感満載の様式美作品で、本来は全然僕の好みではないと思うんですが妙にいいです。
中国と欧米の距離感の問題なのか、"寄せ"方に無理が無いというかなぞり方が"無邪気"で和むというか。(笑)
上では否定したジャパニメーションの匂いも、全然無いかと言えばそうでもなくて、無意識かも知れませんが勝手知ったる「カワイイ」カルチャーの匂いもちゃんとあると思います。そういう意味で遠くて近い、「中国」の作品だなあという感じはやっぱりしますね。日本からも、逆に欧米からも、出て来そうで出て来ない作品なのではないかなと。
見続けて特に何か展開があるタイプの作品には見えませんが(笑)、今のところ今期の新作(2020年作品ですけど)では一番好きかも知れないです。
続編
ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン(S2) (Wiki)
同じ"5th"シリーズを二つに割った後半という位置づけのようで、スタッフの変動も無し。
弱虫ペダル LIMIT BREAK (Wiki)
こちらは独立した新作としての5期ですが、主要スタッフの変動は無し。
不滅のあなたへ(S2) (Wiki)
こちらの2期は監督が代わっています。
むらた雅彦さんから佐山聖子さんへ。
・・・うーん監督作複数ありますが、全然知らないな(『ヴァンパイア騎士』『スキップ・ビート!』など)。どちらかというと子供向け女子向け作品が多い印象ですが、ほとんどの場合は"絵コンテ"の人としてかなり大量の作品に参加しています。その割に特に"監督"として出世している感じもしないので、一種のスペシャリストとして業界で重宝されている人なのかなと。
ともかくそれによって作風の変化が感じられるかというと・・・特には無いかな。(笑)
それ以前に今期は、"フシの人間化"とでも言うべき内容の変化の方が大きくて、それとの区別がつかない。
特にここ2回くらいのフシの"恋の目覚め"的なエピソードは、一見するとお決まりの展開のようですが凄く面白いですね。フシ自体が男でも女でもそもそも人間でもないので、対象選択の可能性が無限にある中での"恋愛"欲と、それぞれがフシを自分の理解の範囲にとどめようとする周りの人の反応と、でもそれが単にエゴや差別・偏見には見えない根源的な欲求に見える部分と。
恋愛なんて元々"偏見"だしなみたいな緩い感じで見れます。
不愉快なお調子者キャラに見えたボンの意外というか、実はとんでもないかもしれない人格の奥行き感も面白いですし、今更名作になりそうな予感も。(笑)
・・・アニメで入って原作連載もチャレンジはしてみたんですけど、どうにも読みづらくて結局アニメ待ちで今日に至っている僕ですが。
守護団とは最終的にどうなるんですかねえ、最初気持ち悪いだけでしたが、段々愛着湧いて来た。(笑)
「艦これ」いつかあの海で (Wiki)
2015年(そんな前になるか)の前シリーズは大好きで、映画版も劇場に見に行ったくらい。(ゲームはやってないんですが(笑))
"映像"が好きなのが一番の理由として僕が挙げるテレビアニメって、これと『宝石の国』くらいじゃないですかね。
比べるとこの2期は、踏襲はしているけれど純然たる劣化版という感じ。全てが少しずつちゃちい。馴染みの世界観と再会出来る楽しさで、何となく見てはいますが。
特に許せないのがヒロイン時雨の部隊の旗艦の「山城」役の演技の"強気"のわざとらしさで、同じ声優(藤田咲)の大人しい姉の「扶桑」役の時は特に気にならないし、またその声優さんの過去作の演技(例えば進撃のユミル[クリスタの守護役の巨人化能力者])にも不満を感じた記憶は無いので、演出のセンスの問題かなと。
相変わらず(笑)アニメ声優の演技の責任者が「監督」なのか「音響監督」なのかよく分からないままではいるんですが(笑)、とりあえず監督は作画監督出身者の"絵"の人で、過去作は『宇崎ちゃんは遊びたい!』『旗揚!けものみち』『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』とか。見た記憶はあるけど多分全部1話で切ってる系。脚本のクオリティにもかなり不満で、構成がどうというよりナレーションやダイアローグの言語的なクオリティがシンプルに低く感じる(単純に言葉の意味を取り違えて使ってたりする)んですが、担当しているのはほぼゲーム専門の人で、そもそものゲーム版の作者というか社長?的な人のよう。
多分前作に興味が無い人からすると同じようなもんじゃんという話でしょうが(笑)、まず凛とした緊張感と映像の暗い美しさがあり、そこに艦娘や艦載機ちゃんたちの可愛さや色気が組み合わさるバランスの絶妙さが失われたというかそれぞれがスケールダウンしながらバラバラに存在している感じで、似て非なる感が厳しいです。
草川さん(監督)、花田さん(構成)、帰って来てくれー。(笑)
頭身も少し小さくなってます?なんかみんな子供っぽい。だから逆に艦載機ちゃんも映えない。
まあ7年も経ってるし、そんな何か期待している訳でもなかったですけどね。(笑)
話的には"深海棲艦"(敵)たちの秘密が、もっと明らかになる感じなのかな?一応見るは見る予定。
以上。
今夜はドイツ戦か。
こんなに緊張しないワールドカップは初めてですね。(笑)
見たらやっぱり興奮するのかな。
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