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江尻強化部長 & 城福監督関連記事備忘録 ~主に4-4-2問題を巡って
2022年11月17日 (木) | 編集 |
特にサッカーの戦術やスタイルの選り好みが激しい方ではないと思いますし、現強化部や今季の城福監督が少なくとも相対的には満足のいく仕事ぶりを見せてくれていることにも異論は無いんですが、相変わらずこの(↓)部分、つまり(堀政権までの)4-3-3から4-4-2への切り替えの具体的な文脈の部分

モヤモヤしたままなので、手掛かりを求めて無料記事の範囲内で江尻さんと城福さんについての記事・発言を探してみました。(本当は堀さんについても探したんですが、無い!(笑))
城福さんにとっての4-4-2とはシステムとは。
江尻さんのサッカーのヴィジョンと具体的なシステムとの関係とは。(関係があるとすればですが)
その他たまたま目について興味を惹かれたコメントについても。


城福"ヴェルディ"以前

初めて明かす甲府での3年間の秘話。城福浩が語るサッカーの本質と課題。(Number 2015.1.9)

――そのような状況の中、パトリックが加入して4-4-2から5-4-1に移行したのが、一つの分岐点になった印象があります。

(中略)「現実にはゴールが奪えないし、全員で踏ん張っていても最後に失点するケースが増えていき、4-4-2を続けていても残留できる確信が持てなくなってきた。ならば横幅68メートルのピッチを4枚で守るのではなく、5枚で守ったらどうかと。システム変更は、その発想からスタートしたんです。
 実際問題、パトリックは4-4-2で使うこともできた。5-4-1に変更したのは、あくまでもチームとして積み上げてきたものがあったからなんです」

2013年の甲府J1初年度。
F東時代初期の4-3-2-1とそれ以降の4-4-2のイメージは強いですが、5-4-1とかもやってたんですね。(しかも一定以上の期間)
理由も至って実利的なもので、必要があればヴェルディでもやるかも。(勿論他のシステムも)

――個人的には、パトリックが加入した後の攻撃のアプローチにも感銘を受けました。普通ならば、パトリック目がけてロングボールを放り込むだけの展開になってもおかしくないのに、実際にはコンビネーションでサイドを丁寧に抉ってから、相手を崩していく方法を実践されている。
そして2014年になると、ゴール前で細かく崩すプレーが多く見られるようになりました。

(中略)「そうでなければ、13位という順位は望めなかったと思います。僕自身、残留を最後まで争うような状況は避けたかったし、もう一つ上のレベルで戦っていくために、カウンター一辺倒から脱却したいという思いはありました」

――2014年の甲府は、日本サッカーそのものにとって一つのモデルを提示したように感じます。日本人選手を軸に、格上の相手と戦っていけるチームを作る。しかも結果にこだわりつつも、主導権を握れるような戦い方を少しずつ実現していく。これは、まさに日本代表に求められている課題です。

「モデルが提示できたかということは、自分で口にすることではないというか。僕にとっては、まず選手がどう思ってくれたかが一番の基準で。その次がファンやメディアの方が、どう評価して下さるかになると思っていますので」

甲府のチーム状況に従って手堅く現実的な戦い方を選択しつつも、テクニカルな方向性・工夫も諦めずに、それをじりじりじりじり粘り強く/漸進的に実現していたらしい(J1)甲府時代の城福監督。
基本的にはヴェルディでも、同じことをする予定ととりあえず考えていいような気がしますが。(後述のコメントも参照)


J1広島独走はレスターの乱と同じ?城福新監督が授けた最高の「普通」。(Number 2018.5.19)

少なくとも、ここまでの戦いをみる限り、何も難しいことはしていない。奇抜なアイディアや斬新な戦術を試みているわけでもなければ、大枚をはたいてワールドクラスの大駒を手にしたわけでもないのである。
 フォーメーションもきわめてオーソドックスな4-4-2だ。さらに1試合平均のボールポゼッションも44.6%で、下から2番目にすぎない。相手からボールを取り上げ、攻守に圧倒している風でもないのだ。
 ある意味、やっていることは「普通」である。ただ、チームとしてやるべきことを、とことんやり抜く力が普通じゃない。
 いち早く攻守を切り替える、球際で負けない、休まず帰陣する、体を投げ出す――といった基本の「き」から、中を締める・外へずれる――という守備のイロハに至るまで、とにかく、1人ひとりが手を抜かない。

近過去デジャヴ。(笑)
F東再任を挟んでの、広島時代。
結局この年の広島は優勝がかなり現実的に見えるところまで到達し、だからこそそこからの急落(最終2位)に大ブーイングを受けながらシーズンを終えたらしいですが。
J1で2位になれるなら、J2でも?(そして昇格?)
ここではレスターになぞらえてありますが、別の記事ではアトレティコとか言われてます(笑)。そういうチームか。(監督か)


江尻"城福"以前

江尻篤彦強化部長就任のお知らせ(2020.1.9)

2020シーズン、つまりは2019シーズン途中から始まった永井ヴェルディの、"2年目"に登場したのが江尻強化部。そしてそこから(まだ)3年目が今季。
基本的な話ですけど、僕だけかもしれないですけどどうも江尻強化部長ってもっと前からいる、ないし起源不明みたいに感じてしまうことが多くて(笑)。それは多分、クラブの歴史の中でも異例なほどのサポからの信頼感を、短期間に獲得したゆえかと思いますが。・・・加えて言うならば就任後2020年末に起きた経営陣のお家騒動で、時間感覚がぼやけた&騒動"以前"からいる江尻さんの"古株"感が強まった(笑)という理由もありそう。
とにかく確認。


対戦経験のある江尻強化部長が語った「永井監督と補強」(サッカーマガジン 2020.1.26)

(すでに終わった補強に)私はまだ深く関わっていないですが、良いメンバーが来てくれたと思っています。

こちらもおさらい的な内容になりますが、強化部長に就任した2020シーズンの編成には、タイミング的に江尻さんは基本的に関わっていないと。

(移籍)ウインドーが閉まるまで、しっかり私自身がチームとほかのクラブの選手を見ながら、大学生も含めてみていきたいと思います

その一方で、状況を見ながら考えるつもりの追加の補強プランの中に、既に"大学生"がある種名指しで入っているのか江尻さんらしいというか、そもそもからして核に近い発想なんだろうなという。ヴェルディの現状に必要であるという以前に、"大卒"選手全般の資質に評価する部分が元々あったのではないかなと。

これら"タイミング"の問題にしろ江尻さんの"初心"の問題にしろ、要するに永井ヴェルディに対する江尻強化部の距離感の問題と、そこから永井的4-3-3サーカススタイルから今日の城福的4-4-2ストロングスタイルへの転換プロセスに、僕が感じているしっくり来ない感or単に謎感という問題の糸口として関係して来る訳ですが・・・。
どうしましょう。それについては今ではなく、最後のまとめとして。


ともかくそこから1年後。

2021シーズン東京ヴェルディ新体制発表会見を行いました(2021.01.23)

クラブの中期ビジョンは2021年の今年から2023年シーズンまでの3年間を目標にJ1昇格を目指したいと思っております。そして、2024、2025シーズンに向けてJ1定着、そしてACLを目標にチーム作りをしていきたいと思います。
このチームの柱である育成組織からの昇格組、そしてスカウト網を強化してJ1、J2、J3、アマチュアクラブ、大学生、高校生。そういうところにも目を向けてチームを編成していきたいと思っております。

前段は"2021年"からの3か年計画の発表。
後段は一見すると"全部"を言ってるだけにも見えますが(笑)、実際は"ユース以外"へより目を向けるという宣言なのだと、その後の現実の大卒路線を見ると分かりますね。

今回、堀スカウト部長がコーチになったというところで皆さんにご心配をかけていると思いますが、その代わりに(強化部テクニカルストラテジストの)坪井君が色んな分析面、先ほど挙げたJリーグのプロチーム、大学生、高校生、社会人のアマチュアの選手を含めて、彼が分析をしてくれてピンポイントで選手を発掘し、補強していきたいと思います。より分析のところを強化していきながら、スカウトのところに落とし込んでいきたいと思っております。

堀スカウト部長の"穴埋め"については語られていますが、そもそもなぜ現場コーチにしたのかは語られていません。後の堀"監督"(代行)の就任時の各記事では一応"守備担当"という話にはなっていましたが、本当にそれが理由なのかな。・・・あるいは逆に、"スカウト網強化"の為の坪井氏登用の方がメインで堀さんのコーチ転任は就職あっせんだったのかなと今思いましたが。(根拠は特に無し(笑))


東京V来季監督に城福浩氏招へいの可能性高まる 新指揮官のもと心機一転へ(日刊 2021.12.6)

という報道・噂が2022シーズンが始まる前に既にありましたねということの、確認・備忘。


“新生ヴェルディ”が始動。江尻篤彦強化部長が語る巻き返しへのビジョン(サッカー・キング 2022.1.9)

それでも9月に堀監督が就任し、最終的にはすごくいい形でシーズンを終えることができました。特にリーグ終盤の数試合に関しては、選手たちにも手応えみたいなものがあったと思います。
 だからこそ、今オフは選手たちの中に、『昨季終盤のような手応えのあるサッカーを新シーズンも継続してやれるのか?』という気持ちがあったと思います。彼らとは面談もしましたが、『サッカー的に何か変わるのか?』、『監督はどうなるのか?』という質問が大半でした。我々はそんな選手たちに、『こういうサッカーをやっていく』というビジョンを伝えました。それを理解してもらえたからこそ、こういう編成が実現できたのだと思っています。
 堀監督からは優先事項として、今ある戦力を残してほしいというオーダーがありましたし、強化部としても限られた予算をどう使っていくかを考えたときに、新しい選手や外国籍選手を迎えるよりも、今いる選手たちにお金を使って、今ある形を継続したいという思いがありました。今回の編成は、そうしたいろいろな要因が重なった結果です。

昨オフの雰囲気。成程。
上で言ったように"城福新監督"の噂は出てはいた訳ですが、これを見ると一方で堀体制"継続"についてのかなり明確な意思も、また感じられる気がします。本命城福への繋ぎのつもりが、思いの外上手く行ったから、という感じなんですかね。"城福に断られたから"的なバタバタした感じは、少なくとも無いように見えるんですけど。

クラブとしては、選手たちに「ここに残ってもJ1にチャレンジできそうだ」と思わせなければいけない。今季、チームに残ってくれた選手は少なからずそう思ってくれているのではないかと推測しています。

後で出て来る梶川のコメントにもあるように、2022年は結構選手間で本気度高く"J1"が意識されてのスタートだったのかなという感じ。(それが開幕ダッシュにも結び付いた?)

──昨季は佐藤凌我選手、深澤大輝選手ら大卒ルーキーが1年目から欠かせない戦力となりました。今年もDF谷口栄斗選手(国士舘大)、MF加藤蓮選手、MF稲見哲行選手(ともに明治大)、DF宮本優選手(法政大)、FW河村慶人選手(日本体育大)と5人の大学出身選手が加入し、チーム強化の新たなトレンドになりつつありますが、大学生を重用する狙いはなんでしょう?

江尻 (中略)最も重視しているのは我々にない特徴を持った選手かどうかです。チームに足りない部分、具体的には最後まで諦めずにピッチで戦う姿勢を見せられるかどうかを大事にしています。
 プロでやっていく以上、勝ちにこだわって、ピッチ上でベストを尽くす姿を見せなくてはいけない。『そんなの当たり前でしょ?』と言われるかもしれませんが、その当たり前を当たり前にできないのが現実です。私が彼らに求めているのは、パーソナリティ、人間性です。ピッチ上でのプレーの質ももちろん大事ですが、それに加えてどれだけリバウンドメンタリティを備えているか。
 試合に出られなくてもレギュラーを取れるように頑張り続ける、最後まで諦めずにボールを追う。そういうパーソナリティを持った選手たちを集めたつもりです。その効果は1年後、2年後に成果として表れるんじゃないかと期待しています。

"我々"(≒ユース上がり)に"ない"特徴を持った大卒選手たち。
"リバウンドメンタリティ"(等)について語る強化部長と現監督の熱量というか一致感にブレが無いのが、他クラブに比べても今のチームのいいところでしょうね。どちらも本気で言っている。

江尻 例えば、山越はこれまでのヴェルディになかった高さや対人の強さを持っていますし、なおかつ我々が強みにしているビルドアップの能力も備えた即戦力です。
(中略)
バスケス バイロンについては以前から気にかけていて、山下諒也がチームを離れることが決まってすぐに獲得に動きました。

山越はビルドアップも評価されてたのか。
バスケスバイロンが山下の代わりという感じはあんまりしないんですが、これはどちらかというと山下の方が、"ウィング"として今一つはまっていなかったことを意味するのではないかなと。バイロンのプレーの方が、むしろ普通・標準。山下はスピードFWではあるけれどウィングではない。むしろ中寄り/ストライカータイプだと、僕は思っていました。


【オシム氏死去】江尻篤彦氏「走らなければ勝てない」東京Vでもオシム氏の考え方を受け継ぐ(日刊 2022.5.2)

-オシムさんのサッカーから学んだことは?

江尻氏 フィジカルの部分とメンタリティーは絶対に外せない方でした。インテンシティー(強度)という言葉が主流になってますけど、03、04年の時もメンタルとフィジカルが融合されたサッカーを志向していた。当時「考えて走る」ということになっていましたけど今で言うインテンシティー。走行距離、スプリントの回数、距離とか、そこのところとメンタルの部分を組み合わせて、ハードワークが大事だと当時からおっしゃっていた。

-現在、強化を担当している東京Vでもオシム氏の考え方を受け継いでいくのか?

江尻氏 根本的に僕の中にオシムさんの考えは根強く残っている。(中略)
我々が駆け出しのコーチだったので細かい事を言っても分からないだろうと、オシムさんはよく選手を選ぶ時「走れる選手を連れてこい」と言っていた。今、自分が強化の責任者になった時、「走れる選手を連れてこい」の意味が良く分かる。今のヴェルディの戦い方からしても、走らなければ勝てないというのを身に染みて感じています。

いかにも優(やさ)男なルックス(笑)や、専ら才能だけでやっているように見えた現役時代の"軽い"プレーの印象、及び成功したとまでは言えないジェフの監督としての実績だけからは、言ってることは特に間違ってないとは思うけれど、なぜ"江尻篤彦"にヴェルディが"強化"されないといけないのか何なら喝を入れられないといけないのか、モヤっとする部分が無くもなかったりする訳ですが(笑)。そういうあんたは誰?というか。
ただ江尻さんの意識の中心は何よりもオシムであって、そこから受けた影響からの使命感/問題意識で、ヴェルディでの仕事にも向かっているようですね。そこがあるから、腰が据わっていられるというか。・・・つまり我々が喝を入れられているのは、"オシムのコーチ"にであると(笑)。ジェフの監督ではなく。増してオフトジャパンのなんちゃって左サイドバックでもない。
選手だった羽生や巻や阿部とかだとすぐ連想出来るんですが、正直コーチ江尻の印象はそこまで無いので、言われないと意外と忘れてる。(僕は(笑))
走れ走れも"大学生"好きも、言われてみればオシムジェフではある訳ですが。


堀ヴェルディ
「この仲間と、このサッカーでJ1へ」 変化と継続の先にある“ヴェルディらしさ”[無料部分](footballista 2022.6.22)

永井監督の後を引き継いだのが、堀孝史コーチ(当時)だった。ここで大きかったのが、堀新監督が方向性を変えなかったことである。足かけ3年をかけて築き上げてきたベースをそのままに、戦術、システムも継続。その上で、結果が出なかった原因の1つであるフィニッシュのところで、より選手たちが思い切って個性を発揮できるようにと、良い意味での“リラックス”を提供した。
 もともと、コーチという立場で監督と選手たちとの緩衝材的役割を果たしていたメリットは大きく、就任時に「これまで通り、イジったりしながら接してほしい」と伝えたことで、選手たちは気兼ねなくコミュニケーションを図ることができた。それが“伸び伸び”という形でプレー面にも好影響をもたらし、徐々に試合結果にも表れていくようになっていった。

『何やら愉快なチーム』なんてタイトルの文章も書きましたが、確かに堀さんのマネジメントには不思議な活性化力があって、それが幾分わちゃわちゃしながらも笑う門には福来る的幸運も招き寄せていた(笑)、あの開幕8戦無敗のチームの雰囲気を作ってはいたのかなと。

「今年は、『言うべきところははっきり言う』と決めてやっています。というのも、僕は他の選手とは危機感が違うからです。いま、山本理仁や馬場晴也(ともにU-21日本代表)、石浦大雅など、本当に良い若手がすごく成長しています。正直今までは、ヴェルディのアカデミー出身の選手たちはちょっと緩い部分があって、そういう選手とポジション争いをしても、最終的には勝ち取れそうだと思っていた部分がありました。
 でも、今年は違う。これまで弱かった“闘う”という部分が全面に出ながら、なお、持ち味である技術や戦術理解度を発揮できている。それを素直に『逞しいな』と思う一方で、『他クラブのスカウトが注目しないはずがない』とも強く思うんです。だからこそ、本当に今年J1に上がらないと、そういう有望選手がみんな抜かれてしまうという危機感が自分の中で相当強くて。『こいつらと、このサッカーで一緒にJ1でやりたい』と、今、心から思えていますし、僕はもう32歳で“ベテラン”と言われる年齢になってきたという意味でも、今年が勝負だと思っています。志半ばで終わらせないために、厳しくやっていこうと思ってやっています」(梶川)

最終的には勝ち取れそうだと思っていた。きつっ。(笑)
でもやっぱり思うんですねそういうこと、外を知っている人は。佐藤優平も思ってたのかな。だから本人のプレーも今いち危機感が。(笑)


城福"ヴェルディ"以後

『城福浩監督就任会見全文』(スタンド・バイ・グリーン 22.6.15)

途中から監督の仕事を受けるのは初めての経験になります。

ああ、そう言えばそうでしたか。(城福浩Wiki)
ならば多少は、チーム作りの"カレンダー"について戸惑いもあったりした2022(ハーフ)シーズンだったのかな?

先ほど、フロントの方々には話したんですが、最後のダービーとなった2008年FC東京は最終節でジェフユナイテッド千葉と対戦し、途中まで2‐0でリードしながら4点取られて敗れ、6位でシーズンを終えました。最終節の結果、奇跡的にジェフが残留し、ヴェルディは降格。その事実は、プロの監督としてかかわってきたなかで深く心に刻まれています。自分のせいというのは語弊がありますけれども、今回、お話をいただいたときに僕は運命的なものを感じました。

この件について昔数人のジェフサポ相手に話を振ったことがあるんですが、誰一人覚えていなくてショックを受けました。(笑)
やっぱ"加害者"(笑)って覚えてないもんなんだ。ジェフにとっては感動的な奇跡の残留だったでしょうが、端で見ているとジェフもF東も特に理由も無くおかしな試合をしやがって、お陰でこちとら釈然としない気分のまま降格だよと、屈指の余り愉快でない記憶として残っていたので、"当事者"である城福監督の"懺悔"には少し救われる思いです。(笑)
それを運命と言われてもとは思いますが、本当に真面目な人なんだなあとは素直に。
やっぱおかしな試合でしたよあれは。まさかFC東京がわざと負けたとは思いませんでしたが。(笑)


24節FC琉球戦後監督コメント(2022.7.3)

相手にも良いフォワードがいて、奪い切れない、潰し切れないときに、まずは戻って陣形を崩すような状況をあまり作らせなかったという意味では、ボールを取れなかったときの“形状記憶”と呼んでいる守備や、そこから押し返す守備のメリハリは多少つけられたと思います。

22節から城福監督になっての、3試合目。
“形状記憶”守備。

──いつも以上にポジションが流動的な形での攻撃が目立ちました。ここまででもっとも長い準備期間の中、こういうサッカーを見せたいという意思表明にも映りましたが?

もちろん、ゼロで抑えてもっと点を取れていれば、こういう感触でと話すこともできましたが、あの焦れる状況でやり方を変えずにやれたことが大きかったと思います。相手を68メートル(ピッチの幅)に広げたなかで前のブロックに多くの人数をかけてアイディアを出していくという面では、もちろん判断や技術のミスはありましたが、それをやろうとしてくれた選手たちに感謝したいですし、それで勝ち点3をもぎ取ったことは良かったと思います。 まだまだ未熟で発展途上ではありますが、サイドバックがあれだけ高いポジションを取るなか、それによって決定的なピンチを招いたかといえば、そうではないですし、そういうシーンを作らせなかったことはひとつ自信になります。

少なくともこの時点では、永井監督の"アバンギャルド"サッカーの「発展」を、素直に目指していたように見えます。基本のベクトルがというか。
一方でその成果については、芳しくなかったという評価ですが。


30節V・ファーレン長崎戦後監督コメント(2022.8.6)

──染野選手を初スタメンで起用しましたが、どのタイミングで起用を考えていましたか?

もちろん彼が合流した中で、このチームが求めるものをすり込む時間がありました。もうひとつは移籍などがあり、我々が[4-3-3]にこだわってやってきた中、自分が着任してからもそこをリスペクトしてやってきました。ただ、今このチームにいるメンバーの最大値を考えたときに、ここが替え時だと思って今週はずっと準備してきました。 染野がこのチームで要求されるものを理解したというのも、このタイミングでしたし、今ピッチに立つ選手の最大値をどのように出していくのかという部分で、佐藤凌我との動きのコンビネーションのところ。あるいは守備のところでは短い期間でしたが、よく理解してやってくれたと思います。我々がペナのところまでボールを運べれば、彼の決定力は必ず発揮されると思っていたので、いかにしてペナのところまでボールを運べるか。

そして下ってこの30節が、現在に至る4-4-2純正城福サッカー路線の、最初の試合。
長らく4-3-3前提に編成されていた現有選手たちの"最大値"が4-4-2向き?
俄かには納得し難い感じて前に読んだ時は思っていたんですが、
>>もうひとつは移籍などがあり
が7/24の山本理仁移籍を指すと考えると、計算出来るアンカーがいなくなったから3センターはもう無理だとなったと、割と納得し易い筋道は見えるかなと。同29日には瑞希の移籍も発表されてますが、こちらは若干間際過ぎるか。
とらかくその後の結構長く続いた混乱を見ても、当時の選手層が4-4-2向きだから4-4-2にしたという説明には無理がある気はしますが、例え口実半分にしてもきっかけとしては、理仁の移籍は分かり易いスイッチ(チャンス?)ではあったのかなと。勿論それと、ここでも言われているように2トップでこそ活きる期待の新戦力染野(加入は7/17)の仕込みの具合。


39節ベガルタ仙台戦後監督コメント(2022.10.2)

相手をペナの中に長い時間、多く侵入させないような守備、我々はボックスアウトと呼んでいますが、それをまめにみんながやってくれたこと。そのためにはボールにプレッシャーに行かないとボックスアウトはできないので、チーム全体でその時間を耐えたことが、だんだんとオープンになっていたときに、我々のカウンターが効いてきて得点に至るような展開ができたと思うので、辛抱強く守備をしてボックスアウトができる状況をチーム全体で作ったことが大きいと思います。

ボックスアウト。再び新語。(なのか?)
"形状記憶"守備もそうですがこれは城福語なのかな。一方で別の箇所では"ワイドストライカー"とかも「我々」の呼び方としてそのまま使っているので、ヴェルディ語なのかもしれない。


41節アルビレックス新潟戦後監督コメント(2022.10.15)

本来であればもう少し持ちたかったです。新潟はキーパーを含めてビルドアップするので、それに対して僕らは途中就任という部分もあって、あそこまでキーパーが高い位置を取ってビルドアップする部分に関しては途中で落とし込むことは相当リスクがあるので、そこで前線が追うだけではなかなか追い切れないところがありました。ただ、深いところまで入れさせないというところでは、自分たちのバイタルエリアのところやセンターバックの後ろのところで決定的なコンビネーションを作られたかといえば、数はそう多くなかったと思います。そこは辛抱です。ただ、本当のところを言えば、辛抱はしたくないです。もっと我々がボールを持つ時間を増やしたいですし、アグレッシブにやりたい

「辛抱はしたくない」とはまた強い言い方。(笑)
甲府時代のまとめのところでも書いたように、現実路線の優先順位はきっちりつけつつも、ポゼッションを諦めないのも本気らしい。
やはり途中就任ゆえの我慢の部分もあるにはあったようですね。当たり前と言えば当たり前ですが。ただ"普通の徹底"(広島時代参照)が余りに男らしいので、これがスタイルなんだと言われればそうなのかと納得しようと思えば出来る説得力は、今年の時点で既にありましたよね。
そこから来年以降、本当に漸進進歩してくれるのなら、実際大したものだと思いますが。たいていの監督は、結局どちらかしか出来ないですから。
期待しましょう。でも"男らしさ"さえ崩れなければ、"進歩"の方は不発に終わっても、そこは我慢する心の準備はあります。(笑)
世の中そんなに上手い話は無いと、少なくともサッカーに関しては学習してしまっているので。(笑)


以上、監督城福さんの人となり、得意分野や抱いていそうな構想については、それなりに収穫のあった気がする探索でした。
一方で江尻さんの心中については、少なくとも無料記事の範囲では想定以上に資料が見つからなくて、正直空振り気味。(まあ"フロント"のコメントなんて、よっぽど目立ちたがりのオーナーとかでもない限りそう簡単に表には出て来ないものですけどね)
それでも今回拾えたワードから、いくつかの前提的手がかりを探してみると。

1.
江尻さんのベースはあくまでオシム体験であり、インテンシティ重視も大卒系選手の特徴への注目も、ヴェルディに来る前から既に持っていたものであって必ずしも"ヴェルディ"の観察から導き出された問題意識ではないと思われる。(結果それがヴェルディの課題と上手く重なっていたとしても)
2.
一方でしかし江尻さんが永井(政権に至る)ヴェルディに対して最初から破壊的改革者であったかというとそんなことはなく、あくまで下部組織含む現場レベルの伝統・流れを尊重して支え補助・補完するというスタンスの範囲で、仕事をしていたのだと思う。「我々が[4-3-3]にこだわってやってきた中」という長崎戦の城福さんの言い方も、人一倍言葉選びに気を遣うタイプに見える普段の城福さんの振る舞いからすれば、その時点でも"クラブ"としての基本方針はフロント含め意識的に共有されていた("我々"に)ことを意味するように思います。
3.
ただ引っ掛かりがあるとすれば、一つは後の監督としての仕事ぶりからすれば到底"守備コーチ"など務まりそうにない堀さんのスカウト部長から現場コーチへの2021年の異例の転身に、"分身"に永井監督を監視・抑制させる意図がかなりの程度入っていたのではないかという疑い。それからそもそもそんなに市場に選択肢は無さそうと言う現実も考慮には入れつつ、しかし近年の仕事からすればもし招聘すれば遅かれ早かれ4-4-2への変更を行うことが容易に予想される城福監督に恐らくは複数回声をかけているのは、そうした変更そのものをそもそも強化部として望んでいたということではないのかなという疑い。
更に6/15の就任の早くも一か月後(7/17)には、4-4-2用の人材であろう染野選手を獲得しているのは、鹿島との交渉期間まで含めれば結局最初からそのつもりだったのではという疑いを強めるものではあると思います。


で、僕のこだわりとしては、4-3-3がいいか4-4-2がいいかということそのものではなく、それについての方針、永井的ヴェルディに対する江尻強化部の振る舞いが、どうもどっちつかず朝令暮改に見える時があるということ。
具体的にはまず永井監督在任期間において、強化部がきちんとそれをサポートする方向で仕事をしていた事、それ自体は疑ってなくてそこは問題なし。内部で議論や対立があったとしても、それは当たり前の話で。問題はその永井政権が終わりを迎え、堀コーチが代行に就任して以降。
堀代行は最初の数試合を驚くほどの永井イミテーションで過ごしましたが、それが上手く行かないとなるや一転して縦志向走れ走れのシンプルスタイルに舵を切り、それが成功していい状態でのシーズン終了にこぎつけ、それもあってでしょう、次シーズンの続投・正式就任を勝ち取りました。となれば明けての新シーズンは、最早永井前監督への義理立てなど気にせずに、晴れて江尻/堀スタイルを全面展開させるんだろうと僕は思っていました。そして恐らくはシステムも、'21年中に既に散発的には顔を出し、サポの間でも半ば既定路線としてイメージされることの多かった4-4-2に分かり易く切り替えて。
しかし実際には4-3-3は堅持され、内容的にも思いの外永井色を継承した戦いを2022堀ヴェルディは繰り広げ、それは次の城福ヴェルディのスタートにも引き継がれました。初期型城福ヴェルディは天皇杯で川崎を破る等の成果も上げ、ならば少なくとも当分の間はこの延長、4-3-3前提での改良発展を目指すんだろうなとてっきり僕は思っていたんですが、そう思った矢先に4-4-2への変更が敢行され、そこからしばらくは"案の定"の(4-3-3前提の)編成とのミスマッチや重めの消化不良に苦しんで、かなり手腕やそもそもの選択への疑問の声が高まりかかったところでようやく良化を見せ、怒涛の6連勝でシーズンを締めくくったというのが大まかな流れ。
まあ気分的にはだいぶ終わり良ければ全て良しではあるんですが、それでもうるさいことを言えば僕的には二つの"納得"のパターンが考えられて、しかしそのどちらにも当てはまらない形で推移した2022シーズンではあったんですよね。
方向としては真逆に近い二つ、

1.
2022シーズン開幕から"覚悟"を見せて、既に自然な流れに見えた4-4-2ストロングスタイルにはっきり転換する。それが上手く行っても良し、上手く行かなくてもある意味良し(それ自体で批判はしない)、"上位互換"監督城福さんが引き継いで完成させたのなら、それはそれでまた良し。
2.
逆により(近年の)ヴェルディの伝統継承に重きを置き続けるというのなら(実際はこちら)、意外ではあったでしょうがそれはそれで正当性はあったと思います。ただその場合は城福新体制になっても、ニュアンス・運用は変えつつも、少なくとも目に見えて行き詰まるぎりぎりまでは継続性に重きを置くべきだったと思いますが、どうもそういうことでもない、結局それがやりたかっただけじゃんという印象も受けるタイミングでスタイル変更がなされて・・・

簡単に言えばさっさと変えるか、変えないなら突き詰めるまでやるか、どちらでも納得する用意はあったけどどちらでもなかったということ。・・・"さっさ"の中に、城福体制発足すぐというタイミングを含めてもいいですけど。そこから下手に引っ張られたのが逆に未練で。(笑)

という話かな。こう言ってしまうと、些細なこだわりには感じますが。
"チーム"としての永井ヴェルディの評価は別としても、下部組織から継続されたその基本のプレースタイル、新たな特徴/新たな資産とも言うべきそれを、思いの外気に入ってたんだと思いますね。勝利だけにこだわれる程の資金力を持てる当ての当分ないチームの、貴重なアイデンティティとして。

4-4-2ヴェルディへの不満がピークだった頃のツイート。(笑)
こんなにいいねついてたんだ(笑)。じゃあ今回の繰り言も、多少は共感してもらえる可能性はあるのか。

まあでもこれくらいで。
とりあえず城福ヴェルディの"進歩"を見る楽しみは、今回の探索で獲得出来ましたしね。


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テーマ:Jリーグ
ジャンル:スポーツ
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