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リリー・サコフスキーさん & ジョディ・カマーさん(’23)
2023年02月15日 (水) | 編集 |
全くウケる当てはないけれど密かに進めている"クセ強若手イギリス女優"シリーズ。
2月一杯くらいですかね、暖かくなるまで。その間にJリーグも開幕しちゃいますが。
ここ数年ほんとイギリスのテレビ(ドラマ)女優たちが魅力的で。
業界全体として、演出がリフレッシュしているというのもあるんでしょうけど、それぞれにアメリカ人女優たちとはまた違うタイプの自己主張が輝きを放っていて、こういうタイプの"魅力"もあるんだと、僕の女優観女性観(笑)に、新たな視野を開いてくれています。


まずはリリー・サコフスキー(Lily Sacofsky)さん。

LilySacofsky_b01LilySacofsky_b02

名前からしてスラブ系ですが、両親ともイングランド出身の本人はマンチェスター生まれ。父親がユダヤ人だそうでロシア系ユダヤ人の移民とかなのかな、元は。

最初に見たのは『マクドナルド&ドッズ 窓際刑事ドッズの捜査手帳』というシリーズのS2(2021)。
S1が好評を博したキャリア志向の女性警部マクドナルドとロートルおじさん刑事ドッズのコンビの、新しい部下として特に紹介もされない感じでぬるっと登場した(ポーランド系の)女性警官。

LilySacofsky_b3

モブとしては目立ち過ぎる美貌と特に反抗したり喧嘩したりはしないんだけど上司にも男性の同僚にもナチュラルにきつめの当たりで存在感がありましたが、役柄上どの程度重要なのか意図的な役回りなのかよく分からないまま、S2、続くS3と出演中。一応頭の切れる冷静で頼れる部下として、上司コンビからも扱われてはいますが。
そう言えばロマンスも特に無い。それなりに彼女に憧れの視線を送る男性警官も、いたような気はしますがでもそれなり(笑)。正直この人じゃなくてもいいんじゃないかと思ったりしながら見ていましたが、そもそも黒人のタフな女性警部白人のオタク系初老刑事が中心のシリーズなので、そこにポーランド系女性警官が配置されているのは全体に"多様性"的なバランス感覚があるということなのかなという。その分各々が、勝手にやっている感じが面白い作品ではあります。

次に見たのが、製作年代的には遡りますが、『サマー・オブ・ロケット スパイにさせられた男』という6話のミニシリーズ(2019)。対ソ冷戦時代のイギリスで、ロシア系移民の新興富豪/工業資本家という嫌でも目立つ社会的位置の家の令嬢として、テクノロジーや社員の扱いや、相対的には開明的な思考・思想を持ちながらも、一方で地位の不安定から何とかエスタブリッシュメントに溶け込もうと娘を社交界に送り込むことに熱心な両親に反抗しながら、両親より更に一世代先の新しい女性の生き方を模索しつつ、特殊なバックグラウンドから英ソの諜報闘争に巻き込まれた父親を助けて奮闘する主人公級の活躍で、こちらでは目立ちまくっています。

LilySacofsky_b4

共通するのは情け容赦ないという印象すらある怜悧な知性・直観力と、ナチュラルに自尊の強い不撓不屈の精神性。ただその"強さ""鋭さ"が、所謂"男勝り"的な中性性や男性性には至らず、あくまで"女性"的な情緒を伴いながら機能しているのが、スラブの熱い血なのかなアングロサクソンとは違うところなのかなと、思ったりしますが。いずれにしてもこれは限りなくリリーさん自身の特性でもあって、それを素直に反映させたorしているのが、この2つの役という印象。
『マクドナルド&ドッズ』の後には『刑事ダルグリッシュ』という昔の人気シリーズのリメイク作品に出ていますが、そこではただの"美人"の役で、ほとんど持ち味は出ていません。"後"と言っても2021年作品なので、ヒット作で注目を浴びてのちの改めてのキャリアが始まるのは、これからでしょうね。
映像デビューは2017年の『警視バンクロフト』で、これも作品自体は見ているんですが役の記憶はありません。もう一つ日本未公開の『Sanditon』(2019)というシリーズが継続中で、そちらでは主役級らしいです。
今時SNSもやらずインタビューもほとんど受けず、本国でも情報の少ない人のようですが、演技経験自体は豊富のようで、何やら若手演劇集団的なものに属していて、そこで舞台の経験を重ねつつ、意識高く(笑)露出と出演作を注意深く選んでいるのかなという印象。

1994年生まれの今年29歳。身長は168cmくらい。(5フィート6インチ)
『サマー・オブ・ロケット』はアマプラでもHuluでもU-NEXTでも見られるので、機会があったら見てみて下さい。作品自体も凄く面白いです。リリーさんの父親役である主人公を操ろうとする英ソのスパイたちも、それぞれに意外な程味がありますし、リリーさんの働きかけによる父親救済の手段もあっと驚かされます。6話しかないですし。



続いてジョディ・カマー(Jodie Marie Comer)さん。
こちらはリヴァプール出身のリリーさんの一つ上、1993年生まれの美人女優。
いや、リリーさんも美人ではあるんですけど、より"美人女優"感の強い人というか。(笑)
作品歴を見ると、結構出演作を見てますね僕。

 2014 リメンバー・ミー 水底の女
 2015 女医フォスター、チャタレイ夫人の恋人
 2016 サーティーン/13 誘拐事件ファイル、リリントン・プレイス エヴァンス事件
 2017 ホワイト・プリンセス エリザベス・オブ・ヨーク物語
 2018 キリング・イヴ

ところがぎっちょん(いつの言い方だ)、出てたことをはっきり覚えているのは、『リメンバー・ミー』と『ホワイト・プリンセス』のみ
もう一人の主役のアジア系女優の顔が苦手で1話で切った『キリング・イヴ』はともかくとして、『チャタレイ夫人の恋人』『サーティーン』『リリントン・プレイス』は作品自体はフルに見たと思うんですけどこの人の記憶は全然『女医フォスター』に至ってはファンと言ってもいい作品で、"ヒロインの夫の浮気相手"という役柄自体も確かに記憶にあるんですけど、この人だったかなあ、そう言われればそうかもしれないなあという頼りなさ。『ホワイト・プリンセス』は実は1話しか見てないんですけど、ヨーロッパ中世劇という特殊性もあって、政略結婚で差し出されそうになって憤慨しているお姫様の役を妙にはっきり覚えてますが。

・・・試しにそれぞれの作品での画像を探してみましょうか。

JodieComer_RememberMe

2014『リメンバー・ミー』


JodieComer_LadyChatterley'sLoverJodieComer_DoctorFoster

2015『チャタレイ夫人の恋人』『女医フォスター』


JodieComer_ThirteenJodieComer_RillingtonPlace

2016『サーティーン』『リリントン・プレイス』


JodieComer_TheWhitePrincessJodieComer_KillingEve

2017『ホワイト・プリンセス』、2018『キリング・イヴ』


・・・なるほど。(何がだ)

『チャタレイ』は役自体覚えてない、『サーティーン』は覚えていて、この人だったような気もする。『リリントン・プレイス』はそんなような役のあった話だった記憶はあるしこんな感じの人が出ていたのは覚えている。(笑)
酷いのは『女医フォスター』で、そうそう、この若い愛人と記憶通りなんですけど、にも関わらず"この人の役"として今この瞬間も思い浮かばない。(笑)
『キリング・イヴ』は全体を覚えてないので論外ですが、とりあえずその"アジア系女優"と一緒に映ってるものを。アメリカの長寿人気シリーズ『グレイズアナトミー』のメインキャストの一人で("クリスティーナ"役サンドラ・オーさん)、ドラマ自体は僕も好きでしたが当時からこの人の顔だけは駄目でした。それについてはごめんなさいと言うしかありません。

こうして何度もお目にかかっている目立つ美人にも関わらず、普段から割と人の顔を覚えるのが苦手な僕からしても異常な程の覚えの悪さなんですけど、その理由の根本は冒頭でも言った、この人の「美人女優」性にあるんだと思います。よく"美人は平均顔"とは言いますが、この人の「イギリスor北の方のヨーロッパにいそうな美人(女優)」感は異常で、どんなにプロフェッショナルに"好演"してくれたとしても、むしろ好演すればするほどある種の「役割」「風景」として作品時間の終了と共に意識の彼方に消え去ってしまって、何も残らない。"個人"が見えない。『女医フォスター』の役なんか正にそうで、どう見てもこの人なんですけど"若さと美しさで夫に取り入る長年連れ添った妻にとっての「悪夢」"そのものが具現化したような典型性が勝ってしまって、結局"個人"としては、印象に残らない/残れない。見事と言えばこんなに見事な"演技""ハマり役"もないんですけど。ハマり方がある種"疎外"的。
逆になぜ『リメンバーミー』(実はこれ1話しか見ていない)は覚えているかと考えると、多分"美人"であることが特に重要でない、何なら設定に無いようにも見える地味な老人ケア施設の下働き人役で、そこから彼女が"個人"的な関心や気遣いから怪奇な事件の解明に関わっていく、そういうストーリーだからかなと。一方でもう一つの『ホワイト・プリンセス』はどうかというと、こちらはきらっきらのお姫様役ではあるんですが、お家の仇敵に懐柔の為に差し出される運命の不条理に、"一人の女性"としての憤懣と抵抗が抑え切れない感じで表現されていて、歴史劇としてはリアル志向の演出もあって、そこに彼女の「人間」性「個人」性が強めに見えたから。
『サーティーン』と『リリントン・プレイス』は、共に"悲運の少女"という彼女の少し陰のある美貌にぴったりハマってる役で、こちらは再び"埋没"の運命。『キリング・イヴ』はどうなんでしょうね、色々画像を見てると何やら"おばさん"臭い役にも見えますが(今年で30)。その分"生地"が見えてたりするのか。

「英国版ヴォーグで「2018年の最も影響力のある女子」に、2019年2月、フォーブス誌で「ヨーロッパでトップ30で最も影響力のある人物」に選ばれた」(Wiki)そうで、活躍している人なのは間違いない。2019年以降はアメリカ系の映画での活躍が目立つようですね、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』『フリー・ガイ』『最後の決闘裁判』等。それでかな。『キリング・イヴ』だけでは、そこまで世間的には。
"典型"過ぎて僕の記憶に残らない一方、キャスティングする側からすると凄く使い易いタイプの女優さんなんだろうなとは。各出演作での使われ方も、それぞれにそういう印象。アメリカ映画なんかに行っちゃうと、もっとそうでしょう。ほとんど"イギリス人""ヨーロッパ人"という、匿名的な使われ方になるのではないかなと。そういう方向で重宝されそう。見てないので実際は分かりませんが。
僕としてはもっとリラックスした小さめの役/作品で、"個人"としての顔をもっと見せて欲しいと思います。・・・ただし主役で。脇だと結局、相対的に割り振られた"役割"にぴったりはまっちゃうでしょうから。(笑)

美人だなあ綺麗だなあとは思うんですけど、現状あんまり好きとか嫌いとかいう感情が無いんですよね、この人には。じゃあ何で使ったんだという話ですが、"個性"的じゃない分「グラビア」「静止画像」のクオリティが高くて集め易かったのと、この機会にどういう作品にどうい役で出ているのか確認して、次会った時にスルーしないようにする為。(笑)
『スターウォーズ』見たら気付くかな俺(笑)。"同窓会"的に気付く可能性はありますが。『最後の決闘裁判』はスカパーの映画系チャンネルで割とよくやってた気がする。今度あったら見てみよう。


あと2,3人、一応予定はあります。(笑)
そう言えば"クセ強"という企画だったことを思い出しましたが、ジョディ・カマーさんも"瞬間"はクセがあるんですよ。インパクトのある美貌です。ただその「クセ」自体がやがて「クセ」という「典型」に吸収される感じで、いつの間にか消えてしまう(笑)。実は凄い個性なのかもしれない。


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テーマ:女優
ジャンル:アイドル・芸能
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