2003年07月19日 (土) | 編集 |
2.守備の仕方
まずプレスから始まるという約束事がはっきりしているように見えるという意味のことを前に書いたが、その後の観察を元に言いかえると「始まりだけはプレスである」というちょっと違ったニュアンスのものになりそうだ。つまり確かに前からは追い込む、でもそこを抜けられた後は全くと言っていいほど仕掛けるディフェンスはせず、中盤の選手たちはボール保持者に一定の距離を保ってジリジリ下がってボール奪取の機会を窺う。ラインは違うがちょうど初期のトルシエフラット3のように。
引いて守って搦めとるようなやり方の可能な状況、及びある程度相手が個人個人のアイデアで突っ込んできてくれる(今のところの典型ではセレッソ)場合はこのやり方で十分守れたが、逆に大量点を狙って前がかりになり、シンプルでシステマティックな高速パス回しで迫るジュビロを相手にした時は恐ろしいまでのノーガード状況を招いてしまった。いや、ホント恐ろしかった(笑)
前がかりのリスクは覚悟の上だったようだし、そうそうジュビロレベルの攻撃をして来る相手もいないだろうが、今後共似たような状況は予想される。ちなみにトルシエジャパンの場合は状況によっては誰かが飛び出して捕まえに行く&誰か一人が余るといういわゆる「ラインブレイク」を適当に織り交ぜることによってリスクを減らしたわけだが・・・・。ジュビロ戦でも多少なりとも安心感があったのは、成り行きで柳沢あたりが単独でボール保持者にまとわりついて攻撃を遅らせた時であった。ラインでやるにしても何らかディレイが効いていれば随分違うのだろうけど。そのまんまのスピードで下がってこられると辛い。
3.”タメ”の問題
よくプレミアは攻守の切り替えが激しくてスピーディーでダイナミックなリーグであるという。僕にはそれは単に「一本調子で退屈」と映ってしまうのだが、それはともかくそうしたプレミアの特徴の大きな原因として挙げられるのがフラットな中盤の宿命である。詳しくはここらへん()を参考にしてもらいたいが、簡単に言うとラインが一つだからリズムも一つというわけ。
現象としてはオジー・ヴェルディにも似たような傾向が見られる。とにかく速い、かつテンポが一定。田沼の濁りの話ではないがある程度は慣れの問題なのだろうとは思うが、攻め合いとなったジュビロ戦などはカップヌードルのCMの原始人の戦争でも見てるようで、個々のテクニカルなレベルの高さにもかかわらず途中で思いっきり飽きてしまった。
このどれくらいがシステム的な要因によるのかはよく分からない。つまり桜井が必死の形相で適応の努力をしているあの容赦無く速い攻撃のテンポは確信的なもので、フォーメーションの特性から受動的に導かれるようなものではない。単純にタメるタイプの選手を中盤から前に配していないというのも大きいだろう。せめてポスト役のエムボマくらいそういうプレーをしても良さそうなものだが、技術的な高さからは意外なようだが事実上そういう引き出しはエムボマは持っていない。ジュビロ戦で見せたDFを背負ってのリフティング、あれは余興でも余裕でもなくて、エムボマなりの精一杯の時間稼ぎのプレーなのだと思う。
まあ僕の好みなんてのはどうでもいいようなものだが、とにかく残留が目標では勿体無さ過ぎる戦力を抱えるヴェルディとしては、優勝どうこうというレベルにおいていずれこのことは一つの問題・限界となって現われてくる可能性はあると思う。
・・・・とりあえずこんなところで。
まずプレスから始まるという約束事がはっきりしているように見えるという意味のことを前に書いたが、その後の観察を元に言いかえると「始まりだけはプレスである」というちょっと違ったニュアンスのものになりそうだ。つまり確かに前からは追い込む、でもそこを抜けられた後は全くと言っていいほど仕掛けるディフェンスはせず、中盤の選手たちはボール保持者に一定の距離を保ってジリジリ下がってボール奪取の機会を窺う。ラインは違うがちょうど初期のトルシエフラット3のように。
引いて守って搦めとるようなやり方の可能な状況、及びある程度相手が個人個人のアイデアで突っ込んできてくれる(今のところの典型ではセレッソ)場合はこのやり方で十分守れたが、逆に大量点を狙って前がかりになり、シンプルでシステマティックな高速パス回しで迫るジュビロを相手にした時は恐ろしいまでのノーガード状況を招いてしまった。いや、ホント恐ろしかった(笑)
前がかりのリスクは覚悟の上だったようだし、そうそうジュビロレベルの攻撃をして来る相手もいないだろうが、今後共似たような状況は予想される。ちなみにトルシエジャパンの場合は状況によっては誰かが飛び出して捕まえに行く&誰か一人が余るといういわゆる「ラインブレイク」を適当に織り交ぜることによってリスクを減らしたわけだが・・・・。ジュビロ戦でも多少なりとも安心感があったのは、成り行きで柳沢あたりが単独でボール保持者にまとわりついて攻撃を遅らせた時であった。ラインでやるにしても何らかディレイが効いていれば随分違うのだろうけど。そのまんまのスピードで下がってこられると辛い。
3.”タメ”の問題
よくプレミアは攻守の切り替えが激しくてスピーディーでダイナミックなリーグであるという。僕にはそれは単に「一本調子で退屈」と映ってしまうのだが、それはともかくそうしたプレミアの特徴の大きな原因として挙げられるのがフラットな中盤の宿命である。詳しくはここらへん()を参考にしてもらいたいが、簡単に言うとラインが一つだからリズムも一つというわけ。
現象としてはオジー・ヴェルディにも似たような傾向が見られる。とにかく速い、かつテンポが一定。田沼の濁りの話ではないがある程度は慣れの問題なのだろうとは思うが、攻め合いとなったジュビロ戦などはカップヌードルのCMの原始人の戦争でも見てるようで、個々のテクニカルなレベルの高さにもかかわらず途中で思いっきり飽きてしまった。
このどれくらいがシステム的な要因によるのかはよく分からない。つまり桜井が必死の形相で適応の努力をしているあの容赦無く速い攻撃のテンポは確信的なもので、フォーメーションの特性から受動的に導かれるようなものではない。単純にタメるタイプの選手を中盤から前に配していないというのも大きいだろう。せめてポスト役のエムボマくらいそういうプレーをしても良さそうなものだが、技術的な高さからは意外なようだが事実上そういう引き出しはエムボマは持っていない。ジュビロ戦で見せたDFを背負ってのリフティング、あれは余興でも余裕でもなくて、エムボマなりの精一杯の時間稼ぎのプレーなのだと思う。
まあ僕の好みなんてのはどうでもいいようなものだが、とにかく残留が目標では勿体無さ過ぎる戦力を抱えるヴェルディとしては、優勝どうこうというレベルにおいていずれこのことは一つの問題・限界となって現われてくる可能性はあると思う。
・・・・とりあえずこんなところで。
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