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Mリーグ2022-23反省会 ~僕を裏切っていった女たち
2023年05月24日 (水) | 編集 |
渋谷ABEMASの初優勝で幕を閉じた5年目のMリーグ
僕の推し自体は別のチームでしたが、一方で一番麻雀的に好きな/尊敬しているチームはABEMASだったりするので、それはそれで喜ばしいです。妥当でもありますし。妥当過ぎて"応援"するような対象ではあんまり無いんですけど(笑)。普通に行けば勝つだろうという、実力のチームだと思うので。
とにかく4人とも揃って隙が無くて、年齢背景バラバラなりにそれぞれに"成熟"した麻雀を打つと思いますし、さりとて単に無難という訳ではなく個性化もしていて見所があって、誰が出てもABEMASの出場試合は退屈するということが無い。
比べると(あくまで比べるとですけど)その他のチームには一人二人はあんまり認めてない選手がいたり、露骨に成績の上がらない選手がいたりします。ABEMASに次ぐ"粒の揃った"チームは今年はパイレーツだったかなと思うんですが、ちょっと色々と恵まれなくて、セミファイナルで敗退となりました。
・・・ちなみに僕の"応援"チームはKONAMI麻雀格闘倶楽部で、最終的にも準優勝ですし勿論実力が無い訳ではないんですけど、挙げた2チームなどに比べるとどちらかというと危うさや可愛げがあって、それが応援ポイントというチーム。(笑)
と、(Mリーグの)ヘビーユーザー以外には通じそうもない、雑な総括はこれくらいにしてと。

今年のテーマは"僕を裏切っていった女たち"
要は今季のMリーグで、僕の予想を大きく上回るような活躍や成長・変化を見せた女流プロたちについて、舐めてましたどうもすみませんという、"反省会"です。(笑)
まあ何というか、手前味噌気味な言い方にはなりますが、人生でここまで予想外のものばかりを見せられた経験は、ジャンルを問わず記憶に無いです。どうも人間の成長力というものを舐めていたらしいと言うべきか、それとも俺は"女"が全く分かっていないらしい(笑)と言うべきか。


ともかくでは成績下位チームから順番に。

・東城りおプロ(セガサミーフェニックス)
・二階堂瑠美プロ(EX風林火山)

昨年度、2021-22シーズンに同時に加入した二人ですが。
そのニュースを聞いた時は、正直「何で?」と思いました。
他にもっと実力や魅力のあるプロは女流にもいくらでもいるだろう、Mリーグが興行である以上人気や知名度をある程度重視するのは仕方が無いとしても、この人選はいくら何でもブランド価値を下げ過ぎではないかと。
同様に怒っている、茶番だと毒づいている人は当時結構ネット上でも見られて(参考)、それらを引いてのブログ記事を書く寸前まで行ったんですが結局書かないで、まあ良かったなと今は思いますが。
具体的にまず東城プロは確かに放送対局の常連で、単体で水着DVD



なども出している人気美人雀士ではあるんですが、はっきり言ってそれありきの人で、麻雀的に何か特筆するようなものを持っている人には見えませんでした。一応"強気"という売りにはなっていましたが、それは女流でよくある"細かいことが苦手"ゆえの開き直り的なものでもあって、しかもそこまで発動率も高くなく、同じ売りの高宮プロや岡田プロの露骨に下位互換という感じ("グラビア"的にもそうですけど(笑))。はっきり言えば、個人的に最も退屈な女流雀士の1人でさえありました。
一応直前の2021年初頭に「夕刊フジ杯麻雀女王決定戦」(の個人戦)というそれなりに知られた放送対局タイトルを獲得はしていたのでそれきっかけではあるんでしょうが、それも"正当性"というより何とかしてアイドル雀士をねじ込みたい主催者側の"口実"に使われたという、むしろそういう印象でした。
そして実際に加入初年度2021-22シーズンでのパフォーマンスも、まあ予想通りというか縮こまってこそいなかったものの、なんか大人の試合に子供が一人紛れ込んでるようなそんな印象のもので。
一方の二階堂瑠美プロは、妹の亜樹プロと共に"女流"という業界自体を切り開いて来た功労者であって、"知名度優先"とはいってもさすがに東城プロと同列に並べるのは失礼な存在ではあります。ただキャリアが長い分、色々と"落ち着いて"しまった人ではあって、女だてらに職人的な渋くて緻密な打ち筋で女流の枠を越えた尊敬を集め、掛け値なしにトッププレイヤーである亜樹プロに対し、"三色好きの華やかな手役派"というキャラ自体は確立しているものの、逆に言えばそれだけの人でシリアスな戦闘力では妹より一枚も二枚も落ちるという印象が拭えず、今更成長も望み薄な分、期待感では若手以下で、かなりがっかり感のある"新加入"選手に思えました。とりわけ僕が嫌だったのがその加入先が妹のいるEX風林火山だったことで、二階堂"姉妹"の看板はそこらの花麻雀ならいい引きになりますが、究極の真剣勝負のMリーグではむしろ"不謹慎"な雑音にしか思えず、並べられては今更セット売りされては亜樹プロだって不愉快だろう、口には出さずとも内心ではと。勿論そんな理由で貴重な"枠"を奪われた(としたら)、他の実力者プロたちもと。
そして瑠美プロもまた、初年度の戦いは概ね予想された通りであり、さすがに"花麻雀"仕様は抑制してリアリズム志向で打とうとした、その努力自体は理解出来ましたがさりとてそこから何か個性や強みを発揮するには至らず、若くも強くもない平凡なベテラン女流雀士が何となくそこにいるだけの、そんな1年だったと思います。風林火山の渋めのチームカラーも、いかにも似合ってなかったですし。

そして二年目。"コネ入社"組2人の今年はどうかなと冷笑的に開幕を迎えた僕を待っていたものは・・・
まず東城プロ。元気でした。元気どころの騒ぎじゃありませんでした。大暴れ。高宮まりの・・・上位互換?(高宮プロ自体の変貌は後で書きます)
早くから"バーサーカー"(ベルセルク)の二つ名を持つ高宮プロは、"大胆"と言われることが多いですが実際は人一倍素朴誠実な性格で、"暴れる"というよりも"決死"の覚悟で捨て身の一点突破を愚直にかけ続けるそれが定期的に思わぬ結果を生むというそういうタイプ。何なら額には日の丸の鉢巻きでも巻いてそうな(笑)そういうイメージで(僕は笑)、重いというか湿度が高いというか、"アイドル"雀士の代表ではありますが正直決して"明るい"雀風ではないと思います。
ところが東城プロは、軽いんですよね。ぴょんぴょん跳ね回ってブンブン振り回す(笑)。こちらは"大胆"というより無執着かな?そういう軽さ、明るさ。性格の違いはあるので個性の違いは個性の違いでいいんですが、問題はそれが二人の共通の特徴であるある種の"素人"打ちの、「効果」に与える影響。女流どうしならいざ知らず、男子も含めた名手の集まるMリーグの中では時折爆発はするものの基本的には流れについて行くのが精一杯(だった)の高宮プロに対して、東城プロの明るい"素人"打ちは、"玄人"たちのペースを根本的に乱し、先の見えない恐怖の戦い(東城プロにとっては遊び場?笑)に誘うことしばしば。"素人"打ちというと馬鹿にしているようですが、ゲーム構造的にランダム要素の多い麻雀にはどこまで行ってもそういう打ち方の存在出来る余地があり、そうでない計算可能な部分の精度を高める努力を日々"プロ"たちが行う一方で、実は「棒テン即リー全ツッパ」が結局最強であり、素直に運を掴んた人が勝つのが競技の本質なのではないかという疑い、実際は心の底ではみな"確信"しているのではないかとも思いますが(笑)それを言ってはおしまいなので言わない(笑)、とにかくそういう競技に見える面がある訳ですよね。
ただじゃあみんな素人打ちすればいいかというとそれは色々知った後には実際は難しい、ビギナーズラックはビギナーにしか使えないと、これは麻雀に限らず色んなジャンルで言えることだと思います。でもそれに近いことをプロ歴10年になんなんとする東城プロはやってしまう。やれてしまう。特に2022-23シーズンにおいては"コンスタント"と言っていいくらいの頻度で。そうしてついにシーズン通したMVPを現実的に視野に入れるところまでのし上がり、俄かに"確実"な結果を期待されるようになったこともあるでしょう最後は息切れしましたが、とにかく最高峰の舞台での予想だにしなかった"素人"打ちの限界突破の姿を見せてくれました。
正直滅茶苦茶ファンになりましたね。滅茶苦茶応援してました。加入前の低評価も開幕前のせせら笑いもどこへやら(笑)。自分でもびっくり。"評価"が上がったというよりも見方が変わった、見えていたもののポテンシャルを見誤っていたことを認めたという感じですが。・・・実は初年度の後半にも、既に"変化"の予兆は感じていなくはなかったんですけどね。象徴的には繰り返される髪色の大胆な変化っぷりに。

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今時髪色を変えたりチームカラーに染めるなんてのはよくあることではあるんですけど、東城さんのそれは一瞬現実感を見失うレベルの何か規格外の吹っ切れ方で、"嫌い"な筈なのに(笑)毎回つい笑ってしまって。相変わらず打ち方は素人臭くはあるけれど、そういう自分を受け入れて思い切り"遊ぶ"ことに、どうも覚悟を決めたらしいなというそのこと自体は感じてはいました。(翌年のその"成果"については全く予想外でしたが)
なぜ東城さんがそういう心境に至れたかについては・・・長くなりそうなので他の人の件ともまとめて別の機会に。

とりあえず次に二階堂瑠美プロの二年目に話を移すと、こちらも初年度に比べれば確実な進歩を見せて、お荷物感の否めなかった前年から一転風林火山の確実な戦力/ポイントゲッターとしてコンスタントに機能して、やや不調だった妹の成績も大きく上回ることに成功しました。打ち方としてはそこまで何かが目覚ましく変わったという感じはしませんが、"花麻雀"モードから"シリアス"モードへの転換が、2年かかって完了したという、そういう印象です。
結局"求め"られてなかったという面はあると思うんですよね、"女流"であることそのパイオニアであるという以上のことが、M以前の放送対局においては。なまじパイオニアであるゆえにというか。
ぶっちゃけそれで食えたでしょうし、求道者風味の生真面目な妹(彼女は彼女で話すととても面白い人ではありますが)に比べてサービス精神の豊富な陽性の性格もあって、ある種の"タレント"としての表現に収まり切っていた部分が。僕もその範囲でしか判断していなかったきらいがありましたが、今季は意外な巧みさやむしろ"腹芸"に近いもの、いい意味での"ベテラン"の底力を随所に感じることが出来ました。やはり場の要請に従って発揮される/引き出される能力は変わるんだな、簡単に見切ってはいけないなと、反省させられた次第。実は本人にとっても"新しい自分"であった可能性は無くは無いのかなと思いますが、それについては自団体での(放送されない)日々の麻雀を知らないので、本人に確認してみないと何とも言えませんが。


瑞原明奈プロ(U-NEXTパイレーツ)

前年21-22シーズンの堂々たるMVP選手。
ではあるんですが、正直何が/なぜ強いのか僕にはどうしても分からなかったんですよね。壮大なま〇゛れ、と言いたくなる時もありましたが、いくらランダム要素の強い麻雀でもトップリーグの1年通しての結果にそんな馬鹿なとは思いますし、何とか言わずに我慢みたいなそんな日々。(笑)
そして今年も強かった瑞原プロ。むしろ益々というか余裕を持ってというか。その"秘密"の核心については相変わらず僕は分からない、仮説の一つも立てられない感じなんですけど、とりあえず受け入れはしました。やけになって諦めた訳ではありません(笑)。ちゃんと認めてます。ただ分からないだけで(笑)。ある意味Mリーグ32選手中、最も難解な選手。(僕には)
印象的に一言で言えば、究極の優等生という感じではありますけどね。地頭はしっかりしていて詰められる理についての追求・研鑽は怠りなく、ただ同じ女流のトッププロの中でも亜樹プロ的な"求道"感や魚谷プロ的な鋭敏なスタイル意識は無く、むしろ"常識"の範囲である種"事務"的にそれらを扱ってる感じ。その一方で、だからこそなのかもしれませんがここぞという時に意外に大胆というか我儘(笑)というか、根拠のよく分からないと言えば分からない意志のはっきりした選択をし、それが高い確率で成功し続けているそういう印象のここ2年間。正直結果が出ているから注目しているだけで、それ以前の2年間はほとんど積極的な関心を持ってはいませんでした。今は逆にその"無個性"ぶりが不気味に見えてはいる訳ですが。
どうなんでしょうね、特にインタビューとかを聞いていると、品のいい真面目なお嬢さん(既婚子持ち)ではあるんですけど意外と放胆というか呑気というか、状況関係無くいつもやけにリラックスしている

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という(笑)印象の人で、ある意味東城プロに似た無執着なところはあるのかなと。ただ基礎の強さは東城プロを大きく上回るというかアイデンティティの"入口"が違うというか、無執着は"プラスアルファ"として発揮しているので気付かれ難い。"気配"抜きに突如爆発する厄介さというか。そこで引き寄せた運に、今度は理の強さを活かして確実に効率的に乗っかって最終的に手が付けられなくなる。
・・・僕が描写出来るのはこれくらいですけど。
いかにもワセジョ(?)らしい、美人だけど女感はあんまり無く(笑)、まあなんかスペック相応に真っすぐ育ったんだろうなという感じの人。国際教養学部、理系ですらないのか秀才ではあっても、ほんと背景ストーリーを付け難い感じの人。それゆえのニュートラル?ニュートラルゆえの無限成長力?
来季こそは、もう少し正体に迫りたいものだと思っています。(笑)


高宮まりプロ(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
そして今季最も僕を驚かせた、見なかったことにしたいレベルで(笑)世界観を揺るがしてくれたのがこの人。
過去にも何回か書いてますし今回の東城プロの所でも書きましたが、基本的には知性派でも技巧派でもなく、無心な押しの強さで定期的に爆発はするものの(女流)"トッププロ"と呼ぶには瑠美プロに比べてもだいぶ物足りなく、初年度から参加しているMリーグでも2年目以外の3シーズンは200越えの大量マイナスが通常運転になっている感のあった人。
2022年の有名タイトル戦最強戦に臨む際のインタビューでも"理を強くしたい"と語ってはいました

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が、正直またかという感じで僕は本気にしていませんでした。
というのも再放送含めて2013年の放送対局デビュー以来、各年相当数の対局をこの人に関しては見まくって来ましたが、定期的に"理を強く""上手く"なるという方向でのモデルチェンジを図ってはかえって弱くなってうやむやになるということを繰り返していたからです。無理しない方がいいよ、むしろ自分の資質持てる材料の運用の方、客観視俯瞰割り切りの方に思考のリソースを割いた方がいいよ、手本は黒沢プロ(面前全振りのツモ麻雀)や日向プロ(攻守完全分断により思考リソースを節約した器用に不器用な麻雀)であって間違っても亜樹プロや魚谷プロではないよ・・・と、今季に入っても成績が上がり始めるぎりぎりまでは、思っていました。まあこれは割と僕の思考の癖でもあって、成算の見えづらい、ただの自己否定に繋がる可能性の方が高そうな闇雲な向上心やあれもやりますこれもやりますよりも、持っているものの有効活用への集中を勧めることの方が、サッカーチームなどに対しても多いですね。(笑)
高宮さんの場合は正味地頭的に難しくも見えましたし、性格的にも(柔軟な打ち方が)向いていると思えなかったですし、勿論過去の"失敗"の歴史もあり、本当にやめた方がいいと思っていました。実際に始まった2022年のMリーグでも、考え過ぎいじくり過ぎでいらいらする、勝ち負けを拙速に求めるのは控えるにしても、軸が無くなって何の魅力も無い、あらゆる意味で東城プロに完敗じゃんと、そういう感じで見ていました。
それが・・・いつ頃からですかね、変わり始めたのは。東城プロ辺りに比べてもそこまでの絶好調期があったわけではないので特定はしづらいんですが、


このツイートが12/23。実際にはその少し前から、高宮さんの"変化"は感じていた筈。


その2か月前の10/20最後のネガティブコメント。ここからの2か月の間に、評価の変化が起きていたようですね。

最終順位は8位で、前2年の共に25位から大幅アップ。ただ〟"躍進"した"勝ち"まくったというよりも、しぶとかった安定していた、抜け目なかったという、およそ今まで高宮さんに対して抱くことの無かった感想が、メインの内容。
別な言い方をするならば悪い/情けない印象を受ける負けがほぼ無く、逆に必ずしも一発逆転を狙っていた訳ではないのにするべきことをした結果望外に飛び込んで来た逆転勝利みたいなケースの印象が強いですね。
この"狙って"ないというのが、ある意味高宮さんの本質的な変化を表しているとも思えて。

理想状態を設定して(狙って)の自分本位の一本道を押し通してコンスタントに結果を出すのはそれこそ黒沢咲プロ級の怪物でないとトップレベルでは難しく、高宮プロレベルのそれだと女流どうしの対戦でも上位相手だと簡単に"狙い"を邪魔されて外されて不発に終わるのがむしろ常態。
刻々変わる状況に敏感に繊細にまずは対応しながら隙を見て余白を見て小刻みに役を積み上げ得点を積み上げ、結果風向きが良ければ相手が手ぬるければそこで高打点を上がったり爆発したりはするけれどそれ自体には頼らないというのが、圧倒的多数の"強い"人の"普通の"打ち方だと思います。
その"普通の"強い人のスタイルに、カテゴリーに、モデルチェンジの結果ほぼほぼ仲間入りすることに成功したのが、今季の高宮さんかなと。高宮さんには最も遠い、見えてはいるけれど実際には通れない道だろうと領域だろうと、僕が思っていたものですが。
いや、参りました。こんなレベルで予想を外されたことは、自分的にちょっとなかなか記憶にありません。"成長"も"変化"も"予想以上"も、人生には人間には付き物ではありますが、"本質"に見えたものが大きく裏切られると、事態は深刻です(笑)。これから何を頼りに僕は生きて行けばいいんでしょう。責任取って下さい高宮さん。(笑)
チェンジだけなら出来るとしても、それでちゃんと強くなってますからね、"持ち味を失う"のではなく。
ちなみに最高打点すら僅かながら上がっている。平均打点が上がっているのは手堅くなって参加回数が減ったせいの可能性もありますが、とにかく上がってはいる。決して"爆発力"が落ちている訳ではない。
あえて言えば上で言った"湿度が高くて決して明るい雀風ではない"という印象自体は変わっていないので、変わっていないところもあるとは言えますが、逆にそこが問題かもなと。・・・つまりその"暗さ"と今季の"抜け目ない"新スタイルには関連があって、むしろこちらが"本質"であり今までが間違っていたのかもなと。ようやく"本質"を実現する為の技術的準備が、整ったのが今季という。
これは本当にまだ仮説中の仮説であって、本気で思っているのかどうか聞かれても答えられません。(笑)

いやあ、でも見た目男好き満点のゴージャス美女でありながら、性別問わず全方位的に好かれるお人好し女神である高宮さんの"本質"も、嘘だとは思えないけどな。だからこその"無心"打ちだった筈。それが嘘なら悲しいよ。(笑)

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新年明けましての"うさぎ"年ヘアーを撫でて照れる高宮さん。やっぱり可愛い。(笑)
来季も頑張って、僕ももっと理解出来るよう、頑張ります。(笑)


伊達朱里紗プロ(KONAMI麻雀格闘倶楽部)

そしてチームメイトの伊達プロ。言うまでも無く、今季のMVPタイトル獲得者。
初年度の昨季の時点で既に大幅に業界予想越えの驚愕の個人4位の活躍を見せた"新人"プロでしたが、明けての今季はそこから落ち着くどころか更に成績をアップさせての早々の"てっぺん"獲得。成績だけだと最早言葉も無い感じですけど。
ところが本人はあんまりぴんと来ていないというか、表彰式でも不本意な麻雀が多かったと"謙遜"の範疇ではないトーンで語り、実際のところ僕が"瑞原プロの強さが分からない"とぼやくレベルではない広範囲の戸惑いを、恐らく業界の人たちも感じてるように思います。
代表的には今季のいつかのMリーグの解説での朝倉康心プロ。データで見るとあらゆる数値が平凡で、とてもこの成績の選手のものとは思えないと。要は"勝負所"で勝っているということなんだろうとまとめてましたが。
僕の印象もそれに近くて、なるほどなと思いました。何というか、"ポイント"しかないような麻雀なんですよね。"その場限り"を上手く繋げて、結果帳尻を合わせてるというか。"好調"とか"不調"とかは特に無く、その時出た結果に併せてその都度チューニングも戦略も変えながら、その日その日を凌いでる感じ。そんなんで1年もつのかという感じがしますが、結果もってるんですよね。しかしそれで本人がどうだやったったなのかというとそれも違うようなので、言ってみれば"迷い"続けながら最高成績を出してしまったような形。他のプロの立場は?という。(笑)
余り説明にはならないとは思いますが、やはり"新世代"ではあるんだろうと思います。ポストデジタルというか。
デジタルというのは目に見える数学的論理や確率に基づいてトータルの打ち方を平均的に安定させるシステムですが、伊達さんの場合はそういう基礎は踏まえつつも"システム"自体がその都度変わってしまうので、そういうことでもない。"勝負所"などという、アナログな概念も入って来ている訳ですし。
ではアナログなのかというと上で"好調"や"不調"という概念が無いと言ったように、それもまた違う。
まあ"デジタル"は純血主義原理主義なので、少しでもアナログを入れるとデジタルではなくなるという意味では、アナログなんでしょうけど、二分法で言えば。ただその二分法に意味があるのか、伊達さんの場合。
何というか、アナログ・デジタル含めて麻雀の歴史自体から一定の距離を取り、そこに投げ込まれている自分からも常に一定の距離を取り、ある種ロボットのように"操作"対象としながらああでもないこうでもないと、研究・実験を繰り返しているという印象の人。それも科学的技術的思考を更に越えて、"麻雀"て実在するのか?という哲学的思考(笑)にまで時に触手の先が届きながらの。(笑)
ほんとロボット的ではあって、序盤とか本当に何にも考えてないように見えることがありますね。やってみて何かの結果が出て、そこで初めてそれを"初期条件"として必要な演算を始めるという。"様子見"自体はどんな雀士でもするでしょうが、その"空白"の深さが尋常ではない。
今後伊達朱里紗博士の研究(笑)は、どのような方向に向いてどのような成果を出すのか。どうも余り"言語化"に興味の無い行動派のようなので、こちらはこちらで頑張って汲み取らないといけないというか、あるいは多井プロあたりに補わせると面白そうだなと思ったりしますが。麻雀に向ける視線の根本性という意味では、同レベルのものを感じなくはないです。麻雀に"勝つ"為に研究しているというよりも、麻雀自体、麻雀と言われる"現象"そのものを研究しているという感じ。(まあ直接的には勝つ為ではあるんですけど(笑))
その恐らく研究の"とば口"あたりで、既に形の上では頂点を極めてしまったことが、何を意味するのかどのように影響するのかという。正直初年度の結果すらも、重荷になるのではないかと心配したくらいなので。二年目の結果を見ればそれはとりあえず杞憂であり、一方で更なる"心配"の種でもあり。

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"新世代"ということで、麻雀界の藤井聡太になる?
なんかそういうことでもないような気はしますが(笑)、でも今季の瑞原さんを見ても連続MVPくらいなら、可能性は無くもないのかなと。一方で迷いの中に沈む可能性は・・・これも無くはないでしょうが、"変える"ことに躊躇が無い性質上、少なくとも"その場"の勝利はある程度は拾いそう。
今季後半は守り過ぎ降り過ぎを反省する機会が多かった気がしますが、それは"研究"の一環なのかそれともチーム戦ならではの気遣いの結果なのか。ロボットなのか人間なのか。(笑)
伊達朱里紗の明日はどっちだ。(笑)


東城プロのところで漏らしてしまったようにまだ書きたいことは若干あるんですが、だいぶ書いてしまったので今日はここまで。


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テーマ:麻雀
ジャンル:ギャンブル
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