ヴェルディ、代表、グラドル、漫画、アニメ、等
『はるか17』その後
2007年02月21日 (水) | 編集 |
はるか17 (Volume13) はるか17 (Volume13)
山崎 さやか (2006/10/23)
講談社

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はるか17 (Volume14) / 山崎 さやか  はるか17 15 (15) / 山崎 さやか


連載開始間も無くにかなり辛めの論評を書いてしまって、それが微妙に引っかかっていた作品。昨日(今朝?)のBS2『マンガノゲンバ』で取り上げられたのを機会に、フォローなんぞを。

まず作者の口から明らかになった作品の素性ですが、

・見込み通りだった点

作者はあまり時代感覚が鋭い方ではなく、(例えば)この今もって野暮ったく見える絵柄をデビュー前に「古い」と評されて、真剣にショックを受けたりしていたとのこと。
喋ってる様子を見ても相当世間知らずというか、思い込みのみで生きているタイプの人に見える。良くも悪くも。

・見込み違いだった点

企画自体は押し着せではなく、むしろ作者の宿願的なテーマだったらしい。
・・・・まあ”アイドルもの”というより”女優もの”というくくりみたいですけどね。
そういう意味ではアイドルビジネス/芸能界に対する態度はやはり微妙なのかも。


さて現在の僕にとってのこの作品ですが、相変わらず別に好きな作品というわけではないです。モーニングの1順目ではまず読まないですし。
特に電車など、他人の視線があるところでは恥ずかしくて読めません。(笑)

でも”嫌い”ということは全然無いですね。上のような事情を知るまでもなく、作者なりに心から描きたいことがあって描いているというのはじきに気が付きましたし、「業界」とか「現代」とかいう付加価値的なもの周辺的なものは置いておいて、昔ながらの根性青春ものとして読めば、ケレンがなくて力強い、いい作品だと思います。
コケの一念にやられたというか、同じくモーニングの”恥ずかしい系”かわすみひろし『プラチナ』同様、純な人には勝てないなというか。(笑)

相変わらず正視に耐えない野暮ったい描写は満載で、はるか以下ヒロイン系も全く萌えないんですが、一方で最近出て来た女プロデューサー(の太腿)とかあるいはいつかのAVに堕とされるアイドルとか枕営業するコのエピソードとか、ダークな方では変に濃厚に”女”を感じさせられてドキッとすることもある。
まあ何というか”鋭”くない、ドジでノロマな亀・・・は言い過ぎとして、「普通」で「平凡」だからこそ掴める『リアリティ』があるんだなというそういう感じ。それゆえの迫力。

恐らく僕が思う以上に、そこらのOLさんとかからは支持・共感を得るんじゃないかなという。(まああんまり『モーニング』を読んでるOLさんはいないでしょうが。)


ただ今は無我夢中だからいいですが、これで変に自信つけたりすると弘兼憲史のヨメみたいになりそうなところも少し。”リアル”を越えて”俗悪”の域に。連載初期は実際そういうところがありましたし。
まあ戦略的なところはほとんどないし、キャラが違いますけどね。時代とか気にせず、今のように心のままに描いていけば、案外長生きする人なんじゃないのかなという。

・・・・フォロー、になりましたかね。(笑)
でも実際こうして本誌連載を獲得して続けているというのは、それ自体大変なことですよね、最近つくづく思いますが。「センス」とか「才能」とか、しょせん屁のつっぱり。
出来ればもう少し、そうした”屁”でつっぱれる業界であって欲しいと思うんですが。なかなか。気が付くとむしろ”はるか”みたいな人が残っている、この業界でも。(ああ、でもはるかは「才能がある人」として描かれてるのか。どうしても見えない。)


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