ヴェルディ、代表、グラドル、漫画、アニメ、等
今号のモーニング2(’07.8.9)
2007年08月09日 (木) | 編集 |
morning2_05

オフィシャル

毎回新作、新連載が加わるたびに、「編集長が個人的嗜好で選んでいる」という話が納得出来ます。雰囲気ほとんど”アンソロジー”ですよねえ。悪くはないけどちょっと引きかけているというか、勝手にどうぞという感じはやはり少し。
具体的には「買ったからにはなるべく全部読む」という他の雑誌なら沸く義務感というか緊張感が、ほとんど解けてしまいました。『商品』という感じがあまりしないんですよね。

”男だてらのフェミニン”という意味では大きく言えば似た資質は感じるんですが、僕に選ばせたらもう少し、いやだいぶ中道寄りというか、見かけの(いい意味での)猥雑感みたいなものは確保されるんじゃないかなと思いますが。(”みどりのろうごく”的に?)
”基準”と”嗜好”は違うというか、仮に嗜好でもそれを露骨に感じさせない努力は商品としては意外と必要なんだなということを、具体的に確認させてくれた雑誌。

勿論いくつかの素晴らしい作品を読む機会を与えてくれたことには、多いに感謝していますが。
ただちょっと、とりあえず表紙は割りとうんざり。ここまで統一感なくていい。


『世界の終わりの魔法使い』

いかにも『モーニング2』な絵のタッチ(笑)に一瞬またかと思いましたが、あれ?面白い、というか意外と健全。”少年漫画”というか。(笑)
不良系第一王子、弟クン系第二王子、路地裏系チビネズミ娘それぞれのタイプのかわいさ/萌えが、鼻につかない程度の溺れ具合でうまく収まっていると思います。
てっきり第二王子が悪魔の彗星で覚醒するものだとばかり思ってましたが、直の新キャラでしたか。溺れ過ぎないように、第二王子の「恋」がウザくならないように望みます。魔女の笑顔はちょっと類型的で、嫌な予感もするんですが。あと「世界の終わり」が、あまり恋の”背景”になり切らないように。

『BEATTITUDE』

四畳半な感じに慣れて来て、楽しくなってきました。ウジウジもアナクロも、狙いというよりは天然なのがこの作者のいいところというか、確保されているラインだと思います。
ついでにいうと同性愛的ユニセックス的なのも天然で、またウジウジしつつも意外と人物の体の線がシャープだったり小尻だったりするのも、この人の基本的なフットワークに信頼感を感じるところ。
天然なりに、あんまりメリハリの利いた展開とかは期待しちゃいけないんだと思いますけどね。

『ファンタジウム』

無視してるわけにもいかないので書きますが、今だどう論じていいのかよく分かりません。日本橋ヨヲコさんなんかは割りと分かり易く心理学者体質というか、僕と似たところもあってポイントを見つけ易いんですが、この人は浮かんで来る切り口切り口、どれも合ってるようで違う、言い過ぎて作品の味を損ねている気がして、うまくまとまりません。過去作も読んでみようと思っていますが。
とにかくそれくらい、興味を覚えている、感銘を受けている作品。日本橋さんともども、いつかまとめて論じたいと思っていますが。
今回は今までは基本的に対立はありつつも「いい人」「善意」だけで構成されていたのが、初めて下司野郎も登場して来たある意味新展開の回。とはいえそれも大人限定なんですよね。いじめっ子も「悪意」というほどの描かれ方はしていない。「人のせいにしない」「人を裁かない」というこの人の基本がさせている手加減でしょうが。下司野郎も結局許しちゃうのかなあ。

『授業』

あれ、面白いぞ。どこが「ロリコン漫画」なんだとは思いますが。(笑)
(これまでの作品の)「SF」と「シュール」には、ジャンル的に近親性があるんだよなということを、再確認させる作品。キューブリックが優れたSF監督である理由というか。
大人に毒されて馬鹿になる前だったら、子供の死に対する態度って意外とこんなもんかもなという気もしますね。

『変ゼミ』

「共依存」の描き方は、悪くはないですがこの人ならもっと鮮やかに、説得力・インパクトを持って描けたんじゃないかという気もします。どうやるのかは僕も知りません。(笑)
・・・・明るく描く、かな。とりあえず。
コムギ先輩はいいように見た場合の僕の姿です。あんなにかっこよくはないですが、その分あそこまで本格的変態ではありません。キミならどっちをとる?(あ、とらない。そう。)

『荒呼吸』

「2回目からはただの迷惑」に吹きました。
経験ないですが僕も割りとこのテの現象はすぐ慣れる、または飽きる自信があります。ていうか心理的垣根が低過ぎて、起きてても適当に通常の現象と了解している可能性も。好き嫌いは激しいですが、基本的に何でもすぐ受け入れる人です。でもってすぐ通り抜ける。(笑)
松本英子さんの「理論」は体感的限定的、必要十分的で説得力ありますね。この範囲では正しい。「正しさ」というのはなるべくこういう風に求められるべきだと思いますが、人々の忍耐力の限界や欲しがりーがそれを許さない。すぐに唯一絶対神を呼ぶな鬱陶しい。出番まで寝てろ、あんたは。


その他
『前夜祭』  普通。ほんとにこっから百合?うーむ。
『聖おにいさん』  ”ネタ”ごとに当たったり外れたり。基本的にはわざとらしいと思います。
『不思議な少年』  世界を壊そうとしているらしいがうまく着地できるか。
『群青』  技術が足りない分、疲れる。風通しが悪い。
『小田原小鳩』  陳腐。しかし”共感”を呼ぶだろうことが憂鬱。悩みの縮小再生産。
『アースカイザー』  凡庸。「こんなもんでいいだろう」と舐めて描いている感じが。

未読
『Danza』  始まる前に終わってる。無理。
『×天』  絵に落ち着きが無さ過ぎる。
『サイバー越中』  読みかけたけど放棄。汚いだけ。『アースカイザー』同様、(”ナンセンス”という)ジャンルに甘えてると思う。


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