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『ヒロイック・エイジ』まとめ
2007年10月04日 (木) | 編集 |
ちなみにスカパーch.729AT−Xで10/14から再放送が始まるようです。
第1話だけなら10/20の無料放送でも見れます。
・・・・という告知を兼ねて、前回の最後にバタバタと書いてしまったことを加筆修正。

ヒロイック・エイジ V ヒロイック・エイジ V
矢崎広、石川由依 他 (2007/11/07)
KINGRECORDS.CO.,LTD(K)(D)

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承前
非常に神話的・神秘主義的でもあり、同時にある意味では(宇宙規模の)生態系の客観的観察者としての、個体の生死の意味を極小化する科学的な視線でもあり。
そうしたものがこの作品で十分に展開・説明されているかというと必ずしもそうではなく、取っ散らかってはいませんが、どちらかというと「閉じることを前提に少しだけ広げられた大風呂敷」みたいな、割りとちんまりした印象。

こうしたコンセプトが直接問題になるのは結構終盤になってからですし、どちらかというと人物や作品世界に満ちている、いずれそうしたものも予感させる運命論的神話的なムード、感情そのものが「内容」という感じ。


基本的な作者の沖方丁さんという人は単なるアニメ脚本家という以上の(SF)「作家」らしいですが、恐らくそれほど綿密な理論的な背景を作って書いたというよりは、多分に直観的感性的なものなのではないかと、やはり思います。

”10歳〜14歳までネパール”だって。なんか分かるな。(笑)
非常に内向的な世界ですね。物質であるよりも意味と感情の集積である宇宙。ここは”黄金の種族”の内面世界か意識の古層か。あまり『SF』とは考えない方がいいかもしれません。特に宇宙の物理的な広さがほとんど感じられないのは多少問題か。

しかし美しい。そして僕の琴線に触れる(笑)。おお同好の士よ。我が呼びかけに応えよ。
ラストシーンは僕が今まで見た最も美しい”お約束”。報われるべき人が報われるべきように報われた幸せなシーン。

(以下加筆分)
思い入れ抜きで普通の意味の作品評として言うと、”惜しい”または”諸刃の剣”な作品。
最終的に僕を魅了した溢れんばかりの感情は、容易に「感傷的」「幼稚」といった印象を与え、それもある意味では正当な感想かと。
何より僕が言挙げしてみたような壮大で見ようによってはかなりハードなテーマ性が、感情の洪水の中で埋没しかねず、また同じようなことですが豊かな神秘主義的な感受性が、ちょっと視聴者を選んでしまうところもあるかと。

実は至ってプロフェッショナルな作品で、決して”難解”を放置したりというそういうだらしないところはないんですけどね。ちゃんと作中で完結している。論理的には。
ただ印象が・・・・。
作り方によっては(もっと論理性を強調するとか)世間的に押し出しの強い作品にもなったと思うんですが、現状では多分普通の大人には食わず嫌いされ、うるさ方のアニメ・ファンやSFファンには、なんか自分たちの土俵に乗り難い孤立した、そういうのもあったね的な存在になってしまうかなという。

だから”プライベートな名作”と。
ある意味素直な人と上級者用(笑)。大部分の中級者には向かない。真価が浸透し難い。
分かり易い「凄さ」がないんですよね。


まあ機会があったら見てみて下さい。出来れば1人で。(笑)


ヒロイック・エイジ VI / 矢崎広、石川由依 他
ヒロイック・エイジ VII / 矢崎広、石川由依 他
ヒロイック・エイジ VIII / 矢崎広、石川由依 他
ヒロイック・エイジ IX / 冲方丁、久我嘉輝 他
ヒロイック・エイジ X / 冲方丁、久我嘉輝 他
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