ヴェルディ、代表、二次元、女子バレー 他
『スケッチブック ~full color’s~』
2007年11月06日 (火) | 編集 |
sketchbook

『10月スタート地上波アニメ評』の最後の1作。

・・・・と、その前に懺悔(笑)。『ヒロイックエイジ』目当てに結局契約してしまったAT-X(1500円もしやがる)でじっくり再放送を見てみましたが、『みなみけ』十分面白いです。”1回で見切ってはいけない””原作の面影を追い過ぎてはいけない”という禁忌を犯してしまった結果の失態。余裕で”B”には相当。

別にそれほど僕の評価を参考にしている人もいないでしょうが(笑)、それにしても同系(意味なし萌え系)の『ご愁傷さま二ノ宮くん』との落差が酷過ぎるので慌てて修正。
まあ言い訳すると、10月期チェックのかなり序盤に見たんですが、その時点で黄金の(?)4月期の余韻が強く残っていたので、点が辛くなってしまったとそういう理由もあるかなと。



さて今期の一番星と位置付けている『スケッチブック ~full color’s~』ですが。
最近とかく思い入れ過多でわけ分からなくなりがちな気がするので、序盤ということもあり、コンパクトにポイントだけを。それ以上の評価は読者諸兄(?)に任すという感じで。

1.『蟲師』との比較

毎回「ああ、終わらないで・・・・」と、個人的に『蟲師』以来の切ない気持ちになる作品。
ああ、帰りたくない・・・・でも可。現世に。俗世に。(笑)
それだけ
 (1)「世界」/「異界」「別世界」としての完結性が高い。
ということでありますし、またその「世界」の特徴として、既にこちら『もっけ』の項でも述べた
 (2)人間/自然、人間/動物等の境界の曖昧性・相互貫入性
みたいなものが挙げられると思います。アニミズム的というか。汎意味的というか。

主には主人公”梶原空”ちゃん
sola
の世界感覚なんだろうと思いますが。それがじんわり全面化している。


2.息遣いの世界

その主人公の女子高生”空”ちゃんは、ボケボケマイペースの無口なコで、主人公ながらセリフはかなり少な目なんですが。
といって別に気が弱いわけではなくて、ただテンポが合わなくてあまり会話に入って来ないのと、むしろ図太いかなと思うくらい自己完結して、万事自分なりに呑み込んでしまって、特に必要を感じなければあえては言葉にしないというそういう感じ。

で、そのかわりに「あー」とか「うーん」とか、言葉にはならないため息のようなものをよく漏らすんですが、それが凄く雄弁で。・・・・ていうか空ちゃんに限らず、むしろ発せられるセリフが少なければ少ないほど名場面度が高くなるという、そういう傾向がはっきりあると思います。
別に殊更「芸術的」なわけでもないんですけどね(笑)。作りとしては。
まあ上の(2)の”境界”的な感じの一例とも言えます。つまり言語と非言語の。

ちなみに一番おしゃべりなのは猫たちかも知れません(笑)。どちらかと言えばちょっと擬人化し過ぎかなあと普段は思うところはあるんですが、いざ実際に完全擬人化した第5話『ねこねこの日』は、これがまた物凄く良くて引っくり返りました。


3.理想の”思春期”、「動物」としての少女たち

どう言ったらいいのか分かりませんが。
基本的には福岡とおぼしき九州郊外の田舎の高校生たちの日常(方言あり)の話なんですが、とにかく伸び伸びしている。
若さも、特有の無責任さや残酷さも、ナイーブさも素直さも、全て最低限の社会規範ぎりぎりまでひたすら開放され、許され、放し飼いされているような感じ。・・・・いや、全然喧嘩上等とか盗んだバイクで走り出したりする、そっちの話ではありませんが(笑)。絵描いてるだけ。せいぜい写生会をサボるくらい。

でもなんか、とってもアニマルな印象を受けますね、僕なんかは。まだ「ニンゲン」にはなっていない。本来こういうものかなという。”女子高生”という名の「動物」。
そこらへん、のほほんではあっても単に静的でもきれいきれいでもない、生命感みたいなものが、この作品の地味に特異なところかなと。基本的には原作者の資質なんだろうと思いますが。


4.アニメ化スタッフの頑張り

”聞いたことはある”くらいだった原作
スケッチブック 1 (1) (BLADE COMICS) スケッチブック 1 (1) (BLADE COMICS)
小箱 とたん (2003/05/10)
マッグガーデン

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もの、ではあるんですが。これ4コマだったんですね、原作は。
それをストーリーものにしているということで、つまりは設定だけ使ったオリジナルストーリーなわけです。これを知った時はびっくりしました。余りの違和感の無さというか、完成度の高さに。こういうものとして作られていたとしか思えない。

だからまあ、「アニメ」として素晴らしい作品なんだと、その作業自体に感動を新たにしたという。
基本的に『ARIA』というアニメのスタッフだった人たちがやっているらしくて、そっちも機会があったら見てみようかなと。・・・・そう言えばウチのアマゾンでそれの原作を買っている人がいたように記憶していますが、どうです?面白いですか?(笑)


・・・・これで見たく、なるかなあ。(笑)


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コメント
この記事へのコメント
見たくなるというか
見ました。
ニコニコ動画なので、2~5話が2倍速バージョンでしたが(笑)。
正直ツボです。
同じくニコニコ動画でちらっと見た原作もかなり良さげだったのでおそらく買います。

あ、次週からはちゃんと録画して見ます。

ところで同じく4コマ原作の「らきすた」はご存知ですか?
ちょっと評価を伺ってみたいです。
2007/11/07(Wed) 00:10 | URL  | mimi #t5k9YYEY[ 編集]
に、2倍?
まあ「内容」の把握にはさして困難は無さそうですが。(笑)

アニメ化ということで、原作は今書店で山積みになってますね。
アニメサイト(http://www.sketch-full.net/)のスペシャル漫画だけで既にノックアウト気味なので買いたいのは山々なんですが、僕は一応アニメ終了まで待つと思います。

「らきすた」は4月期の駆け足の総チェックの中で見たとは思うんですが、数多ある萌え系の中で埋もれてしまったようで、特に記憶がありません。
色々評判は聞きますね。機会があったら見てみます。
2007/11/07(Wed) 08:41 | URL  | アト #/HoiMy2E[ 編集]
原作購入したのですが
クマの写真が載ってることだけお知らせしておきます(その他の猫もいますが)。

原作はアニメに比べてギャグの割合が多いですが、意外にアニメの元となるストーリーが多い印象です。
個人的にはねこねこの日に原作があったことが驚きでした。

声を上げて笑うくらいギャグ路線もよいです。
2007/11/13(Tue) 15:03 | URL  | mimi #t5k9YYEY[ 編集]
ギャグ?
まあ情緒メインで4コマというのも難しそうですからねえ。
アニメも十分ギャグというか、漫才台本ぽい作りですけど。

また追い追い感想or気が付いたことを。
2007/11/14(Wed) 00:35 | URL  | アト #/HoiMy2E[ 編集]
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