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どういうこと?
2008年09月13日 (土) | 編集 |
反町監督、敗因は出場機会の少なさ(デイリー)

日本サッカー協会の北京五輪検証会議が12日、都内で開かれ、男子の反町康治監督(44)が出席し、犬飼基昭会長らと1次リーグで3戦全敗した原因について意見を交換した。
反町監督は会議後、23歳以下の世代のJリーグ出場機会が少ないことを指摘。「システム変更は難しいが」と前置きした上で、海外への半年間留学制度、メキシコリーグなどが行う若年代の起用促進制度などを採り入れて、強化機会を確保するよう提言した。



なぜかデイリーが一番具体的で良かった。(笑)

で、これはどういうことなの?何が少ない、あるいは例えば(オリンピックに出ていた)どこらへんと比べて少ないということ?
ちょっと前に比べても、随分新人や若手の活躍は目立ってるように思うんですが、今のJ1やJ2で出場機会を得られないレベルの22,23歳の選手に、特別な保護が必要だという話?

よく分からない。分からな過ぎて、是非すら言えない。
メキシコの話とか、一応言い分はもっと聞く必要はあるかと思いますが。でも今時留学って・・・・。
必要があるとすれば、トップレベルの出場経験というのはあるかも知れないですが、そんなのは無い袖は振れないという話で、例えば水野がセルティックで出場機会を得られなくてコンディションを崩したのは、単に力が足りなかったからでしょうし。


と、いう話と直接の関係は無いですが。
どうも日に日に、僕(ら)が反町ジャパンに見出していた部分的な良さは、要は偶然の産物で反町監督がやろうと思ってやったものではないという疑いが、濃厚な気がして来ました。
いや、元々疑っていた、留保はつけてはいましたが、確信に変わったというか程度が思ったより酷かったというか。

まあさっさと次の監督業をやって欲しいです。「代表の人」や「協会の人」になる前に。
腕は悪くない、でも洞察力や想像力が足りないので、とにかく場数を踏んで体でチーム作りの勘を覚えていくことかと。(偉そうだな(笑))


北京・反町まとめ(テーマ編2)
2008年08月22日 (金) | 編集 |
編成編テーマ編1
3日連続サッカーネタは疲れる。頑張れ俺。(笑)


反町監督の意識とチームの実態

ここで言っていた、「二つの次元」みたいな話です。やろうとしている部分となっている部分。

前回示したスケジュールの中で、(最終予選末から)アンゴラ戦までは3バックで、4バックになったのはトゥーロンに入ってからですから、北京で戦ったチームの直接の"原型"は、客観的にはここと言っていいと思います。
で、思い返すにトゥーロンの立ち上がり、オランダ戦フランス戦は、かなりガンガン前から行っていて、でも攻め切れずに裏突かれるみたいな感じのチームで、むしろそこで(主に1対1で)踏ん張って失点しないあたりを、収穫というか評価ポイントとして挙げていたくらい。

そしてそのチームは次のチリに0-2完敗して、僕は必ずしもそうは思わなかったんですが新聞報道的には(ハイプレスを)「上手さでいなされた」みたいな論調で、監督・現場の把握もそっちに近かったのかな?マイナーな大会できっちりコメントが取られてないのでよく分かりませんが。
とにかく次の強豪イタリア戦では当時の僕言う"中盤全員ボランチ"的な守備的なメンツで臨んで、それでイタリアの圧力に互角以上に抗することに成功して。守り切ったというだけでなく、中盤での押し引きや、その流れに乗っての敵陣かなりいいところへの、かつ"気が狂って"ない(笑)、一定のバランスをキープしたままの侵入も含めて。決め手には、やっぱり欠けましたけど。

その後同じくトゥーロンコートジボアール、帰国後のカメルーン、直前のオーストラリアと、基本的にはその延長で相手なりに戦って、そして最後のこの世代の超強豪アルゼンチンには、反町監督はあえて意識して「引き気味に」戦ったということなんですけど。

うーん、どうなんでしょう。イタリア戦はやっぱり「引いて」戦ったんでしょうか。チリ戦の"失敗"にこりて。そしてその後アルゼンチン戦でのみ改めて言挙げしたということは、それ以外の言わば普通の相手には、基本的に"攻撃的に"戦おうと、反町監督は意識していたのか。
・・・・具体的にはハイプレス/ハイペースのオランダ・フランス・チリ戦。カメルーン戦もそうかも知れない。コートジボアール戦オーストラリア戦は、試合運びはともかく中盤の選手のチョイスが攻撃的。オランダやフランスが「普通」か?という疑問があるかもしれませんが、年代的に少し下だったみたいなんでね。

で、何度も言っているように、僕のこのチームへの興味の中心は、イタリア戦で出現した守備・バランスベースの機能性・柔軟性の、その後のある程度一貫した、それぞれの相手それぞれの局面での顔の出し方なわけですけど。そういう一貫性を”見ていた”というか。
そしてチームではある種外様・新入りの香川の発言にもあるように、賛否別にして世間の見方というのも、基本的にはそういうものだったと思うんですけど。

反町監督にとっては違ったのかも知れない。イタリア・アルゼンチンクラスには引くけど、それ以外には行く。目指すはあくまでオシムばりの、人もボールも動く超攻撃的スタイル。この二つは極端に言えば別のもの。
だからアメリカには"行っ"た。正確には行き切れずに足元掬われた。ナイジェリアには・・・・勝ち点計算的にも「引いた」わけではないでしょうけど、前の試合の失敗もあって慎重ではあったでしょうから、そこで割合いい時の持ち味も出て来る余地があった。ただし何としても勝たなくてはいけない状況だったのと、ナイジェリアがちゃらんぽらんしてたので(笑)、得意の鍔競り合いを落ち着いて全うは出来なかった。

・・・・で、次の(今度は本物の)オランダ戦は、また相手関係的に引こうとして選手に造反されたというなら、オチとしては面白い(?)ですけど、見てもいませんし真偽の程は分かりません。
ただ反町監督が抱いていた「攻撃的/守備的」の二分法とそれに基づくチーム運営が、選手が直感的に把握しているチームの実態と合致していなかった、そういう可能性はあるかなと。つまり"攻撃的に"やらせてくれというよりは、"普通に"やらせてくれと反発したということ。
まあ一方でそんなに選手を信用しているわけでもないんですけど僕は(笑)。兵隊は兵隊ですから。


反町監督は反町監督なりに、トゥーロンで手応えを掴んだというのも当時の状況としては嘘ではないでしょうから、そんなに極端に僕と反町監督の見方が違うことはないと思うんですが。
ただ前回言ったようにその後もいそいそと躊躇なく、チーム改造とかなり直接的な攻撃力強化にいそしみ続けたところを見ると、重点の置き方が違うというか、チームのプロフィールの把握の仕方が違うというか。どこを変えてどこを変えないのか、どれくらい動かしたら出来ていたことが出来なくなるのか。理屈に実態は、どれくらいついて来てくれるものなのか、残り時間も考えて。


(備考)4バックと3バック

関連した余談。そもそもなぜ4バックだったのか。

アジア予選を通じたこのチームの基本形が3バックで、その、代表的には「青山直・伊野波・水本」の3バックの強固さが、チームの最大の売りであり生命線であったことには、ほぼ疑問は無いでしょう。
予選勝ち抜け後、ほとんど誰も見ていずメンバー的にもかなり発掘場的意味合いが強かったらしい、謎の(笑)アメリカ遠征を経て、初めて本格的にお披露目されたアンゴラ戦での本番用新チームでは、その3バックをベースとしつつ、ほとんどセットプレー頼みだった予選終盤とは一味違い、カウンター気味ながらも連動した人数をかけた攻撃に光るものを見せてフル代表扱いのアンゴラと五分に渡り合い、ここで初めてこのチームに可能性を見出した人も多かったことと思います。

ところが約2ヶ月後のトゥーロンでは、チームはそれまでこれと言って良い結果を見せていない、採用期間もわずかな4バックに完全にモデル・チェンジしていて、それは五輪本番終了まで変わりませんでした。象徴的には上記チームを支えた3バックの内、水本以外の二人は本大会のメンバーから漏れ、特に"リベロ"の伊野波は露骨に働き場を奪われた格好。
それで少なくとも守備は堅実だったのですから、当面悪いとは言いませんが、実は今もって切り替えの経緯にはよく分からないところがあります。なぜ、あのタイミングで?

考えられる理由としては、
1.世評とは裏腹に、反町監督はアンゴラ戦の内容に不満・危機感を持っていた。
2.この世代の出世頭である、"代表"サイドバック陣を(いずれ)活かす為。
3.2も考え合わせつつ、元々やりたかった、あるいは何らかの理由で五輪本戦により適切だと考える4バックに、トゥーロンという実験的大会で、とにかくしてみた。

1.は論理的に挙げてるだけで実際にはちょっと考えづらいんですけど、あるいは3バックで目指す機能性を実現したことに自信を得て、逆に4バックへの更なるトライのモチベーションになったとかはあるかも知れません。上手く行ったらキープするんじゃなくて次のことをするというのが、習性なのかもとか。
2は一見もっともらしいですが、内田はともかく安田はむしろ3バックの方が無難なくらいでしょうし、長友も元々3バックで発掘された選手です。

とにかくトゥーロンの序盤は、踏ん張ってはいましたがはっきり言って3バック時の安定感は見る影無くて、何やってるんだろうなあと思ってたものですが。
その後イタリア戦の"覚醒"を経て、チーム全体での守備やボールキープの安定感が増す形で、その問題は忘れ去られ、また2センター各人もそれぞれに見るべきところはあったと思いますが、少なくとも(3バック)時のような「強み」とまで言えるレベルではなかったと思います。

ただ・・・・僕が未練を持っているのは、実は攻撃面なんですよね。
フラットな問題としてどちらが攻撃的かと言えば多分4バックの方なんでしょうが、出来もしない攻撃的ポゼッションでフラフラやってるよりは、もっと分かり易く重心を後ろに残しつつ、アンゴラ戦の延長でカウンターの一種職人的な連動性を磨く方が、少なくとも反町監督のチームとしては実効性が高かったんじゃないかなと。・・・・そう、言ってみればあのセットプレーのコンビネーションのように。
攻撃的なチームを作るには、明らかにセンスが必要なんですよね、監督にも。

実際には反町ジャパンが4バックで見せてくれた"コンテンツ"はかなり有益だったので、それはそれでいいんですけど。勝負の問題としては、こういうことも考えてしまいます。
まあなんか、やっぱり色々と割り切りが足りなかったと思いますよ、反町さんは。最後まで絵に描いた餅を食っていたというか。食える餅もあったんですけど。


あ、谷口(と李)のことを書くスペースが無くなってしまった。1トップ下としての。
あの使い方はね、面白いと思います。「日本スタイル」の一つのスタンダードになってもおかしくはない。
発想としては、単純にアンカー菊池投入後のフロンタと、ポポ1トップ定着後の(かな?)レイソルのやり方を、そのまま取り入れたんだと思いますけど。そういう分かり易い人です(笑)。目に見えるものと理屈の世界に生きている人。僕の世界とは違う。(笑)

本田圭はチームの機能にはさほど貢献しなかったですが、機能しないチームで踏ん張る個人としての力は結構感じたかなと。特に体力(笑)。ウォー、ゴリラゴリラ。最後はそれかもしれない。
梶山はパサーじゃなくてシューターです。誰か早く気付いてやって下さい。こら、だからてめえが打てってば。人探してんじゃねえ。


北京・反町まとめ(テーマ編1)
2008年08月20日 (水) | 編集 |
(編成編) より。

ゲッ、もうフル代表動き出すじゃん。さっさとやってしまわないと。出来ればもう一日待って欲しかった。(笑)
大会前に(特に僕が)想定していたテーマの達成度という観点から。


「自分たちのサッカー」は出来たのか

実は出来てる、と思いますね。表れは不幸でしたが。守れてるし繋げてるし運べてるし。
少なくとも事前に出来ていたことは、本番でも、例えばナイジェリア相手でも、基本的にはちゃんと出来ていた。
だから足りなかった/出来なかったのは、前から出来なかったことであって、そういう意味では文句を言える余地はほとんどない。

現実の敗戦(3戦全敗)を前にして、つくもんついてんのかこの野郎とサカりたくなる気持ちは僕も分かりますが、オトナならここはぐっとこらえておきたいところ(笑)。何であれ予想されたことで騒ぐのはみっともない。
不満なのは分かるけど、あらかじめ言っておいたよね?最近立ちが悪いって。またはやっぱり俺は巨乳がいいって、そういうのは付き合う前に言ってよ。

まあナマクラなチームではありました。
ただ戦前戦中これくらい変な安心感のある、計算の立つ「日本代表」も珍しくて、近年最高成績のトルシエの五輪やW杯だって、結局何にも出来ないんじゃないかとドキドキしてましたからね。そういう(種類を問わない)ドキドキ感が無いのも、実は大向こうの不満の中心にはあるんでしょうが、それこそもし『日本化』が晴れて達成されたら、むしろ10年20年の単位で、「退屈な日常」が待っているのかも知れないわけで。
スペイン代表のファンが報われるのは、次はいつになるのか。(笑)

それはそれとして出来る/出来ないの境界的な問題、または運用面でそこは責任を問われる可能性のある領域もあって、それがアメリカ戦の前半などに現れた、「日本が攻め込む」「主導権を取る」という事態の想定と内容。(の準備)
具体的には一つはいよいよゴールに迫る攻撃の際のクオリティと訓練、個々の能力と人材の選択という問題ですが、これはまあ、色んな人が言ってるでしょうから割愛。反町監督の資質も含めて、出来ないコに向かって「どうして出来ないんだ」と迫るような大人げなさも、現状付き纏う部分でしょうし。

僕がやや心残りなのは、トゥーロンで(ようやく)出来た"丁寧なリアクション・サッカー""重心のかなり低めのポゼッション・サッカー"みたいな独特のスタイルから、本番までの残り少ない期間でかなり慌ただしく前のめり気味の更なるスタイル・チェンジや人の入れ替えを行ったことで、その必要性や意味自体は分からんでもないんですが、いかにも理屈っぽいよなあ、薄いよなあと、危うくは感じていたんですよね。
ほとんどの"代表"監督というものは、本番前は変えそうで変えないというか、結局は出来ることの整理と若干の不確定要素的選手の導入くらいにとどめるのが普通なので、最後まで動く/動いてる途中で大会を迎えた印象の強い山本や反町監督みたいなのは、なんか珍しいというか日本人の若手監督らしい頭でっかちさというか。例えば本番では駄目だった香川ですが、仮に準備試合の時点でも上手く行かなかった場合、既に主力の入れ替えを行ってしまった編成で、どうするつもりだったんでしょうか。

まあ「検証」と言っても結局実際は1,2試合の話でしかないので、それがどう影響したとかは難しいんですが、結果として致命傷になった緒戦アメリカ戦の敗戦とその前半の勿体無い半端な過ごし方は、僕の感覚では「トゥーロン−カメルーン戦」の流れのチームの延長というよりは、メンバー発表後の2戦の「新チーム」によるものなので、なんかこう、釈然としないというか痛みが遠いというか。
強敵との勝負がかりの次戦で、今更自分のミニマムを確認するという悠長さ。

勿論この"2チーム"に共通する部分はたっぷりありますし、反町監督の中では大きな齟齬は無いんでしょうけど、そこらへんについては後の項で。


「日本代表」の「攻撃」のあり方について

ここの”2”で言っていた、正に「テーマ」ですが。ちなみに同じ個所の”1”は、前項の内容に半分くらい関係していますね。

何せ「反町ジャパン型」のサンプルがほぼこれ一つしかないので、公平な比較は難しいんですが、今のところのとりあえずの結論としては、やっぱり気が狂うほど攻撃しないと、日本人が世界大会で点の取れるチームを作ろうなんて、甘いんじゃないのという話になりますか。
バランスだけ先に考えても、知れてる。あるいは"バランス"の意味を、安全性に重点を置いて考えてても埒が開かないというか。

意外かもしれないですが、実はこの結論を出すのに僕はあんまり乗り気じゃないんですよね。例に挙げた"気が狂った"チームたちへの愛は愛として。
さすがにいつまで思い出に浸っていても仕方がないというか、それらの中道を考えざるを得ないというか、実際に反町・城福のチーム作りをヒントに、最近はまた違うモデルをずーっと考えているというのもあるんですが。(まだ秘密(笑))

ただまあ、本当に、全く、点が取れる気配が無かったですからね。点を取る態勢に無かったというか。
なんか白々としてる。無礼講に紛れ込んだ下戸のように。
ただそれは今に始まったわけではなくて、予選終了後改めて本番用のチーム作りを始めてからのの戦績を見ても、

 親善試合アンゴラ戦 △1−1
 トゥーロンオランダ戦 ○1−0
 トゥーロンフランス戦 ○2−1
 トゥーロンチリ戦 ●0−2
 トゥーロンイタリア戦 ●0−0(PK4−5)
 トゥーロンコートジボアール戦 ●2−2(PK3−4)
 親善試合カメルーン戦 △0−0
 キリン杯オーストラリア戦 ○2−1
 キリン杯アルゼンチン戦 ●0−1

と、ほとんど取れてないか引き分けか、鍔競りばかりやってる印象の渋ーい戦績。
むしろこんなに2点取った試合あったっけと意外だったくらいで(笑)。挙句PKで二つ負けるなよとも思いますが。(笑)

アンゴラ、イタリア、カメルーンと、個人的にベストだと思ってる試合、全部引き分けですからね(内2つスコアレス)。点取らない、勝たないことには、正直慣れ切ってしまっていました。(笑)
とにかく別に、オリンピックだから相手が強かったからああだったわけではないわけで。

結局なぜ日本チームは、気が狂わないとバランスを先行させると点の取れる気配が無くなるかと言えば、それは一つには勿論、均衡状態から何かを起こせる攻撃陣の
個人能力の不足と、もう一つはあんまり言いたくないですけど、やっぱりマインドの問題と。
「攻める」、と決めてもらわないと行けないんですよね日本人は。行けばそれなりの可能性は無くはないんですが。攻め慣れれば意外に大胆、吉田U-20とかのように。それはそれで馬鹿正直さの表われだと思いますが。

かと言って気が狂ってばかりもいられないので(笑)、そこに反町ジャパンみたいなスタイルの検討の価値もあったわけですけど、結局ある部分から先は手つかずで。そこを埋めていた可能性があったのは、バランスや理に考慮しつつ、決然とした「超」に近い攻撃性を指向していたのは、やっぱりオシム・ジャパンでしょうね。本当の試しの機会が訪れる前に、途絶してしまいましたが。
理論的にも基本の部分は同質で、だから反町ジャパンにも敵陣に入るところまでの方法論のまま攻め切れる可能性はあったはずで、そこらへんが"境界的"だと上で言っている部分。つまり、「出来ること」の方だったかも知れないという。まあ、無理でしょうけど。(笑)


ちなみに城福さんはと言うと、「装い新たな"気狂い"系」だと思います(笑)。それが気狂い好きの、僕の琴線にも触れるんでしょう。
ただその「装い新た」な部分の効果がなかなか馬鹿にしたものでもなくて、貴重なインスピレーション源なんですけど。
岡田『接近・連続』(展開はどうでもいい)も、基本的には気狂い系です。つまり、理そのものではなくて、効果的な「理」の手離し方を模索しているチーム。ただそれを解放の悦びというより義務感的にやっている息苦しさがあるので、どうなのかという。クオリティはまた別としても。

・・・・やっぱ一回じゃ書けない。


北京五輪反町ジャパンまとめ(編成編)
2008年08月14日 (木) | 編集 |
なんとオランダ戦見逃しちゃったので、「総括」ですらないという間抜けさ。気抜けさというか。
再放送しねえのかよNHK。”人気競技”ということで油断してましたすいません。(笑)

しかし昨日図書館で一週遅れのマガジンを読んでいたら、トゥーロンで反町ジャパンに苦しめられたイタリア代表のカシラギ監督が、いかに日本がいいサッカーをしたか、大会で対戦した国の中で一番手強かったかということを、日本人記者のチャチャ入れにほとんど感情的に反論する勢いで力説していて、なんか泣けました(笑)。色んな意味で。
ある選手などは、(本大会で)「準決勝で当たるはずだから、あまりコメントしたくない」とまで言ってくれていました。それなのに・・・・。ヨヨ。

”何か”は持ってたんですけどね。でもそれ以外を、”何も”持っていなかったという。(笑)
なんて聞き分けのいい敗退。


さてしょうがないのでナイジェリア戦も含めて振り返ってみると。(●1−2)
初戦アメリカ戦に続いて結局オランダ戦も0−1だったそうで、3戦終わった結果としては、それこそ(ナイジェリア戦で)「1点でも取っておいて良かったね」という感じになってしまいましたが。トホホ。実際豊田の株だけが、少し上がった大会だったかなという。日本国的に。

まず第1戦アメリカ戦で、少なからぬ人をがっかりさせただろう、”三枚目のカード・岡崎”。
意図はどうあれ、劣勢の終盤投入された「攻撃」の駒が、名前だけで空気を冷えさせるのでは最初から失敗というところがあると思うんですが、それについては2戦目の選手起用を見ていて、何となく事情は分かりました。

そもそも今回の森本・李・豊田・岡崎というFWの編成を考えた場合、大別すれば”労働者型”の「李・岡崎」と、”攻撃者型”の「森本・豊田」と、チーム内的な位置としてはそんな感じになっているのだろうと、推測出来ると思います。
ぶっちゃけこのチームでの森本に、どんな攻撃的な良さがあるのか、これまでの準備試合を見た限りで僕にはほとんど分からないですが、かと言って戦術理解やフィットが遅れているのはもっと明らかなので、イタリアでの使われ方を見ても、あえて入れる意味としてはそういうことなのだろうと。李と岡崎は余りにも、「日本人的な」FW道を驀進してるし。(笑)

で、実際のアメリカ戦での先発・森本は、前半から果敢にボールを追うも肝心のチャンス場面では顔を出せず、結局疲れて(機能もしてなかったですし)交代させられて後半の総攻撃モードにも参加出来ず、何しに試合出たんだという感じになってしまいました。
挙句の岡崎ですから、ちぐはぐ感がどうしようもなく。順番逆だろうと。


続くナイジェリア戦では森本は李に代わられ、交代投入すらされずに若干懲罰モードですらありましたが、この試合はもう一つアメリカ戦と違う選手起用がされていて、それが先発ボランチ・梶山→細貝という変化。
これも第1戦消えていた梶山への単純な駄目出しや、細貝のコンディションの問題という可能性はありますが、こと梶山に関しては反町監督は独自の基準を持っているので、あの程度の”駄目”で今更起用法が左右されるとは考えずらく、一応戦術的な理由の選択と僕は考えたいです。

それは何かと言うと単純なことで、アメリカ戦は「攻めて勝つ」試合、ナイジェリア戦は「守って凌ぐ」試合と、そういう(事前の)基本的な位置付けがあったのだろうと。その為の”攻撃的布陣”が、FWに森本、ボランチに梶山という、アメリカ戦の先発メンバー。
この考えの前提には、大会前準備の最終局面で、ノーマル・スタイルとしての”ボランチ梶山”は、既に見切られていたというのがあります。梶山を右サイドで使ったトゥーロンイタリア戦が俄然良い内容の試合になり、また直前の試合でもボランチでは細貝がまず先発起用され、梶山が使われる時はアンカー本田拓の”保護者”付きで一列前という扱いで、明らかに使われ方は変わっていた。既に軸ではなく、攻撃のオプション扱い。

その梶山があえてボランチで先発起用されたアメリカ戦は、残り2試合の相手との相対比較で、かなり攻撃寄りに設定された試合であったのだろうと、FWの”切り札”(一応)森本の先発起用も、同様に最初から攻めて点取って勝つぞという、そういう趣旨であったのだろうと。
だから「敗因」「誤算」は、実際に主導権も取れていた前半の時間帯に、ちゃんと点を取れずに勝てなかったことと、事実としても本質としてもそうなりますか。


それにしても岡崎というのは、”18人”の枠の中では半端な存在だったと思います。特徴がはっきりしないというか。保険かけ過ぎというか。
それなりの基準の中ではそれなりの選手だとは思いますが、1トップ前提のかつ攻撃を一発のひらめきに期待せざるを得ないようなチーム状況の、そして18人という限定下では。

実は第一戦で岡崎が真打ち(?)として出て来たのは割りと単純な理由でもあって、単に攻撃の駒が他に無かったからですね。・・・・それはFWという枠だけでなく、MFにも。
だから2戦目以降も、数だけは足りているFWの場合は、森本を干すということも可能だったわけですが、ここで負けたら終わりのナイジェリア戦において、追い上げ用の駒として堂々と梶山は出て来る。1戦目のあの出来でも。(本来的には”スーパーサブ”梶山は面白いと思いますが。少なくとも”ボランチ”として展開力を期待するよりは。)

少なくとももう一人、細工の利くタイプの選手を入れておく、もしくはベンチに置いておける編成にすべきだったなと単純計算で思いますが、やっぱりあれですかね、発表の時から言っているように、青写真は2トップだったんじゃないでしょうか。だから岡崎も入っている。
ついでに梶山が右MFでレギュラー張れれば、未知数の香川はそれこそスーパーサブ的に使えたわけですし。

岡崎自体は抜擢以来、反町監督終始お気に入りの「体を張れる」選手であって、かつその突進力を活かしたサイドアタックみたいなイメージもあったことが窺えますが、最後まで特に形にはならなかった。
ただでさえ心許ないところのある戦力(個人能力)が、更に上手く回転しなかった、もしくは(発表時の構想の)出発点から既に躓いていた。そんな感じでしょうか。個々の人選への疑問は置くとしても。


OA問題については直接的には同情しますが、全体の段取りが酷過ぎるので、まともに悔いる気にもなりません。誰が悪いの?小野委員長?
いずれにしても小野さんは、一回現場に戻るように。向かない仕事でどんどん変な人になる。


・・・・適当にダラダラ書いてたら、それっぽくなったので(編成編)ということで。(笑)
次は(テーマ編)です。戦いぶりはどうだったのか。収穫はあったのか。


北京五輪アメリカ戦
2008年08月08日 (金) | 編集 |
うーん、”リアクト”し損ねたか。

北京五輪予選リーグ 日本代表 ●0−1○ アメリカ代表(天津)

しかし最後に出て来る駒が、岡崎ではなあ。逃げ切り要員じゃないんだから。


立ち居振る舞いは立派そうに見える主審でしたが、(PK)一つも取らないのはやっぱりどうも。
駄目だなと思ってから意外と頑張っていただけに。(効率はともかく)
手!手!使っていいなら使うよ?こっちも。

まあ試合そのものは、色々と「駄目」な試合ではありました。
「実力」通りではあるんですけど、このチームの可能性の、”下限”に近い方が出てしまったというか。
まとめて言ってしまえば、結局のところ攻め手不足、攻める体制の用意の遅れが出てしまったということなんですけどね。


格上相手の2戦目以降には、持ち前の敏感”リアクション”体質が良い方に出てくれることを望みたいですが、この日に限っては何とも悪い噛み合わせになってしまいました。
アメリカ代表としては別に”ハメ”たわけでもなくて、かなり限られた実力&駒の中で、出来るゲームプランを実行しただけなんでしょうが、前半・トータルでそれぞれにこちらの弱いところを引き出されてしまって。

まず前半、予想以上にアメリカ代表が引いて来て&スローペースで、このチームが”チーム”になって以来、ほとんど経験の無い、一方的に主導権を取れる状態に。
「ポーランド人監督」というのがどうも関係しているような気もするんですけどね、例えば長らくアメリカ代表を率いて来た(名前忘れた)、あのアメフト・コーチみたいな(笑)監督さんだったら、あそこまで消極的にやって来ることは。

日本のボールの持ち方自体は、そんなに悪くなかったと思います。”持つ”こと自体はアメリカの想定通りとは言え、さほど”持たされた”という格好でもなく、グルングルンと「戻りながら進む」感じの得意のボール回しが出来ていて、それなりにマイペースでもあった。
問題はその後で。点が取れなかったというのも勿論ですが、どう進めるかということにややはっきりしないところがあった。

例えば一番最近の主導権の取れた試合であるカメルーン戦でも、ある程度はカメルーン側の圧力はあって、それとの力関係の中の広い意味での”リアクション”として、「攻勢」は実現していたんですよね。だから今どうすればいいのかというのは、要するに状況の教えてくれる通りにすれば良かったわけですが。
しかしアメリカの引き方というのはそれを遥かに上回る身も蓋も無いもので、かつにも関わらず別に守りが堅いわけでもなくて、正直かなり歯応え不足で、逆に「オランダとナイジェリアにとっても”草刈り場”だろうから、少なくとも勝たないと話にならんな」と、変な不安を感じるくらいでした。

建前上どうすれば良かったかと言えば、「攻め」れば良かったんですよね、徹底的に。それがアメリカの「出方」に対する「リアクション」。実際そんな感じで推移しかけていた、最後のゾーンまでは入って行っていた。そう”リアクト”していた。
ただそこで我に返ってしまうというか、自分のリアクションに半信半疑になってしまうというか、余りに手応えの無さに「リアクト」の手かがりを失ってしまうというか。あのう、こんなに一方的に攻める予定無いんですけど・・・・

と、いう言い方をしてもいいし、単に「慣れないポゼッションにまごついた」「攻め方が確立してなかった」という言い方をしてもいいし。まあ、そっちかな(笑)。この試合に関しては、”カウンター批判”論者の勝ちです(笑)。でもここまで弱い相手は想定してないよなあ。
まあ「押さば引け」「引かば押せ」”ヤワラジャパン”としては(勝手に命名)、「押す」準備もしておかないといけなかったとは言えるかもしれません。あらゆる状況に対応出来なくては、真の”リアクションサッカー”への道は遠い。


試合トータルとしては、力関係や気候状況を鑑みて、前半抑えて凌いで、後半のチェンジ・オブ・ペースに力を集中して、そこでもぎ取った1点を守り切るという、結果正にアメリカの狙い通りの展開に。
対して日本は、中途半端に積極的に行って中途半端に力を使って、後半やっぱり疲れて・・・・でも疲れたところからはそれなりに頑張ったよね、やっぱり試合が”動いて”来ると、なかなか機能的だなこのチームはという。ただここぞという時に、(セットプレー以外の)形や決め手に乏しいという、付きものではあるけれど特にこのチームの場合他の側面に比べて顕著な部分が、結局出てしまったかなという。豊田も使うならもっと使えば良かったし。

そこらへんは準備時間がもっとあれば改善したのか、それとも限界or宿命的なものなのか。
反町監督の次回の仕事に注目という感じ。
まあ、勿体無かったですね、一言で言って。つたなかったというか。残り2戦、「盛り返したけど届かず」というエンディングが、何やら見えるような気もしますが。(笑)


・・・・そろそろまたPCがヘタるので(笑)、まだ書きたいことはありますがいったん切ります。
これだな、この大事な時期にこの僕の集中力不足も、一つの敗因だな多分。うん。守護者の念が届き切らない。

ちなみにDELLのHPで確認したところ、僕のニュー・マシンは既に工場を出て、「国際輸送準備中」だそうです。舶来ものだなあ。
どうしましょう、梱包解いたら”ナイス・トゥー・ミーチュー”とか言われたら(笑)。ア、ア、ア、アイキャントスピーク、スピ(以下略)

頑張れヤワラジャパン。


五輪壮行試合亜尓然丁戦
2008年07月30日 (水) | 編集 |
の、主に前半。

北京五輪壮行試合 日本U−23 ●0−1○ アルゼンチンU−23(国立)

後半開始しばらくは覚えてるんですが、寝入って目覚めたら、なんか色々起きていたようで。(笑)
点取られるわ雨降られるわ、試合打ち切られるわ。


しかし最近多いですね。鹿島−浦和もそうでしたし。こんなんでしたっけ日本の雨って。
やれ北京の大気汚染だわ、南アフリカの治安だわということが問題になってますが、ある意味一番「対処策のない」現象で、これで日本の今後の国際試合開催能力に障害が出て来たりしたら・・・・と、かなり先回りした心配。
いや、でも集中開催でちょいちょいこんなのやられたら、お手上げですよ。

ともかくそういうわけで、ちゃんと見たのは前半だけです。すいません。
その前半は・・・・うーむ、いつも通り。いい意味で。
寝ちゃったのは試合内容に退屈したわけではなく、単に僕のコンディションの問題ですが、ただ天下のアルゼンチン相手の地に足ついた普段着の戦いに、安心したというかそうそう変な展開にはならないなと予測がついたという、そういうところは無くはなかったです。

まあ恥は掻かなくて良かったですね。せっかくの相手に。
前回”アルゼンチン”と名の付いた相手とやったのは確かジーコの時、しかも2回ともこちらは「海外組」呼べないという舐めた状況下で非常に悔いが残ったというか、申し訳ない気持ちがしていたので、カテゴリー違うとはいえ、まともな試合が出来てほっとしました。
・・・・僕は常にアルゼンチン派なんですよ、ブラジルではなく(笑)。勿論、目指す/手本にするスタイルという意味でも当然そうですし。(ただしやって怖いのはブラジル)


試合内容的には少し難解ですねえ。どう位置付けたらいいのか。
「引き気味にやる」と戦前反町監督は宣言して、実際ここのところのベースよりプレスの位置は低いと言えば低かったんですが、でもそんなに変わった感じは特にしない。言われなければ気付かなかった可能性すらある。(それはないか)
理由としては元々このチームが、
1.相手の出方に敏感に繊細に反応して押し引きするチームである。
2.プレスのかけ方自体が、ラインを決めて遮二無二追うというよりは、引きながら圧すというか、少し深さを作りながら前に行くようなやり方をしている。(元々ちょっと曖昧である)
から。・・・・つまりあえて意識付けしなくても、相手関係から結局自然にこういう戦いになった可能性が高い。

代表的にはやっぱりトゥーロンのイタリア戦で、序盤のイタリアの猛攻に、押された分引きながら、でもそれで引きこもるわけではなく相手が緩んだら即座に押し返して、緩んで出来るちょっとした穴や隙間に、出来た分だけすかさずヌルヌルと(笑)侵入して行く軟体性。
構造は無意思的な”マシン”なんだけど、機能としては軟体。結果として常に、”落ち着くところ”に落ち着く。

何やらナノロボットの集団的なイメージが湧いて来るんですが、でも実際これが(反町ジャパンの)”トータルフットボール”のトータルフットボールたるところではあるんだと思います、遠く’74オランダなりオシムなり城福FCなり、全て引っくるめての。例え”美しい””ポゼッション”フットボールとかではなくても。
・・・・つまり「形」が決まっていない、「役割分担」とその元になる「個体性」という縛りから解放されることで生まれるのは、まず何よりも状況への即応性ということですから。それこそウィルスの適応・変化能力の高さみたいなもので。こだわりがないと対応が早いんです。(笑)

だからトータル・フットボールの本質には、実は”リアクション”というものが重要なものとして隠れていると僕は思うんですね。オシムや城福、それから突然ですがネルシーニョも、僕の身近でトータル・フットボール的なことに意図して手をつけた人たちが、皆「戦略家」的な言われ方をするのは、ゆえなきことではない。
とにかく「人もボールも動くリアクション」というのは、全然おかしいことではないと思います。反町監督は王道を行っている/本質を喝破している!・・・・とは別に思いませんが(笑)、オシムたちのような(過剰な)攻撃マインドを元々持たない反町監督が、理論的にだけトータル・フットボールを研究実践した結果がこういう形に行き着くのは、ある意味納得。王道ではないけれど、「ありてい」ではあるかも知れない。

一方で根底には狂気があったということも、ここなどでは口走ってますけど。


チーム全体の構造としては、更にもう一段複雑なんですけどね。
つまり僕がここまで主に言っているのは、反町監督のチーム作りの結果・・・・ではあるんですが今や直接的な意図とは別の次元に存在しているチームの体質、癖、前意識的な集団知性のようなもので、やろうとしなくても出来てしまうものだからそういう意味で頼りにはなるんですが、一方で個人知性としての反町監督も、当然進行形で考えたり意図したりするわけですよ。何せ「監督」ですから。(笑)
それが例えばこの試合についての「引いて守る」云々、あるいはその結果を見ての方針転換とかそういう話。まあ普通のことですけど。

この二つの次元が、相互作用するのかカブるのか協働するのか、何となく重なるのか、そこらへんはケースバイケースでしょうが。この試合に関しては、意図してもしなくても同じだったろうと、僕は思っているわけですが。
どうなんですかね、少なくとも試合の入り方としては、ほぼニュートラルでいいんじゃないかと思うんですが。「なるべくなら前に行く」くらいで(笑)。それで押されれば引けばいいし、試合展開によっては”もっと”前に行ってもいいし。

・・・・つまり、そろそろ「結局カウンターじゃないか」という声がちらほら聞こえて来ているわけですよね。香川にも言われてますし(笑)。まあセレッソの選手なら言うでしょう、比較の問題としては。ただし「粘れる守備からの」あたりは、このチームならではのニュアンスもよく掴んでいると思いますが。
とにかくそこであえて”引く”ことを意識しちゃうと、一線を越えてしまうというか、微妙なバランスが崩れるというか、そんな感じが。やることはそんなに変わらない(変われない)と思うんですけど。

あれなんですよね、むしろ反町監督が攻撃の実効性アップを目指して、少し前がかりに重心を移したことによって、逆に”ショートカウンター”色が強く出て来てしまったわけですよね。僕が初めてその言葉を口にしたのも、考えてみれば前の試合からですし。
リアクトの良さに特徴があるチームだとは前から思っていましたけど、あえて言挙げする気にはならなかった。

ちなみにこの試合梶山がボランチに復帰したのは、単に細貝と李の負傷及び(たった)18人の中でのターンオーバーの都合という以上のことではないと思います。
どうも勘違いしていたようですが本田圭右香川左という体制はもっと意図的なもののようで、あれだけこだわっていた本田圭の左をあえて捨てるほど、今のやり方に手応えは持っているんでしょう。・・・・それにしても意外ですが。縦に行けない本田圭を左に固定する意味は、早くから問われてましたが、ここに来て変えるとは。香川の、こちらは明らかな左適性の方を、優先したのかなとも思いますが。


最終的にはしつこいようですが、1トップのところが弱過ぎると思います、このやり方をするには。本当に画竜点睛という感じ 。・・・・別にバカバカ点取れとは言わないですけど、何らか特異点というか、そこに預けることで息が抜けるというか、そういうところがないとちょっとねえ。
とにかくだから破壊力とかはどうしても欠けますし、(トータルで)「形」が無い分、「型」にハメて快進撃!というのもイメージし難い。
でも本当に堅実で粘り強いし、マギレが無いので、一つ一つ確実に戦って少し運にも恵まれれば、”気が付いたら”という感じでいいところまで行っても、そんなにおかしくはないと思います。毎試合善戦しつつ、粛々と敗退という絵も普通に浮かびますが。(笑)

とにかく、出来ることをきちんとやって、サンプルとしての機能を果たして帰って来て欲しいです。
あまり”熱く”はないですけど(笑)、やって来たことには一定の敬意を持っているので、”心から”応援はしていますよ。


五輪壮行試合豪州戦
2008年07月25日 (金) | 編集 |
相変わらず”渋い”チームだな。(笑)

北京五輪壮行試合 日本U−23 〇2−1● オーストラリアU−23(ホムスタ)

別に笑うことでもないのかもしれないんですけど、笑っちゃう。


同じ”アングロサクソン系”と言っても、パワーのオーストラリアとスピードのUSAでは、だいぶ違うのでさほど参考にはならないんじゃないかと思うんですが、イメージが古いのかしら。
いや、僕好きなんですよアメリカ代表。かなり早い時期から「アメリカ化」を成功させていて、大した選手もいないし特に華々しくはないんだけど、納得感のある結果を常に最終的には持ち帰る。僕がイメージしている「日本化」はあれに近い。

だから逆に変にラテン系の選手とか入って来て様変わりしなければいいなと思うんですが、移民の国には無理な話か。それはともかく。


直前に(斜め)立ち読みした今週のマガジンのレポによると、合宿では「梶山右」の「2トップ」を基本線としてやっていたようで、それはまあ予想通り
しかし危惧通りに(笑)それはあまり上手く行かなかったようで、(という流れなのかどうかは分かりませんが)この日の編成は香川が代わりに右に入り、2トップの一人李が下がり目の、4−2−3−1(4−4−1−1?)。梶山はスタメン自体から外れて、ボランチは本田拓と細貝という、やや守備専的構成。

前回カメルーン戦では序盤からかなりそれと分かる”攻勢”をとった立ち上がりでしたが、この日はまあいつも通りというか、相手の出方を窺いながら、行くでもなく抑えるでもなく、自分たちの”マシン”の本日のコンディションを確かめながら、徐々に調子を上げて行く・・・・のかな?という分かり難い立ち上がり。
まあ基本的には”行っ”てるつもりなんだと思うんですが、あんまりそう見えないんですよねこのチーム。引いてはいないのが分かるだけで。寝技メインの格闘家のようなもので、ストライカー系と比べると、どうしても様子見をしているように見える。試合に”入”るのに時間がかかるというか。

ただこの日はチーム構成自体にも多少原因があって、内田と長友、ある意味”目玉”のフル代表組の両サイドバックを揃えて、右サイドに今まででも一番”ゲームメイカー”色の強い香川が入って(遠藤はここに入る予定だった?)、かつボランチが守備専でと、ここのところの均質的なチーム構成と比べると、かなりスペシャリスト志向の、「分業」的イメージの強いチーム編成になっている。
それで機能性が違う/ぎくしゃくしているようにどうしても見えるというのと、実際両サイドバックの動きがやや過剰にチームとして意識され、また香川は良くも悪くも自由にプレイするので、あれあれ?大丈夫なのかな?、”マシン”はちゃんと動くのかな?と、危ぶみながら見ていましたが。

先制されたこと自体はそんなに気にならかったんですけど。
あんまり勝つことを期待していないというか(笑)、スコアよりも機能そのものの方が、常に焦点として意識されるチームなので。内向的というか、オタク的ですよねこのチーム、やはり。そこに徹することで良くなって来たというか。


結果としてはおおむね、いやそれ以上に新しい要素が上手く回転したと、言えるんじゃないかと思います。
本田圭との左右交換は流れの中で即興的にやっていたものだと思いますが、それに象徴される香川の自由な、キャラの立った(均質的でない)動きは、忠実ではあるけれど閉塞感もあったこのチームの攻撃に、明らかに今までにない展望を開いていました。上手くて強いけれど発信力の弱い”なんちゃってゲームメーカー”の本田圭の資質も、香川に副官的に合わせる形でかなり生きていましたし。

問題はそれによってそれまでのいいところ、基本的な機能性が失われないかということですが、まあ何とかなったかなと。もっと強い相手だとどうだか分からないところはありますが。
それにはその”今まで”自体の中に隠されていた側面も関係していて、一貫してチームのキーだったボランチ梶山のゲームメイクという要素は失われましたが、ぶっちゃけそれが言うほど期待するほど効力を発揮していたわけでもないので、いっそ守備専になって作りは前に任せて、むしろすっきりしたというところはあるかと。

それでなるほどなと思ったのは、このチームの攻撃につきまとっていたやや立ち上がりの遅い部分、きっちり反応して逆襲にはかかるんだけど、最後の部分で余力が残っていない感じは、必ずしも(谷口を筆頭とする)前の選手の決め手不足ではなくて、それ以前に大して効きもしない低い位置からのゲームメイクにこだわっていたせい、無駄に重心・始点が低かったせいというところがあるのかなということ。位置の低い”ショート”カウンターみたいになっちゃってたというか。
この試合で攻撃モードに入る際に、反町監督が4−1−4−1風にして梶山谷口という”攻撃”用の中盤の選手を、最初からこれまでより高い/楽な位置からスタートさせようとしていたのも、そこらへんの意識なのかなと。


話戻してそのように香川の「個人」と「自由」が目立った試合ではあったんですが、ならばそういうチームになったかというとそんなことはなくて、1点目などは本当に、このチームらしい得点で感心しました。
それは個々のコンビプレーの形云々ではなくて、それらのプレーが試合の中で置かれている位置のようなもの。

つまりこのチームには目立った「パターン」や「決め手」は無いんですよ、基本的に。その代わりにムラや緩みも無くて、常に忠実に同じ動きをして、ある状況やある相手の動きには、測ったように同じ水準の動きを返せる。
だから相手に隙が無い時はやや単調で自発性には欠けるんですが、逆に相手が隙を見せた時は自動反応的にきっちりその隙を突ける。実に忍耐強くて、熟した柿が落ちるのを待つように、チャンスを待てるというか。(笑)

1点目などもそんな感じで、特に狙いがあったわけでも大穴が空いたわけでもないんですが、”応酬”の中で始点が分かり難いまま、気が付くとという感じで自然な流れの連動した攻撃が出来ていた。むしろそれを後追いして、ああ、ここに隙があったんだと分かるという感じ。
その”連動性”の一つ一つ自体は、確かに蓄積の成果で意識的なものなのかも知れないですが、基本的にはいい意味で無意識であり、またこれもいい意味での(笑)”リアクション”でもある。リアクトすべき現実をしっかり反映しているという意味でね。観念でやっているわけではない。

そこに、そういうある意味無人格的な機能性に、香川という特別な選手を組み込めたのは、大いにかつ望外に近い収穫だなと。
それに関してはやはり香川個人を褒めるべきところも大きくて、岡田ジャパンでの意外な不出来に評価を下げかけていましたが、もっと準備が短い中であっさり見せた(いつも通りの)適応性を見ると、これはむしろ岡田ジャパンの方に何か問題があるのかなと思わざるを得ないところもあります。
・・・・まあ「同年代の方がやり易い」と、本人のたまってるようで、気分的なところは大きいのかも知れません。確かに少しフル代表ではリキみ過ぎのところは見られましたから。所属のセレッソでもかなり自由にやらせてもらってますし。


片や両サイドバックの方は、良いところは随所に見られましたが、「チーム」として計算出来る感じになっているかというとそれはそうでもないと思います。むしろ”不確定要素”という感じで、この試合は良かったかもしれませんが別の試合では分からないなという。スムーズさ自体では、やはり前の試合までの森重だの田中裕だのの、地味メンツの方が全然上かと。

ただまあ内田というのはどこのチームでも、当たるも八卦みたいなところがある選手ですし(笑)、一方の長友は持続性が売りではあるんですが、FCでもどちらかと言うとエキストラ的に、つまりある程度出来上がっているチームへのプラスアルファ、その怪物的走力でもう一段ギアを上げる為のツールとして使われている時に最も機能する選手なので、ある意味ではこういう位置付けでもいいのかなと。

2人は要らない、という可能性はあるかも知れませんが、そこらへんは相手関係でこれから整理して行くのか。香川の「自由」の件なども含めて、出来れば次のアルゼンチンには、少し厳しいところを味あわせて欲しいもの。

森本のところは相変わらず物足りないかなあ。というかこのチームで見る限り、何がストロングポイントなのかが今イチ。坊主が単に貧相に見えるぞ。(笑)
李はあれでいいんですね。いつも地味だけど、むしろ相手が強いほど、計算出来て頼り甲斐のある選手だと思います。あの淀みないアジリティは魅力。チームそのものとも重なりますが。


まあね、内向きなチームですよね。相手に仕掛けるというよりは、マシンのセッティングと調整がメインという印象がどうしても序盤は強くて、しかも毎試合。相手関係と試合状況と。戦術以上に、体質として”リアクション”。
ただし噛み合い出したら、調整が終わったら、かなり手堅い、やや地味ですが魅力的でなくもない機能性は期待できて、若い身空でするめのような味わいの”渋い”チーム。(笑)

”噛み合っ”てから不可避的スタミナ切れまでの時間帯に、何が出来るかが勝負かなという。
それもどちらかというと運次第相手次第という印象も強いですが、一生懸命やってるのでいいことあってもおかしくはないかなという。(笑)

反町監督も今回の”試行錯誤”は、ちゃんと練習(合宿)で済ませてくれたようですしね。(笑)
いや、真面目な話、今回の攻撃の重心を上げる動きは、かなり自信を持った、狙いのはっきりした”試行”のように感じます。あと1試合か。


北京五輪代表メンバー発表
2008年07月14日 (月) | 編集 |
(J’s Goal )
特にサプライズがあるということではないんですけど、記念に。
途中ブチ切れたりしながら、それなりに注視して来たチーム、メンバーですからね。
結構色々あったなあ。”フラフラ”も含めて。(笑)

GK:
山本海人(清水)、西川周作(大分)

DF:
水本裕貴(京都)、森重真人(大分)、安田理大(G大阪)、内田篤人(鹿島)、
吉田麻也(名古屋)、長友佑都(FC東京)

MF:
本田拓也(清水)、谷口博之(川崎)、梶山陽平(FC東京)、本田圭佑(VVVヘンロ)、
細貝萌(浦和)、香川真司(C大阪)

FW:
豊田陽平(山形)、李忠成(柏)、岡崎慎司(清水)、森本貴幸(カターニャ)


GKは西川以外、記憶が無いので特にコメントなし(笑)。いっそ海外雄飛しないかなという。
山本もなかなかの大器らしいですけど、何せ基本的に日本でユース年代で”有望”とされたGKが「育った」ことがほとんど無いように思うので、何とも。出来上がってみてナンボですね、GKは。今んところ。

DFは青山直(清水)が抜けたのがサプライズ。ツーロンではあちらの選手を敵に回しても、スピードを軸とする”強さ”がほとんど磐石だったと思うんですけどね。どこか悪いの?田中裕介もCB的なSB、の割りにはよく動けて、かなり使えそうでしたが。
フル代表組3人の自動降格(?)は、チームの流れ的に今イチ釈然としないと言うか、ここは五輪代表ではなくてB代表か?みたいなところもありますが。影のオーバーエイジ、とも言えるかも。

MFは・・・・あれ?梅崎いねえや。せっかくフィットさせたことを褒めて差し上げたのに。(笑)
人数限られてる中で、結局好みが出たかなあという感はありますが。これで水野や柏木がちゃっかり入ってたら、微妙に感じ悪いですけど。でも香川って言うほどの実績無いよなあ。
梶山と本田圭が出ずっぱりなのが反町色と言えばそうですが、この2人は所属チームの変化に鍛えられて、結構モデルチェンジしてるのでね。

ある意味問題なのがFWで、李も岡崎も一列下が出来るとは言え、どうも全体的に”2トップ”のイメージが濃い顔ぶれだと思います。
大丈夫かなあ。また別のチームにして来ないかなあ。


さて揺れに揺れたオーバーエイジ問題ですが。
使いたいのか使わなきゃいけないんだろうな的なプレッシャーなのか、本人”ノイローゼ”と言うように、最後まで及び腰な感じはありました。結局ピックアップした2人それぞれに断られてナシになりましたが、まあいいんじゃないですかね。
どのみち大した”助っ人”もいないし、手製のチームのまとまりぶつけた方が。サンプルとしても。
使うとすれば、確実にプラスになるとすれば、それこそ「中澤・闘莉王」とかになるでしょうけど、そっちの要望は無いみたいですし。

この間(かん)一つ嫌だなと思っていたのは、大久保の召集問題で、それは神戸との関係云々ではなくて、純粋にサッカー的な問題。具体的には、谷口の立場は?ということ。
別に好きなわけでもそれほど凄い選手だというわけでもないですが、”トップ下谷口”というのは、実に反町さんのカラーだなというか、辿り着いた一つの形ではなかったのかなと思っているので。あの守備力と労働力と、肉体的な強さと。そういう選手があそこにいることが。
大久保がそこに入るのでは、全く違う構想じゃねえか、1点2点多く取れるかもしれないという、そんなスケベ心に屈していいのか?という。

ぶっちゃけ取れないっすよ、点なんて。取れなくて当たり前というか。
むしろ反町さんのいかにも地道な日本人的なチームが、その中で、自分たちのやり方をやり切る中で、絞り取るように点を奪って来るのが見たいというか。

ただ・・・・非常に不安を感じてるのは分かりますね。それもあっての、”2トップ的”なFWの構成なのではないかと。
つまり、個人能力が足りないんだから、せめて枚数増やす準備をしておこうという。それかもしくは柏でのやり方を見て、李を谷口のところで使うことを本格的に考えているのか。ただその場合香川の存在がなあ。単にスーパーサブというだけかも知れませんが。


結局自分の仕事に集中出来てる時は、それなりにいい仕事するわけですよねこの人は。
ただ外や周りを気にした時に、俄然挙動不審になるので。
だからオーバーエイジ及び攻撃陣の編成の問題でも、そういう”チーム”を作りたいのか、それとも点を取らなくてはいけないショボくなってはいけないと、顔色を窺っているだけなのか”ノイローゼ”なのか(笑)と、基本的な動機・コンディションが心配で。

出来ないことやって来いなんて言いませんから。どうせ「死のグループ」なわけだし。(笑)
”試し”て”ぶつけ”る価値のあるチームを、ほぼ作りかけているじゃないですか。幸か不幸かオーバーエイジも無しになりましたし、余計なこと考えずに、引き続き鍛えることと思い切ってやって来ることだけを、考えて欲しいです。

色々意見はありますが、少なくとも選手には依然価値のある大会のようですから、勝っても負けても、おかしな感じ(笑)にならないように、それだけ望みます。


平山なあ・・・・


親善試合U−23カメルーン戦
2008年06月13日 (金) | 編集 |
古田なら仕事断る見識も持って欲しかったな、というのはともかくとして。(笑)

U−23親善試合 日本代表 △0−0△ カメルーン代表(国立)

ついに”続き”が見られました。残る関門はオーバーエイジ枠選定か。


さすがにトゥーロン(5/30終了)から間が無いので&トゥーロンでの手応えに自信も持っているのでしょう、ようやく前の大会から真っ直ぐかつ上向きに、延長したチームを見ることが出来ました。

過密日程の中でのローテーションにも追われながらの”シャッフル”過程の挙句、恐らく今のところのベストと考えられているらしいメンバーは、

GK 西川
DF 森重、水本、吉田、田中
(守備的)MF 梶山、本田拓
(攻撃的)MF 梅崎、本田圭、谷口
FW 森本

という布陣。森本と谷口は、縦の2トップという見方も出来るかも。
この内本田拓のところは、捻挫のアクシデントが無ければ細貝が本命と考えられますが、CBは左利きでフィードもいい吉田は多分置いておきたいんだろうとして、水本のところは青山直が全く互角かそれ以上で、難しいところ。このチームにおける”リーダーシップ”ということで、水本なのかな。
森重は左の方が面白い気もしますが、田中も捨て難いし長友もいるので、北斗を外したことも考えて基本的には右担当か。

前線は森本が必ずしも李より上とは思いませんが、谷口のプレーの良くも悪くも「硬さ」を考えると、組み合わせとしては柔らかい森本の方が融通は利くか。李−エスクデロセットだと、これが逆になるわけですね。
後で述べる中盤以下の均質性・同質性を考えると、1トップには出来れば少し違いを作れる選手が欲しいところで、森本にはもうひと頑張りもふた頑張りもしてもらいたい。ていうか開始早々の梅崎のクロスパスに対するシュートミスには、イエローカード出してやろうかと思いました。(笑)

試合を見て色々と言いたいことはあるんですが、二つ、ポイントを絞って。

1.”進歩”した部分

イタリア戦とそれに続くコートジボアール戦(特にイタリア戦)では、主に敵の圧力に対する「対応」「反発」という形で発揮された反町ジャパンの均質的連動性ですが、この試合では先手を取って、自分たちから仕掛ける形でそれを表現することに成功し、ほぼカメルーンに何もさせなかった、少なくとも”ペース”を握らせることはありませんでした。
・・・・多少カメルーンの迫力不足も目立ちましたが、それがあちらの実力・状態の問題なのか、こちらが”消した”ということなのか、今イチ分からないです。

とにかくこれくらいお馴染みの「アフリカ人の驚異の身体能力」が気にならなかった試合も、過去の代表戦で珍しいんじゃないでしょうか。

ただこれは『守備的』(受動的)にやった、『攻撃的』(能動的)にやったということではなくて、同じメカニズムのシチュエーション毎の現れの違いということなのではないかと思います。基本的には。
基本的にはと言うのはやはり、イタリア戦以後のチームの充実と実績・自信があったからこういう戦いも出来たということは、否定し難くあるだろうからですが。

こういう風にマイペースで戦えるのが望ましいのは確かですが、個人的にはむしろ、次またもっと強い相手と戦っても、いざとなればイタリア戦のレベルにすぐ戻れるだろうことの方が頼もしくて、そしてそこからの反攻の際には、この日の「実績」も自信の支えとして、イタリア戦より躊躇の無い形で行う役に立ってくれるだろうと、そんな感じで期待と目算を抱いています。

2.面白いと思う部分

と、今のところの満点に近い戦いを繰り広げながら、結局ホームで0−0に終わってしまったわけで、その部分には批判や不満も集まるんだろうと思います。
僕もそこらへんについて、特に本番で解消される当てがあるわけでも処方箋を持っているわけでもありません。

ただ・・・・ですね。
今まで広い意味の「世界大会」で戦った「日本代表」の中で、僕をある程度満足させたチーム、具体的にはナイジェリアワールドユースのトルシエのチーム、’02トゥーロンの小野さんのチーム、それからカナダU−20W杯の吉田監督のチームの3つですが、それらはいずれも「鮮やかな攻撃力はあるが脇の甘い」、攻撃的または特攻的な性格(笑)を基本の部分に持つチームで、反町ジャパンのようなこういう堅実でソリッドな、それでいて一通りの柔軟性もあるチームというのは例が無いんですよね。
ひょっとしたらこれは”変人”反町さんならではのもので、今後もあまり無いかも知れません。(笑)

そういう意味で、この実に地道な、地道過ぎるくらいの、働いた分の返りは必ずあるけれど、さりとて働けど働けど”楽”には全然ならない(笑)、遊びや意外性のほとんどない締まり屋の「日本代表」が、本番でどういう戦いを見せてどういう成果を持ち帰るのか、単純に興味があります。

「水がこぼれない」と、風間さんは言い得て妙なことを言っていましたが。
”こぼれない”とも言えるし、流れない、または流れが予測し切れるとも言える。
広い意味では”日本人的な真面目さ”ではあるんですが、付きものの特攻的ナイーブさはほとんどない。


・・・・で、多分ここからの更なるブレイクスルーには、やはり”オーバーエイジ”を筆頭とする「特別な選手」の力に、反町監督としては期待したいところなんでしょうが。難しい。
難しいというのは、まず単純にそんな選手の心当たりがほとんどないということ、特に森本の項で述べた”1トップ”要員としては。正直今更ですが、やはり平山が使えればなと、思う部分は少なからずありますね。

それと例えばそれ以外にも、本田圭のところに松井とか、谷口のところに大久保とか、よく分かりませんがいくつか可能性は考えられているんでしょう。ただこれだけ、コツコツコツコツ、クドいくらいに地道にチームを作る反町監督の下で、ここで「特別」即ち「異質」な選手を入れて、それをフィットさせるのはかなり大変だろうというのと。
と同時に、せっかくの均質性を元にした連動性を若干でも弱めて、それで差し引きプラスになるのかなという、それほどの選手がいるのかなと、また元に戻りますが。

梅崎なんてのは、実は”組み込んだ””異質の”選手なんだと思うんですけどね。密かに。
これに関しては評価しています。

シドニーもアテネも、どちらかというと不安/ひ弱な部分の下支え的な感じでオーバーエイジを使って、つまりはむしろ”オーバーエイジ”の方にチームを寄せて行った感じで、「プラスアルファ」という使い方ではあまり無かったわけで。
どうすんでしょうね。使うこと自体は確定みたいな話ですが。
トゥーロン総括
2008年05月30日 (金) | 編集 |
録画で後追いで見ててタイミングを逸したので、後半3試合まとめて。


予選リーグ第3戦 チリ代表戦 ●0−2

”ペース配分”という問題

報道だと「力の差を見せ付けられて完敗」みたいな話だったので、おおかた”南米のテクニック”(orビエルサの戦略)にプレスをいなされて空回りでもしたんだろうなと思ってたんですが、実際に見てみると単なるガス欠による自滅という感じでした。前半はそう悪くもなかった。

直近のフル代表キリン杯コートジボアール戦でも、この時間限定プレス(笑)という問題が出ていましたが、あっさり言ってしまえば僕はこれは”慣れ”の問題だと思います。
それは代表で言えば初めてこういうことをやった加茂のチームにしても、その後のトルシエのチームにしても、あるいはヴェルディで言えば’04年に突如オジーが始めて回り回って天皇杯優勝に結び付いたアレにしても、最初は自殺的なペースに見えた危なっかしかったものが、いつしかそれなりに90分をマネージ出来るようになり、ハイペース時の安定感や連携も増していったというそういうものを見た経験からですが。

別に途中からスタミナ自体が増すわけでもなければ、逆に日本人が特段スタミナ不足のわけもないですし、シーコ、(最初以外の)オシムとどちらかと言えばスローペースの監督が続く中で・・・・反町ジャパンについて言えばここに来て初めて、攻撃的なプレスを狙えるくらいにチームが整備されて来た中で、忘れられていたorまだ獲得されていない、チームとしてのハイプレスの感覚や効率が、やり続けていく中で半ば自動的に形成されていくだろうと、割合そこらへんは楽観的です。

どのみち中途半端な入りをするくらいなら、多少オーバーペースだろうと最初にチームとしての形や意志を示してしまう方が、クソ真面目かつビビりな日本人の気質を考えても、遥かにマシだと思います。優先順位が高いというか。後のことは後で。


準決勝 イタリア代表戦 ●0−0(PK4−5)

”均質性”という武器

GK 西川周作
DF 中村北斗、青山直晃、水本裕貴、森重真人
MF 本田拓也、青山敏弘、梶山陽平、本田圭佑、谷口博之
FW 森本貴幸

放送席は”4−3−2−1”的な把握を主にしていたようですが、多分梶山本田圭両サイドの、4−2−3−1かなと。
いずれにしてもビッグネームイタリアを意識してか、「中盤5人全員ボランチ」的な手堅いメンバー構成で、それが序盤のイタリアの”カマし”に一丸となって粘り強く、かつ下がり過ぎないように対抗する中で、梶山と本田圭の比較的攻撃型の2人が、代わる代わるボランチと2列目の役割を交換するような感じで、確かに”4−3−2−1”的とも言える機能ぶり。でこれが良かった。

成り行き上梶山が普段より能動性を、本田圭が普段よりトータル性を引き出されて頼もしく見え、また均質な5人が協力して守りつつ流動的にポジションチェンジして攻撃参加もし、それに持ち前の”動きっ放し”体質も加わって、一つの生き物のように動いてイタリアの個人能力にも狡知にも、容易に穴を開けさせずに逆にイラ立たせることに成功。

多分結果として「攻撃力が足りない」と言われてしまうんでしょうけど、そこはこういうやり方への慣れとそこから来るチャンス勘や意識付け、ちょっとしたメンバー選択の変化などで、割りと簡単に解消できるような気も。”攻撃力”そのものよりも”チーム力”(成熟度)というか。
個人能力自体はそんなに足りてないとは思いませんし。頼りさえしなければ。・・・・まあカボレがいればなあとは、正直思いましたけど(笑)。頑張れ森本。

とにかく攻守共に、非常に隙が無くて自然に連動した、いいチームだったと思いますこの日は。
「日本スタイル」の一つの候補と、言ってしまいたいくらい。


3位決定戦 コートジボアール代表戦 ●2−2(PK3−4)

後は反町監督の腹一つ?

イタリア戦と比較して、水野、梅崎とよりスペシャリスト的な両サイドで、かつ李エスクデロと明確な2トップで機能性がどうかなと思いましたが、さほど遜色の無い出来。確かにチーム力がついているとも言えるし、少なくとも参考ラインであった(3バックの)アンゴラ代表戦時のレベルに、4バックでも達することに成功しているとも言える。
・・・・相変わらず伊野波の扱いは中途半端でかわいそうですけど。ここまでの功労者なだけに。森重の台頭とは裏腹に。

というわけで時間かけてディテールを積み上げてチームを仕上げる反町監督の能力には、一定の信頼をおいていいようですが、問題はそれが常に大会中に行われていること、ある意味大会のたびに仕切り直しになることで、どんだけ「仮説−検証」型なのかという感じですけど。
今大会の「成果」が、ちゃんと素直に本番(もしくは次の試合)に持ち越されるのか、スタートラインとして当てに出来るのか、まだまだ大いに不安です。(笑)

まして『OA枠』という大トピックスが待ち受けているだけにね。フィッティングが済む頃にはオリンピック終わってんじゃないかという。
今大会の「成果」の中から、どこらへんを重視しているのかというのも、正直予想しがたいところがあります。どこも”重視”しないで並列というのが一番怖いんですけど。(笑)


選手個人としては、うーん、取り立てて見るべきものは無かったかなと。
森本は少しイタリアでとは違うものを要求されて戸惑っていたようですが、どちらかと言えば僕は万能型になって欲しい、それでこその”怪物クン”だろうと思うので、そこはむしろ反町監督支持かな。オランタ行けオランダ(笑)。エスクデロも言うほどのものでは。

森重はすっかり名を上げましたが、そもそもさほど大勢に影響のある選手ではない。一方で李の堅実さ使い勝手の良さは、かなり欠かせないものではあると思います。
逆にがっかりしたのは水野で、ゲーム勘と自信の問題は割り引くとしても、同世代の中での比較として、戦術理解力や柔軟性に基本的な疑問が。よっぽど”スペシャル”な存在にならないと、今後もどうか。


まあいっぺんに色々見れて、面白かったですよ。